Business Process Testing でのデータの使用

関連:Business Process Testing

コンポーネントとフローが受け取る値と返す値をパラメータで定義することにより、ビジネス・プロセス・テストの動作と結果を操作することができます。この操作は、パラメータ化と呼ばれます。パラメータ化により、テスト対象アプリケーションで、複数のデータ・セットを使用した操作を実行できます。ビジネス・プロセス・テストを実行するたびに、テスト(またはコンポーネントとフロー)に異なるパラメータ値を渡すことができます。

パラメータ化は、ビジネス・プロセス・テストのさまざまなレベルで実行されます。

テスト・パラメータ

このパラメータは、テスト・レベルで作成されます。パラメータと値は、テスト内に含まれるすべてのフローとコンポーネントで使用できます(リンクされていることが前提です)。

フロー・パラメータ

このパラメータは、ビジネス・プロセス・フロー・レベルで作成されます。このパラメータは、テスト・パラメータと同じように、フロー内に含まれるすべてのコンポーネントで使用できます(リンクされていることが前提です)。

コンポーネント・パラメータ

このパラメータは、個々のビジネス・コンポーネント内に作成されます。パラメータと値は、コンポーネント内に含まれるすべてのテスト・ステップで使用できます。

コンポーネント・パラメータは、そのコンポーネントが含まれている任意のテストで使用できます(特定のテストでは、パラメータをテスト・レベルに昇格させることが前提です)。

Example: 銀行のオンライン・バンキング・アプリケーションへのログインを実行するビジネス・プロセスをテストするには、次のコンポーネントを使ってビジネス・プロセス・テストを作成します。

  • アプリケーションへのログイン(Login
  • 顧客融資の選択(SelectLoan
  • 融資のトランザクションの表示(ViewLoan
  • ログアウト(Logout

各ビジネス・コンポーネントでステップを設定することにより、コンポーネントを実行するビジネス・プロセス・テストからデータ(顧客が契約している融資など)を取得できます。また、データ要素はすべてパラメータ化できるので、ビジネス・コンポーネントを実行するたびに異なる値を使用することもできます。たとえば、ログインのたびに異なる顧客と融資を選択することができます。

このシナリオでは、次のようなカテゴリでパラメータを作成します。

カテゴリ パラメータ
コンポーネントの入力パラメータ
  • LoginName:ログイン時に銀行員が入力します。
  • AccountNo:銀行員が入力します(手書きのフォームなどを使用)。

このパラメータは、各コンポーネント用の入力パラメータとして作成され、コンポーネントに含まれる任意のステップで使用できます。

コンポーネントの出力パラメータ
  • SessionNo:ログイン・セッションの番号。銀行員がログインに成功したときに、ビジネス・コンポーネントによって出力されます。
  • SelectedAccountNo:銀行員がリストから融資を選択すると、ビジネス・コンポーネントによって出力されます。
テスト・パラメータ CustomerLoans:ある顧客のすべての融資をカンマ区切りのリストにしたもので、テスト・レベルでアクセスできます。

タスクの詳細については、ビジネス・プロセス・テストでのデータの使用を参照してください。