アップグレード
製品のどのバージョンからでも,OpenText Functional Testing の最新バージョンに直接アップグレードすることができます。
アップグレードする前に
最新バージョンにアップグレードすることで,修正やセキュリティ更新を含め,最新の機能や開発をすべて利用することができます。詳細については,バージョン・アップグレード・ハブを参照してください。
2021 以前のバージョンからアップグレードする場合は,次のことを考慮してください。
EmulatedDevices.xml ファイルをカスタマイズした場合は,アップグレードする前にファイルをバックアップします。アップグレードが完了したら,<OpenText Functional Testing インストール・フォルダ>/bin ディレクトリにある新しい EmulatedDevices.xml ファイルにカスタマイズの内容を追加します。
アップグレードの実行
OpenText Functional Testing をアップグレードするには,次の手順を実行します。
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無償試用版のページから,または「ソフトウェアのライセンスとダウンロード」ページでアカウントを選択して,新しいバージョンのインストール・ファイルをダウンロードします。
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システムを再起動して,システム構成を完全にしておきます。
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OpenText Functional Testing_<バージョン番号>_Setup.exe ファイルを実行し,インストール・ウィザードを使用してアップグレードします。
または,サイレント・インストール・スクリプトを更新して,新たにダウンロードしたファイルを使用します。
注: アップグレードでは,実行セッションおよび起動オプションのみが保持されます。必要に応じて他のすべての設定を再定義します。
設定ファイルの場所
OpenText Functional Testing バージョン 24.2 からは,設定ファイルは新しい場所に保管されます。
24.2 より前のバージョンからアップグレードした後で OpenText Functional Testing を初めて実行すると,既存のすべての設定ファイルが新しい場所に自動的に移行されます。これにより,既存の製品設定を新しいバージョンで引き続き使用できます。
設定の移行で,移行できなかったファイルがある場合,そのファイルを手動で移動するように求められます。手動で移動しない場合は,既存の設定ではなく標準設定が使用されます。
次の表に,移行するファイルが含まれるフォルダを示します。以前のバージョンで使用したフォルダから,表に示された現在のバージョンのフォルダにすべてのファイルをコピーします。
バージョン 24.2 または 24.4 | バージョン 2021-23.4 | 2021 より前のバージョン |
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%APPDATA%\OpenText\UFT | %APPDATA%\Micro Focus\UFT | %APPDATA%\Hewlett-Packard\UFT |
%APPDATA%\OpenText\QuickTest Professional | %APPDATA%\Micro Focus\QuickTest Professional | %APPDATA%\HP\QuickTest Professional |
%APPDATA%\OpenText\API Testing | %APPDATA%\Micro Focus\API Testing | %APPDATA%\HP\API Testing |
%PROGRAMDATA%\OpenText\UFT | %PROGRAMDATA%\Micro Focus\UFT | %PROGRAMDATA%\Hewlett-Packard\UFT |
%LOCALAPPDATA%\OpenText\UFT | %LOCALAPPDATA%\Micro Focus\UFT | %LOCALAPPDATA%\HP\UFT |
注: 以下のようにダウングレードする場合,既存の設定は保持されず,古いバージョンの標準設定が使用されます。
24.2 以降から 23.4 以前へのダウングレード。
2021 以降から 15.0.2 以前へのダウングレード。
アップグレードの注意事項
次の項目は,特定の状況でアップグレードする際の問題に対処します。アップグレードに関連する任意の状況の指示をお読みください。
サイレント・インストール・スクリプトと Help_Documents パラメータを含む現在のスクリプトをアップグレードする場合は,このパラメータを削除します。ヘルプ・ドキュメントは,OpenText Functional Testingでインストールされなくなりました。
オンラインでヘルプセンターにアクセスするか,ローカル・ドライブにダウンロードできます。[オプション]ダイアログ・ボックス([ツール]>[オプション]>[一般]タブ>[ヘルプ])からヘルプをダウンロードします。
お持ちのライセンスを新しい Functional Testing ライセンス(UFT One および UFT Developer)にアップグレードすることができます。この手順は必須ではありません。
サポートが必要な場合は,営業担当者にお問い合わせください。
オートメーション・スクリプトのテキスト認識オプションに対応したアップグレード
オートメーション・スクリプトを使用して OpenText Functional Testing を実行し,テキスト認識オプションをスクリプトに追加している場合,次のプロパティが使用されなくなったため更新が必要です。
更新対象 | 更新後 |
---|---|
TextRecognitionLanguages |
AbbyyOcrLanguages |
TextRecognitionOrder | TextRecognitionOcrMechanism |
2021 より前のバージョンから 2021 にアップグレードした後に,OpenText Functional Testing を初めて実行すると,既存のすべての設定ファイルが新しい場所に自動的に移行されます。
アップグレード直後に別のライセンスをインストールすると,OpenText Functional Testing を初めて実行したときにライセンスが自動的に上書きされ,起動は失敗します。
したがって,アップグレード後は,一度 OpenText Functional Testing を開いてから新しいライセンスをインストールします。
OpenText Functional Testing では,順序位置を使用した AI オブジェクトの識別で,より一貫した計算が行われます。その結果,既存のテストでいくつかのステップを調整しなければならない場合があります。
順序位置で記述した AI オブジェクトが正しく識別されていない場合,アプリケーションを再検査して,使用するのに最適な記述を見つけます。たとえば,オブジェクトを上から 3 番目と記述している場合,左から 4 番目と記述したほうが,より一貫した結果が得られる可能性があります。
AI オブジェクトに順序位置を使用する方法の詳細については,オブジェクトの順序位置を記述するにはを参照してください。
バージョン 23.4 および 24.2 では,テキスト認識にいくつかの機能拡張が導入されました。以前のバージョンで最後に更新されたテストを実行する場合,いくつかのテキスト認識設定を調整しなければならない場合があります。
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23.4 で変更された点:AI ベースのテキスト認識
ノイズをトリミングするオプションと UI コントロールの境界を考慮するオプションが追加されました(標準設定で選択されています)。テキスト認識オプションの構成を参照してください。
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23.4 および 24.2 で変更された点:ABBYY OCR エンジンを使用したテキスト認識
OpenText Functional Testing で,ABBYY OCR エンジンの新しいバージョンが使用されるようになりました。必要に応じて,テキスト認識設定を調整してください。[プレビュー]表示枠を使用して,テキスト認識が最適になるようにさまざまな設定を試すことができます。テキスト認識の設定を参照してください。
24.2 より前のバージョンからアップグレードする場合は,次の問題を考慮してください。
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Core UFT One DVD Bundle と UFT OCR Expansion Pack をインストールしていた場合は,アップグレード時に両方のインストール・パッケージの新しいバージョンをダウンロードしてください。Core UFT One DVD Bundle 24.2 では,ABBYY OCR エンジンをサポートするために UFT OCR Expansion Pack 24.2 が必要です。
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24.2 で,SAP SuccessFactors オブジェクトの認識が変更されました。既存の SAP SuccessFactors テストで SAP オブジェクトまたは Web オブジェクトが識別されない場合は,次のいずれかを実行してテストを更新します。
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オブジェクト・リポジトリで,[アプリケーションから更新]ボタン
を使用してオブジェクトの記述を更新します。詳細については,記述プロパティの更新を参照してください。
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オブジェクトをスパイし,オブジェクト・リポジトリに追加して,オブジェクトを再度学習します。次に,新しいオブジェクトを使用するようにテスト・ステップを更新します。
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関連するステップを削除し,記録して再作成します。
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24.4 以前では,DataTable.Import メソッドを使用して Excel ファイルからデータをインポートすると,GetCurrentRow は常に 1 を返していました。
25.2 以降では,GetCurrentRow は現在の反復処理で使用されているデータ・テーブル行の番号を正しく返すようになりました。
必要に応じて,以前のバージョンで記述したテストを確認し,この動作の変更に合わせて調整してください。