既知の問題 - Web ベース SAP

このトピックには,Web ベースの SAP アプリケーションのテストに関するトラブルシューティングと制限事項の情報が記載されています。

一般

SAP Solutions Add-in は,ほかの Web ベースのアドインがロードされていない場合にのみ使用することをお勧めします。

SAP Solutions Add-in は,Web 構成の設定を変更するため,ほかのアドインやアプリケーションに影響を与える可能性があります。

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Chrome での Web ベース SAP アプリケーションのテスト

Chrome ストアまたは <Installdir>\Installations\Chrome\v3 フォルダで入手可能な最新の拡張機能を使用している場合,予期しない動作が発生する可能性があります。

関連する拡張機能を使用しているかどうかを確認する方法:chrome://extensions/ ページに移動し,インストールした拡張機能の[詳細]をクリックします。拡張機能の[ビューを検証]が Service Worker となっています。

回避策:既存の拡張機能をアンインストールし,拡張機能の手動インストールのインストール手順に従って,<Installdir>\Installations\Chrome\v2 から別の Chrome 拡張機能をインストールします。

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Edge での Web ベース SAP アプリケーションのテスト

Edge ブラウザでの SAP Business Networks Web アプリケーションのテストはサポートされていません。同様に,SAPWebExt テスト・オブジェクトのステップは,Edge ブラウザでは記録または実行できません。

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オブジェクトの認識

このセクションでは,オブジェクトの認識に関連する既知の問題について説明します。

影響を受ける製品領域 既知の問題
複数のブラウザ・ウィンドウ

テスト実行中に複数のブラウザが開いていると,特定のオブジェクトが正しく識別されない場合があります。

回避策:[オブジェクト リポジトリ]ウィンドウで,Browser テスト・オブジェクトの[スマート認識を有効にする]チェックボックスの選択を解除します。

将来のテスト記録のために,[オブジェクトの認識]ダイアログ・ボックスでも Browser テスト・オブジェクトの[スマート認識を有効にする]オプションを無効にする必要があります。

iView

最小化または折りたたまれた iView は,正しく認識されない場合があります。

SAP Enterprise Portal のフレーム

場合によっては,SAP Enterprise Portal 内のフレームが iView オブジェクトではなく Web Frame オブジェクトとして認識されることがあります。

その一部のケースでは,フレーム名が動的に生成されています。

Web Frame オブジェクトはオブジェクトを識別するために name プロパティを使用するので,テストの実行時にオブジェクトを認識できるようにするために,記録された name の値を適切な正規表現に変更する必要があります。

SAP Web テーブル・セル

SAP Web テーブル・セル内のオブジェクトに対してオブジェクト・スパイを使用するかチェックポイントを作成しているときに,そのオブジェクトに対してまだクリックが実行されていない場合,そのオブジェクトは,適切な SAP Web オブジェクトとしてではなく,WebElement として認識されることがあります。

回避策:SAP Web テーブル・セル内のオブジェクトに対してオブジェクト・スパイを使用したりチェックポイントを作成したりする前に,そのオブジェクトをクリックします。

ActiveScreen

ポップアップ・ダイアログが開いているときにキャプチャされた ActiveScreen を,メイン・ウィンドウからオブジェクト・リポジトリにオブジェクトを追加するために使用するのは避けてください。そうすると,オブジェクト・リポジトリ内に不正確なオブジェクト階層が生成されます。

24.2 より前のバージョンの SAP SuccessFactors テスト

24.2 で,SAP SuccessFactors オブジェクトの認識が変更されました。24.2 より前のバージョンで作成されたテストを実行すると,一部の SAP または Web オブジェクトが認識されない可能性があります。

この場合は,次のいずれかの方法でテストを更新します。 

  • オブジェクト・リポジトリで,[アプリケーションから更新]ボタンを使用してオブジェクトの記述を更新します。詳細については,記述プロパティの更新を参照してください。

  • オブジェクトをスパイし,オブジェクト・リポジトリに追加して,オブジェクトを再度学習します。次に,新しいオブジェクトを使用するようにテスト・ステップを更新します。

  • 関連するステップを削除し,記録して再作成します。

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記録

このセクションでは,アプリケーションでステップを記録するときに発生する可能性のある既知の問題について説明します。

影響を受ける製品領域 既知の問題
スクロール・バーのドラッグ

テーブルのスクロール・バーのドラッグが記録されません。

回避策:スクロール・ボタンをクリックすることで,テーブルのスクロールを記録できます。代わりに,ステップ・ジェネレータかエディタを使用して,SAPTable.Object.DoScroll("up") または SAPTable.Object.DoScroll("down") ステートメントをテストに挿入することもできます。

iView オプション・メニュー / SAP Enterprise Portal のタイトル・バー

iView オプションに対する操作と SAP Enterprise Portal のタイトル・バー内にあるオブジェクトに対する操作は,iView オブジェクトに対する SAP 操作ではなく Frame オブジェクトに対する Web 操作として記録されます。

SetCellData メソッド

SAP GUI for HTML の一部のテーブルでは,SetCellData メソッドが正しく記録されません。

回避策:記録時に,テーブル・セルのテキスト値を編集した後,次のいずれかを実行します。

  • Tab キーを押して値を送信し,次のセルに移動します。
  • テーブル・セルの外側をクリックする前に,Enter キーを押して値を送信します。
SAPList オブジェクト

記録セッション中に SAPList オブジェクトを識別できるようにするには,リストのボタン部分ではなく入力部分をクリックする必要があります。

ActiveScreen

テストの記録中にキャプチャされた HTML ページの全体を ActiveScreen が表示しないことがあります。

回避策:その HTML ページのサイズにぴったり合うように,ActiveScreen のサイズを変更します。

SAPTreeView オブジェクト
  • SAPTreeView オブジェクトの Activate メソッドを Chrome,Edge,Firefox で記録することができません。

    回避策:スパイを使用してオブジェクトを学習し,オブジェクト・リポジトリに追加します。次に,必要なステップを手動でテストに追加します。

  • SAPTreeView オブジェクトのノードを 1 回クリックすると,そのノードに対する Select 操作の記録に失敗する場合があります。

    回避策:

    • 記録中にノードを 2 回クリックします。問題が解決しない場合は,2 番目の方法を試してください。

    • スパイを使用してオブジェクトを学習し,オブジェクト・リポジトリに追加します。次に,必要なステップを手動でテストに追加します。

SAP Enterprise Portal の SAPTreeView オブジェクト

SAP Enterprise Portal の SAPTreeView オブジェクトに対する OpenContextMenu() 操作が記録されない場合があります。

回避策:次のいずれかを実行します。

  • 次の手順を実行してイベント設定ファイルをロードし,操作を再度記録します。

    1. OpenText Functional Testing で,[記録]>[Web イベント記録の設定]を選択します。

    2. [Web イベント記録の設定]ダイアログ・ボックスで,[ユーザ定義設定]をクリックします。

    3. [カスタム Web イベント記録の設定]ダイアログ・ボックスで,[ファイル]>[設定の読み込み]を選択します。

    4. <OpenText Functional Testing Installdir>\dat にある SapEventConfiguration.xml ファイルを選択します。

  • スパイを使用してオブジェクトを学習し,オブジェクト・リポジトリに追加します。次に,必要なステップを手動でテストに追加します。

SAPUITextEdit.Clear メソッド

SAP SuccessFactors アプリケーションでの記録で,編集フィールドの[x]アイコンをクリックして内容をクリアしても,何も記録されない場合があります。

回避策:フィールドをクリアするには,SAPUITextEdit.Clear を手動で追加します。

Firefox での CRM S/4HANA システムの記録

Firefox 78.14.0 ESR で CRM S/4HANA システムの記録を行うと,次のエラーが発生する場合があります。

  • OpenText Functional Testing Agent によってブラウザの速度が低下する

  • OpenText Functional Testing の実行速度が低下するか,または応答しない

回避策:Firefox の拡張機能の設定で,OpenText Functional Testing Agent の横にあるドット・ボタンをクリックし,[オプション]を選択します。次に,オプション・タブで[Default Frame Communication Mode]を[extension]に設定します。

SAPDropDownMenu オブジェクト

Chrome または Internet Explorer を使用している場合,SAP CRM または WDA アプリケーション内の SAPDropDownMenu オブジェクトを記録できない場合があります。

回避策:スパイを使用してオブジェクトを学習し,オブジェクト・リポジトリに追加します。次に,必要なステップを手動でテストに追加します。

SAPButton オブジェクト

SAP Enterprise Portal の SAP ドロップダウン・ボタンで SelectMenuItem 操作を記録する場合,SAPDropDownMenu.Select ステップが追加で記録される場合があります。

回避策:追加の SAPDropDownMenu.Select ステップを削除します。

SAPTable の複数行選択メソッド

複数の行を選択する一部の SAPTable オブジェクトでは,ExtendSelectRow メソッドと ExtendDeSelectRow メソッドが記録されません。

回避策:テーブルをスパイして,オブジェクト・リポジトリに追加します。次に,複数の行を選択するステップをテストに手動で追加します。

ExtendSelectRow メソッドと ExtendDeSelectRow メソッドで行が選択されない場合は,SelectCell メソッドまたは SelectCellData メソッドを使用して,行ヘッダ(カラム 1)のチェックボックスを選択します。

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SAP アプリケーションでのテストの実行

このセクションでは,SAP アプリケーションでテストを実行するときに発生する可能性のある既知の問題について説明します。

影響を受ける製品領域 既知の問題
パフォーマンス

実行セッション中に,SAP プラットフォームの応答時間が,対応するステップを実行する時間よりも長くなる場合があります。

回避策:該当するステップの前に Wait ステートメントを置きます。

オブジェクトが見つからない

場合によっては,SAPEdit,SAPNavigationBar,または SAPPortal でテストを実行すると,「オブジェクトが見つかりません」というエラー・メッセージが表示されることがあります。

回避策:次のいずれかを実行します。

  • オブジェクトのプロパティが一意であり,かつ正しいことを確認します。

  • レジストリを次のように変更します。

    32 ビット・コンピュータの場合:HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Mercury Interactive\QuickTestProfessional\MicTest\AbortIfHangInSendData キーで,DWORD の値を 0 に設定します。

    64 ビット・コンピュータの場合:HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Wow6432Node\Mercury Interactive\QuickTestProfessional\MicTest\AbortIfHangInSendData キーで,DWORD の値を 0 に設定します。

    注: 後方互換性を考慮して,一部のレジストリ・キーには以前の会社のブランドが意図的に使用されています。

ITS フレーム

SAP Enterprise Portal iView 内の ITS フレームに対してテストを実行するときに,ITS メニューが正しく動作しない場合があります。

回避策:iView のサイズを大きくするか,[オブジェクト同期化のタイムアウト]の値を増やすか,その両方を行ってから,テストを再び実行します。

Web ベースの CRM システム

CRM システム・テスト・モードの使用:

Web ベースの CRM システムをテストする場合,CRM システムがテスト・モードになっていることを確認します。URL に "?sap-testmode=X" を追加してください。

CRM 7.02 および 7.03

CRM 7.02 または 7.03 を使用して開発されたアプリケーションをテストする場合,SAPList.Select メソッドはパラメータ・エラーを生成する場合があります。

この場合は,今後のエラーを回避するために,Click ステップを Select ステップの前に追加します。

SAPRadioGroup および SAPTabStrip オブジェクト

Web ベースの CRM および NWBC S/4HANA システムをテストする場合,Highlight および CaptureBitmap メソッドは,SAPRadioGroup および SAPTabStrip オブジェクトではサポートされていません。

SAPTable オブジェクト

SAPTable の一部のオブジェクトでは,クライアントで表示されているテーブルの内容のみが実際に使用できます。

検索または選択する行がテーブル内に表示されていない場合,FindRowByCellContentExtendSelectRowExtensDeSelectRow などの一部のメソッドが正しく機能しません。

回避策:関連する行が表示されるようにスクロールするステップを追加します。

SAPUITable オブジェクト

Fiori,SAP UI5 Web コンポーネント,および SAP SuccessFactors アプリケーションで次の問題が発生します。

スクロール・バーのある一部の SAPUITable オブジェクトで,IsRowVisible メソッドと MakeRowVisible メソッドが正しく機能しない場合があります。

回避策:テーブルの内容を操作するステップの前に,テーブルを展開して関連する行を表示するステップを記述します。

例:

Set DeviceReplay=CreateObject("Mercury.DeviceReplay")

x=Browser("MyApp").Page("MyApp").Frame("Frame").SAPUITable("SAPUITable").GetROProperty("abs_x")

y=Browser("MyApp").Page("MyApp").Frame("Frame").SAPUITable("SAPUITable").GetROProperty("abs_y")

DeviceReplay.MouseClick x+1055,y+180,LEFT_MOUSE_BUTTON

SAPTable の複数行選択メソッド

複数の行を選択する一部の SAPTable オブジェクトでは,ExtendSelectRow メソッドと ExtendDeSelectRow メソッドで行が選択されません。

回避策:行ヘッダ(カラム 1)のチェックボックスを選択するには,SelectCell メソッドまたは SelectCellData メソッドを使用してみてください。

S/4HANA システムの SAP テーブルの SAPList オブジェクト

一部の S/4HANA システムでは,テーブル・セルに含まれるリストで SAPList().Select メソッドを実行しても,リストから項目が選択されません。

回避策:セル内のリストから項目を選択するステップの前に,テーブル・セルを選択するステップを追加します。

例:

SAPTable("MyTable").SelectCell X,Y

SAPList("MyList").Select

SAPDropDownMenu

SAP NWBC,WDA,または EP アプリケーション内の SAPDropDownMenu オブジェクトが,実行時に識別されない場合があります。

回避策

  • Logical name および innertext 記述プロパティをオブジェクト・リポジトリのオブジェクトに追加してから,テストをもう一度実行します。
  • メニュー項目を名前ではなくインデックスで選択します。例:SAPDropDownMenu.Select("#MyItem") の代わりに,SAPDropDownMenu.Select("#1") を使用します。
  • 上記の回避策で問題が解決しない場合は,次の手順を実行してください。オブジェクトの認識で,'html id' プロパティを SAPDropDownMenu オブジェクトの必須プロパティに追加します。

サブメニューがある SAPDropDownMenu オブジェクト

記録中に SAPDropDownMenu オブジェクトのサブメニューの項目を選択した場合,サブメニュー・オブジェクトが記録されます。

テストを実行する前に,オブジェクト・リポジトリの記述プロパティを,サブメニューではなく親メニューと同じになるように手動で変更します。

SAPNWBC.DetailedNavigation

SAPNWBC.DetailedNavigation ステップを使用して,Chrome の左側のナビゲーション・ツリーにあるフォルダのメニュー項目に移動するには,次の操作を実行します。

子メニュー項目に移動するステップの前に,親フォルダに移動するステップを追加します。

Highlight メソッド

Chrome または Edge で SAP オブジェクトに対して Highlight メソッドを実行すると,ポップアップ・ウィンドウが開きます。その結果,メソッドは正しく機能しません。

回避策:この問題を解決するには,次の手順を実行します。

  1. ブラウザのデスクトップ・ショートカットを右クリックし,コンテキスト・メニューから[プロパティ]を選択します。

    デスクトップにブラウザのショートカットがない場合は,スタートアップ・メニューからプログラムを見つけて,ファイルの場所を開きます。

  2. [Google Chromeのプロパティ]/[Microsoft Edgeのプロパティ]ダイアログ・ボックスの[ショートカット]タブで,[リンク先]フィールドの既存の値に次の行を追加します。

    ' --silent-debugger-extension-api'

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Fiori アプリケーション

このセクションでは,Fiori アプリケーションのテスト時に発生する可能性のある既知の問題について説明します。

2 つの連続したステップでの Set メソッドの使用

Fiori アプリケーションを使用する場合,sapUIObject の値をスクリプト内の変数に設定し,Set メソッドを 2 回続けて使用してテストを実行すると,エラーが発生する場合があります。

例:

set sapObject=Browser("DatePicker - sap.m").Page("DatePicker - sap.m").SAPUICalendar("DP1-describedby")
sapObject.SetDate "20150114"
sapObject.SetDate "000000"

次のいずれかの方法を使用して,スクリプトを更新します。

最初の Set メソッドの後にアプリケーションを更新するコードを追加する

例:

set sapObject=Browser("DatePicker - sap.m").Page("DatePicker - sap.m").SAPUICalendar("DP1-describedby")
sapObject.SetDate "20150114"
sapObject.RefreshObject
sapObject.SetDate "000000"

SapObject 値が変数に設定されないようにステップを変更する

例:

Browser("DatePicker - sap.m").Page("DatePicker - sap.m").SAPUICalendar("DP1-describedby").SetDate "20150114"
Browser("DatePicker - sap.m").Page("DatePicker - sap.m").SAPUICalendar("DP1-describedby").SetDate  "000000"

Chrome の余分なオブジェクト

Chrome で作業している場合,特定のオブジェクトをオブジェクト・リポジトリに追加すると,多数の余分なオブジェクトが追加されます。

回避策:別のブラウザ(IE または Firefox)を使用するか,リポジトリから不要なオブジェクトを手動で削除してください。

SAPUICalendar での SetDate ステップの記録

Fiori アプリケーションで作業する場合,タイム・ピッカを使用するカレンダ・オブジェクトの SetDate は,時間の部分を正しく記録および実行しません。

回避策:WebEdit.Set ステップをテストに手動で追加します。

例:

WebEdit.Set "Jan 23, 2019, 11:46:00 AM"

SAPUIDateTimeInput での SetDateTime ステップの記録

Fiori アプリケーションで記録する場合,SAPUIDateTimeInput.SetDateTime は記録されません。

回避策:記録中に,SAPUIDateTimeInput オブジェクトで日付を選択する前に,テキスト・ボックスをクリックして,SAPUIDateTimeInput オブジェクトにフォーカスを合わせます。

Submit メソッドを使用するとブラウザが更新される

WEB アドインと SAP アドインの両方が有効になっている場合,webUtil を使用した後に Firefox/Chrome で Submit メソッドを使用すると,ブラウザが更新されます。

回避策:

  • webUtil の代わりに systemUtil を使用します。
  • submit メソッドの前に,DeviceReplay を使用して,フォーカス・ポイントを URL-Textbox から送信するオブジェクトに移動します。例:

    WebUtil.LaunchBrowser "FIREFOX"
    Browser("micclass:=browser").Navigate "https://sapui5.hana.ondemand.com/1.44.27/test-resources/sap/m/Dialog.html"
    Browser("micclass:=browser").Page("micclass:=page").SAPUIButton("name:=Simple Dialog").Click
    Set dr = CreateObject("Mercury.DeviceReplay")
    ax = Browser("micclass:=browser").Page("micclass:=page").SAPUIDialog("name:=Simple Dialog").GetROProperty("abs_x")
    ay = Browser("micclass:=browser").Page("micclass:=page").SAPUIDialog("name:=Simple Dialog").GetROProperty("abs_y")
    dr.MouseClick ax,ay,LEFT_MOUSE_BUTTON
    Browser("micclass:=browser").Page("micclass:=page").SAPUIDialog("name:=Simple Dialog").Submit

Chrome での SAPUIMenu.Select 操作の記録

Chrome 上の Fiori バージョン 1.91 以降で SAPUIMenu().Select 操作を記録すると,冗長なステップが記録されることがあります。

回避策:

  • テストから重複するステップを手動で削除します。

  • スパイを使用してオブジェクトを学習し,オブジェクト・リポジトリに追加します。次に,必要なステップを手動でテストに追加します。

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SAPUI5 固有の制限

このセクションでは,SAPUI5 アプリケーションのテスト時に発生する可能性のある既知の問題について説明します。

影響を受ける製品領域 既知の問題
デスクトップ/モバイル

SAPUI5 Add-in は,デスクトップとモバイルの両方のアプリケーションをサポートするため,すべてのオブジェクトのすべてのメソッドがデスクトップとモバイルの両方のアプリケーションでサポートされているとは限りません。

アプリケーション警告メッセージ

SAPUI5 テスト・オブジェクトに対してテストまたはコンポーネントを実行する場合,一部のオブジェクトのアプリケーション警告メッセージが表示されません。

回避策:次のいずれかを実行します。

  • 警告メッセージに対して実行する必要があるステップがテストに含まれないようにします。

  • 警告を発生するオブジェクトに対する If ステートメントをテストに追加して,警告が存在するかどうかを確認します。

ネストされたテーブル・オブジェクト

SAPUI5 アプリケーションに,ネストされたテーブル・オブジェクトが含まれている場合,ネストされたテーブル・オブジェクトにチェックポイントを挿入すると,親 SAPUITable オブジェクトのみが表示されます。

回避策:ネストされた WebTable オブジェクトを選択して,親 SAPUITable オブジェクトのチェックポイントではなく,WebTable オブジェクトのチェックポイントを作成します。

SAPUIMenu オブジェクト

オブジェクト・スパイを使用して SAPUIMenu オブジェクトを表示する場合,または閉じた状態で非表示になっている SAPUIMenu オブジェクトを記録する場合,次の操作ができない場合があります。

  • オブジェクトをリポジトリに追加]ボタンを使用して,Firefox ブラウザおよび Chrome ブラウザ上でリポジトリにメニュー・オブジェクトを追加する。

  • Chrome ブラウザでオブジェクトを記録する。

  • Firefox ブラウザと Chrome ブラウザでチェックポイントまたは出力値ステップを追加する。

無効化されたコントロール

モバイル SAPUI5 アプリケーションを使用する場合,アプリケーション・オブジェクトのプロパティの理由により,一部の無効化されたコントロール(SAPUIButtonSAPUITextEdit など)に対してオブジェクト・スパイがスパイを実行できません。

ChildObjects メソッド

一部のオブジェクトで ChildObjects メソッドを使用すると,ブラウザによって異なる結果が返されます。

SAPUIFacetFilter.Open メソッド

SAPUIFacetFilter.Open メソッドで複数のフィルタを開くと,失敗することがあります。

回避策:2 番目のフィルタを開く前に,DeviceReplay を使用してマウスのフォーカスを外します。

例:

x=Browser("SAPUI5 SDK - Demo Kit").Page("SAPUI5 SDK - Demo Kit").SAPUIFacetFilter("SAPUIFacetFilter").GetROProperty("abs_x")

y=Browser("SAPUI5 SDK - Demo Kit").Page("SAPUI5 SDK - Demo Kit").SAPUIFacetFilter("SAPUIFacetFilter").GetROProperty("abs_y")

Set obj=CreateObject("Mercury.DeviceReplay")

obj.MouseMove x,y

obj.MouseClick x-5, y-5, 0

SAP UI5

WebUtil.LaunchBrowser メソッド

WebUtil.LaunchBrowser メソッドを使用して Internet Explorer または Chrome からアプリケーションを開くと,それに続く SAPUIFacetFilter.Open ステップが失敗する場合があります。

回避策:

  • [記録と実行環境設定]を使用して,ブラウザを開きます。

  • DeviceReplay を使用して,フォーカスをナビゲーション・バーから外します。

例:

x=Browser("SAPUI5 SDK - Demo Kit").Page("SAPUI5 SDK - Demo Kit").SAPUIFacetFilter("SAPUIFacetFilter").GetROProperty("abs_x")

y=Browser("SAPUI5 SDK - Demo Kit").Page("SAPUI5 SDK - Demo Kit").SAPUIFacetFilter("SAPUIFacetFilter").GetROProperty("abs_y")

Set obj=CreateObject("Mercury.DeviceReplay")

obj.MouseMove x,y

obj.MouseClick x-5, y-5, 0

SAPUIList.SetItemData メソッド Mozilla Firefox でリストの入力フィールドを記録するには,テキストを入力する前に,記録中にフィールドを 2 回クリックします。

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SAPUI5 および SuccessFactors アプリケーション

このセクションでは,SAPUI5 および SuccessFactors アプリケーションをテストするときに発生する可能性のある既知の問題について説明します。

影響を受ける製品領域 既知の問題
SAPUIList.Select メソッド

SAPUIList.Select メソッドは,その操作に,スクロール・ダウンを行って SAPUIList オブジェクト内のオプションを見つける処理が伴っている場合,オプションの選択に失敗します。

回避策 1:SAPUIList.Select ステップを 2 回実行します。

回避策 2:

  1. ボタンを直接クリックして,SAPUIList オブジェクトを展開します。

  2. 選択するオプションが,現在表示されているリストに存在するかどうかを確認します。

  3. はいの場合は,WebElement.Click を使用してオプションをクリックします。そうでない場合は,DeviceReplay を使用して,ターゲット・オプションが表示されるまで展開済みリストを下にスクロールし,Webelement.Click を使用します。

Browser("SuccessFactors: People").Page("SuccessFactors: People").WebButton("Select Options").Click

wait 10

Set objWshShell = CreateObject("WScript.shell")

For Iterator = 1 To 20 Step 1

If Browser("SuccessFactors: People").Page("SuccessFactors: People").WebElement("Position Title:Engineering").Exist(1) Then

Browser("SuccessFactors: People").Page("SuccessFactors: People").WebElement("Position Title:Engineering").Click

Exit For

ElseIf Iterator < 20 Then

objWshShell.SendKeys "{DOWN}"

objWshShell.SendKeys "{DOWN}"

objWshShell.SendKeys "{DOWN}"

print(Iterator)

wait 1

End If

Next

SAPUIList.Select メソッド

インデックスを使用して,スクリプトで選択する項目を表している場合,SAPUIList.Select メソッドが操作の実行に失敗することがあります。

回避策:上記の回避策 2 を使用します。

SAPUIList オブジェクト

類似する SAPUIList オブジェクトが同じページに複数存在する場合,実行時にそれらを正しく識別できない可能性があります。

回避策:オブジェクト・リポジトリでオブジェクト・プロパティを変更して,オブジェクトの一意の記述を作成します。たとえば,プロパティ ID を追加し,余分なインデックス値を削除します。

SAPUITable.SetCellData メソッド

SetCellData メソッドが,SAPUITable オブジェクトのセル値を設定できないことがあります。

回避策:代わりに,SAPUITextEdit.Set メソッドを使用してください。

SAPUITable オブジェクトが含まれる SAPUIList オブジェクト

SAPUIList オブジェクトが,誤って SAPUITextEdit オブジェクトまたは SAPUITable オブジェクトとして記録されることがあります。その場合,記録された SAPUITextEdit.Set または SAPUITable.SelectCell ステップの実行が失敗する可能性があります。

回避策:SAPUITextEdit.Set または SAPUITable.SelectCell ステップの前に,WebButton.Click ステップと Wait ステップを追加します。

例:

Browser("Performance-Potential_2").Page("Performance-Potential").WebButton("__xmlview0--userSearchInput-ar").Click

wait 5

Browser("Performance-Potential_2").Page("Performance-Potential").SAPUITable("SAPUITable").SelectCell 16,"#1"

SAPUICalendar オブジェクト

一部の SAPUICalendar オブジェクトに対するステップの記録または実行が失敗する場合があります。

回避策:スパイを使用してオブジェクトを学習し,オブジェクト・リポジトリに追加します。次に,必要なステップを手動でテストに追加します。

SAPUIDateTimeInput オブジェクト

SAPUIDateTimeInput.SetDateTime 操作を記録するときに,追加のステップが記録される場合があります。

たとえば,冗長な SAPUICalendar.SetDateSAPUIDatePicker.SelectDate,および SAPUIDateTimeInput.SetDateTime ステップが記録される場合があります。

回避策:テストを実行する前に,不要なステップを削除します。

テーブル内の SAPUI オブジェクト

テーブル内の SAPUI オブジェクトに対するステップの記録が失敗する場合があります。

回避策:スパイを使用してオブジェクトを学習し,オブジェクト・リポジトリに追加します。次に,必要なステップを手動でテストに追加します。

SAPUITextEdit.Set によってトリガされた動的な検索

SAPUITextEdt.Set 操作が動的な検索をトリガする場合,正しく記録または実行されないことがあります。

回避策:

Wait ステートメントを追加し,その後に SAPUITable.SelectCell ステップを追加します。

Browser("SuccessFactors: Admin").Page("SuccessFactors: Admin").SAPUITextEdit("SAPUITextEdit").Set "ac"

Wait 3

Browser("SuccessFactors: Admin").Page("SuccessFactors: Admin").SAPUITable("SAPUITable").SelectCell 6,"#1"

または,DeviceReplay を使用して編集ボックスの値を選択するか,SAPUITextEdt.Set ステップを直接使用して編集ボックスの値を設定します。

SAPUIButton.Click

一部のアプリケーションで,ファイルをアップロードするためのウィンドウを開く SAPUIButton.Click 操作の記録または実行に失敗する場合があります。

回避策:次の解決策のいずれかを使用します。

  • DeviceReplay を使用します。

    x=Browser("SuccessFactors: Administer").Page("SuccessFactors: Administer").SAPUIButton("Upload").GetROProperty("abs_x")

    y=Browser("SuccessFactors: Administer").Page("SuccessFactors: Administer").SAPUIButton("Upload").GetROProperty("abs_y")

    Set obj=CreateObject("Mercury.DeviceReplay")

    obj.MouseMove x,y

    obj.MouseClick x+5, y+5, 0

  • WebFile.Submit メソッドを使用して,ファイルを送信およびアップロードします。

    Browser("SuccessFactors: Administer").Page("SuccessFactors: Administer").WebFile("fileData1").Submit

    Browser("SuccessFactors: Administer").Page("SuccessFactors: Administer").WebFile("fileData1").Set "C:\Temp\SAPUILandscape.xml"

SAPUIDateTimeInput.SetDateTime メソッド

日付と時刻の形式がアプリケーションで必要な形式と一致しない場合,ステップが正常に実行される可能性はありますが,日付と時刻が更新されません。

回避策:アプリケーションで必要な形式を確認するには,SAPUIDateTimeInput.SetDateTime ステップを記録し,記録されたステップで日付と時刻の形式を確認します。記述する SetDateTime ステップで,この形式を使用します。

SAPUIToggleButton オブジェクト

SAPUIToggleButton オブジェクトで,ClickDoubleClickFireEventMiddleClickRightClickSubmit などのメソッドを含むステップが,正常に実行されても操作が行われない場合があります。

回避策:マウスの再生を使用してこれらのステップを実行します。

ステップの前に,次を使って再生のタイプを[マウス操作による実行]に変更します。Setting.WebPackage("ReplayType") = 2

ステップの後で,次を使って再生の種類を標準設定([イベントに基づく実行])に戻すことをお勧めします。Setting.WebPackage("ReplayType") = 1

SAPUITextEdit.Set

動的検索ボックスをスパイまたは記録すると,次の問題が発生する可能性があります。

  • 記録セッションで,テキスト・ボックスの動的な検索結果を選択すると,SAPUITextEdit.Set ステップが記録されないことがあります。

    回避策:スパイを使用してオブジェクトを学習し,オブジェクト・リポジトリに追加します。次に,必要なステップを手動でテストに追加します。WebEdit.Set ステップが記録されている場合は,そのステップを削除します。

  • SAPUITextEdit オブジェクトに対する Set 操作を記録するときに,2 つの異なるステップ(WebEdit.Set ステップと SAPUITextEdit.Set ステップ)が記録されることがあります。

    回避策:WebEdit.Set ステップを削除し,SAPUITextEdit.Set ステップを残します。

SAPUIButton オブジェクト

SAPUIButton オブジェクトに対する Click 操作を記録するときに, 2 つの異なるステップ(WebButton.Click ステップと SAPUIButton.Click ステップ)または 2 つの SAPUIButton.Click ステップが記録されることがあります。

回避策:ステップを 1 つ削除し,SAPUIButton.Click ステップを残します。

SAPUIList.ExtendSelect および SAPUIList.ExtendDeselect メソッド

SAPUIList に対する ExtendSelect または ExtendDeselect 操作を正常に記録した後で,後続の ExtendSelect または ExtendDeselect 操作を記録できない場合があります。

回避策:最初の ExtendSelect または ExtendDeselect 操作が正常に記録されたら,ドロップダウン・ボタンをクリックしてドロップダウン・リストを再度開き,記録を続けます。

Web テスト・オブジェクトとして識別される SAP UI コントロール

スパイまたは記録を行う場合,コントロールが,たとえば SAPUIButtonSAPUIToggleButtonSAPUITextEditSAPUIToolBar,または SAPUIList テスト・オブジェクトとしてではなく,Web オブジェクトとして識別される場合があります。

回避策:

  • これらのオブジェクトを SAPUI テスト・オブジェクトとして識別するには,オブジェクトの少し下をクリックします。

    正確なクリックの位置を見つけるには,スパイが SAPUI テスト・オブジェクトを強調表示するまで,オブジェクトの下でマウスを動かします。

  • SAPUIDialog テスト・オブジェクトを識別するには,ダイアログ・ボックスのフッタをクリックします。

  • SAPUI テスト・オブジェクトを正常に識別する操作を記録し,必要に応じて操作を調整します。

  • チェックポイントまたは出力値ステップの場合は,正しいテスト・オブジェクト・タイプでステップを作成し,そのステップの上にマウス・カーソルを置いて,そのオブジェクトのチェックポイントまたは出力値を作成します。詳細については,編集中のチェックポイント・ステップの挿入およびエディタからの新しい出力値の挿入を参照してください。

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SAP Business Networks アプリケーション

このセクションでは,SAP Business Networks アプリケーションのテスト時に発生する可能性のある既知の問題について説明します。

影響を受ける製品領域 既知の問題
SAPWebExt リスト

SAP FieldGlass の SAPWebExt リスト・オブジェクトに対するスパイ,またはチェックポイントの追加はサポートされていません。

SAPWebExtList.Select メソッドが,SAP FieldGlass のテスト時に失敗する可能性があります。この場合は,代わりに WebEdit.Set メソッドを使用してください。

SAPWebExtTable オブジェクト

SAPWebExtTable オブジェクトに対するチェックポイントはサポートされていません。

回避策:次のいずれかを実行します。

  • OpenText Functional Testing を再起動し,SAPWebExt アドインをクリアしてから,WebTable オブジェクトに対するチェックポイントを追加する。

  • .GetCellData メソッドを使用する。

  • SAPWebExtTable オブジェクトの子 WebTable に対するチェックポイントを追加する。

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SAP WDA アプリケーション / S/4 HANA の SAP WDA アプリケーション

このセクションでは,Web Dynpro ABAP(WDA)アプリケーションまたは SAP S/4 HANA の WDA アプリケーションを操作する際に発生する可能性のある既知の問題について説明します。

影響を受ける製品領域 既知の問題
SAPButton.Click メソッド

Web Dynpro ABAP サイトで SAPButton.Click メソッドを記録すると,ブラウザの遅延が発生する可能性があります。

回避策:次のいずれかを実行します。

  • ブラウザが応答するのを待つ
  • 記録を一時停止して,もう一度クリックする
  • ブラウザを更新して,再試行する
SAPTable オブジェクト
  • WDA アプリケーションの SAPTable オブジェクトに対するクリック操作は記録されません。

    回避策:オブジェクトを WebElement として手動で追加し,WebElement.Click ステップをテストに追加します。

  • WDA アプリケーションまたは SAP S/4HANA の WDA アプリケーションの SAP Web テーブル・セル内のリンク・オブジェクトに対するクリック操作は,SAPTable.SelectCell 操作として誤って記録される場合があります。

    回避策:スパイを使用して Link オブジェクトを学習し,オブジェクト・リポジトリに追加します。次に,必要なステップを手動でテストに追加します。

  • WDA アプリケーションの SAPTable オブジェクトのチェックポイントを追加すると,特定できないエラーが発生する可能性があります。

    回避策:デフォルト値 0 を持つレジストリ AbortIfHangInSendDataHKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Wow6432Node\Mercury Interactive\QuickTest Professional\MicTest に追加します。

    これにより,Fiori や SAPUI5 などの他の SAP テクノロジで実行するときに問題が発生する可能性があることに注意してください。

    注: 後方互換性を考慮して,一部のレジストリ・キーには以前の会社のブランドが意図的に使用されています。

SAP WDA アプリケーションの SAPTable.OpenPossibleEntries

IE または Chrome を使用している場合,一部のアプリケーションで SAPTable.OpenPossibleEntries 操作が記録されません。

回避策:

最初にセルをクリックしてから,セルの横にあるアイコンをクリックして,OpenPossibleEntries を記録します。

記録されている余分な SetCellData ステップをすべて削除します。

SAPTable.SelectCell メソッド:一般的な記録

SAP WDA 7.5 アプリケーションの SAPTable オブジェクトに対して SelectCell メソッドを使用する場合:

  • クリック直後に閉じるポップアップ・ダイアログ・ウィンドウに対象のテーブル・セルがある場合,そのアクションを記録できません。

  • アクションを記録するには,テーブル・セルを 2 回する必要がある場合があります。

SAPTable.SelectCell メソッド:アプリケーションで非表示になるテーブル・オブジェクトの記録

選択操作が実行された直後にテーブル・オブジェクトが SAP WDA アプリケーションで非表示になる場合,SelectCell メソッドはテーブル・オブジェクトで記録されません。

回避策:記録後に SAPTable.SelectCell メソッドを手動で追加します。

SAPEdit オブジェクト

Chrome または Edge 上の SAP S/4HANA の一部の WDA アプリケーションで SAPEdit オブジェクトを記録すると,誤ったオブジェクト名が記録される場合があります。

回避策:スパイを使用して SAPEdit オブジェクトを学習し,オブジェクト・リポジトリに追加します。次に,必要なステップを手動でテストに追加します。

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動的表示

Web Dynpro ABAP または EP アプリがスクロール時に動的表示機能を使用するように構成されている場合,現在表示されていないセルまたはリスト・データを取得する際に問題が発生する可能性があります。

これを回避するには,ステップの実行,スパイ,または強調表示を行う前に,すべてのデータが完全にロードされていることを確認してください。

例:

テーブルの場合の回避策:

SAPTable.GetCellData メソッドの前に,下にスクロールしてすべての行データを表示するステップを追加します。

次に,現在の行の値を指定して GetCellData メソッドを使用します。

例:

'get value in row 1
print Browser("WDR_TEST_C_TABLE [Web").Page("Web Dynpro Test Suite").SAPTable("[Demo Table Part 1]").GetCellData (2,4)
For Iterator = 1 To 4 Step 1
    wait 1
    Browser("WDR_TEST_C_TABLE [Web").Page("Web Dynpro Test Suite").SAPButton("SAPButton_2").Click
Next
'get value in row 7 which is shown in line 4 after scroll
print Browser("WDR_TEST_C_TABLE [Web").Page("Web Dynpro Test Suite").SAPTable("[Demo Table Part 1]").GetCellData (4,4)

リストの場合の回避策:

GetItem メソッドを使用する前,またはスパイする前に,SAPList オブジェクトをアクティブにします。

たとえば,最初にリストを選択またはクリックするか,テストで Select または Click メソッドを使用します。

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Internet Explorer での Web ベース SAP アプリケーションのテスト

このセクションでは,Internet Explorer を使用する際の既知の問題について説明します。

影響を受ける製品領域 既知の問題

SAP NWBC S/4HANA システムのスパイと記録

  • SAP Web テーブル・セル内のオブジェクトをスパイしたり,チェックポイントを作成したりすると,重複したテーブル名とセル値がキャプチャされる可能性があります。

  • SAP Web テーブル・セルでの記録中に,Enter を押してもステップが記録されません。

    回避策:Enter キーが押されたときに SAPTable.Submit ステップが記録されるようにするには,次のレジストリ・キーを作成し,値を 1 に設定します。

    Computer\HKEY_CURRENT_USER\Software\Mercury Interactive\QuickTest Professional\MicTest\Packages\SAPPackage\Settings\RecordSubmitForTableNavigateEvent

  • SAPList オブジェクトに対してスパイまたは記録を行うと,キャプチャされた一部のプロパティの値が間違っている場合があります。

  • SAP NWBC S/4HANA 2020 システムの SAPRadioGroup オブジェクトの Select 操作を記録する場合,操作が記録されないか,MouseDown イベントとして誤って記録されてしまうことがあります。

    回避策:SAPRadioGroup.Select ステップを手動で追加するか,記録したステップをそのステップに変更します。

CRM S/4HANA システムの記録

SAPTabStrip().Select 操作を記録すると,冗長なステップが記録されることがあります。

回避策:スパイを使用してオブジェクトを学習し,オブジェクト・リポジトリに追加します。次に,必要なステップを手動でテストに追加します。

SAPUI5 または SAP SuccessFactors での記録

SAPUI5 または SAP SuccessFactors アプリケーションの SAPUI オブジェクトを記録しても,ステップが記録されない場合があります。

回避策:次のいずれかを実行します。

  • ステップを Chrome で記録して,Internet Explorer で実行します。

  • スパイを使用して SAPUI オブジェクトを学習し,オブジェクト・リポジトリに追加します。次に,必要なステップを手動でテストに追加します。

異なるブラウザでのテストのサポート

  • Chrome で SAPButton.Click 操作を記録する場合,補足プロパティ html tag が使用されます。

    Internet Explorer でこのようなステップを実行する場合は,事前にオブジェクト・リポジトリ内のオブジェクトの記述を調整し,代わりに html id を使用するようにします。

  • Internet Explorer と Chrome では,同じ SAPUICalendar オブジェクトに対して異なる innertext プロパティ値がキャプチャされる場合があります。

    両方のブラウザで同じテストを使用するには,オブジェクト・リポジトリ内の innertext プロパティの値を正規表現に変更します。

SAPFrame オブジェクト

名前が「.」で終わる画像を含む SAPFrame オブジェクトに Chrome でチェックポイントを追加した場合,そのチェックポイントを Internet Explorer で実行できない場合があります。

回避策:チェックポイントから画像のチェックを削除します。

SAPTreeView.SelectMenuItem

テストに手動で追加された SAPTreeView.SelectMenuItem ステップの実行に失敗する場合は,スパイを使用してオブジェクトを学習し,オブジェクト・リポジトリに追加します。次に,必要なステップをテストに追加します。

SAPRadioGroup オブジェクト

Chrome で記録された SAPRadioGroup オブジェクトには,追加の記述プロパティ sap groupbox name が含まれている場合があります。SAPRadioGroup オブジェクトについて Chrome で記録したテスト・ステップを Internet Explorer で実行すると,そのテスト・ステップは失敗することがあります。

回避策:オブジェクト・リポジトリで SAPRadioGroup オブジェクトの記述プロパティ sap groupbox name を削除し,Internet Explorer でテスト・ステップを実行します。

SAPUI5 と Internet Explorer 11

アプリケーションでクリックの前に下にスクロールする必要があるために,SAPUIButton.Click メソッドでボタンがクリックされない場合は,代わりに SAPUIButton.Submit メソッドを使用します。

SAPUITable.SelectItemInCell メソッド

SAPUI5 および SuccessFactors アプリケーション:記録された SAPUITable.SelectItemInCell 操作の実行に失敗する場合は,スパイを使用してオブジェクトを学習し,オブジェクト・リポジトリに追加します。次に,必要なステップを手動でテストに追加します。

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その他の参照項目: