既知の問題 - デバッグ

関連:GUI アクション,スクリプト GUI コンポーネント,関数ライブラリ

このトピックでは,デバッグに関する既知の問題について説明します。

デバッグ時の「メモリ不足」例外

[ウォッチ]表示枠または[ローカル変数]表示枠で複雑なオブジェクト(レベルが複数あるオブジェクト)を追加または表示しているときに,シナリオによっては OpenText Functional Testing から「メモリ不足」例外が報告されます。

回避策:OpenText Functional Testing のインストールに付属するものより新しいバージョンの Microsoft pdm.dll を登録します。現在の pdm.dll のバージョンは,レジストリ・キーHKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{78A51822-51F4-11D0-8F20-00805F2CD064}\InprocServer32 でわかります。

新しいバージョンの pdm.dll を登録するには,次の手順を実行します。

  1. 使用する pdm.dll のコピーを探します(Microsoft Visual Studio と Microsoft Office のインストールでは,ファイルのインストールと登録が行われます。また,Internet Explorer 8 以降でもインストールされますが,登録はされません)。このファイルは,通常は C:\Program Files (x86)\Internet Explorer または C:\Program Files\Internet Explorer にあります。

  2. pdm.dll ファイルと msdbg2.dll ファイルを別の場所に移動します(元の場所で登録すると,異なる動作となります)。

  3. 次のコマンドを実行します。

    • regsvr32 <pdm.dll の完全パス>\pdm.dll

    • regsvr32 <msdbg2.dll の完全パス>\msdbg2.dll

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オブジェクトを[ウォッチ]表示枠に追加

GUI テスト のみ:Microsoft PDM 9.x 以降がインストールされているコンピュータで,[デバッグ]>[ウォッチ]表示枠にアクション自動化オブジェクトを追加した後,OpenText Functional Testing を終了して起動せずにテストを終了して再開すると,アクションが正常にロードされないことがあります。

回避策:OpenText Functional Testing を再起動してからテストを開きます。

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実行時エラーの後のブレークポイント

実行セッション中に実行時エラーが発生した場合,エラー・メッセージ・ボックスの[スキップ]をクリックすると,問題が発生したステップがスキップされ,実行セッションを継続できます。ただしデバッグ中,実行時エラーが発生する行のすぐ後の行にブレークポイントが設定されている場合,エラーの発生後に実行セッションを継続すると,OpenText Functional Testing はこのブレークポイントで停止しません。

回避策:実行時エラーが発生する行の後の 2 行以上にブレークポイントを設定します。

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デバッグのための一時停止の後に関数ライブラリを開く

特定の状況で,デバッグ実行セッション中に OpenText Functional Testing が応答を停止することがあります。これは,関連付けられた関数ライブラリからの関数呼び出しにブレークポイントがあり,実行がブレークポイントで停止した後に関数ライブラリを開いて,呼び出された関数の最初の行でブレークポイントの挿入または削除を行った場合に起こります。

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OpenText Application Quality Management からのデバッグ

OpenText Application Quality Management から実行するテストのデバッグでは,[F9]キーと[デバッグ]メニュー・コマンドでブレークポイントを切り替えることができます。このシナリオでは,エディタの左にあるバナーをクリックしてもブレークポイントは切り替わりません。

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Windows ベース・アプリケーションのデバッグ

開いている任意の Windows ベース・アプリケーションでテストまたはコンポーネントを記録および実行する設定を OpenText Functional Testing で行っている場合,Microsoft Visual Studio デバッガを実行できないことがあります。テストについては,この設定は[実行]>[実行の設定]>[Windows アプリケーション]で行います。

回避策:次のいずれかを実行します。

  • mercury.ini ファイル(%SYSTEMROOT% にあります)の MicIPC セクションに,次のエントリを追加します。

    devenv.exe=0

    msdev.exe=0

    msscrdbg.exe=0
  • OpenText Functional Testing を実行しているユーザ・アカウントとは別のアカウントを使用して,デバッグ・プログラムを開きます。

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クイック・ウォッチの使用

  • フローティング・ツールヒントを使用して With ... End With ステートメントを評価すると,OpenText Functional Testing はこのブロックに含まれるステップの最初のレベルのみを認識します。

  • クイック・ウォッチを使用する際に Insight オブジェクトを監視している場合,ツールヒントを表示するにはアプリケーションでそのオブジェクトを表示できるようにする必要があります。Insight オブジェクトを表示するようにしていない場合,OpenText Functional Testing では自動的に Insight オブジェクトの親オブジェクトに切り替わり,ツールヒントは表示されなくなります。

  • クイック・ウォッチを使用して配列式を評価する場合は,フローティング・ツールヒントを表示するために配列式を強調表示する必要があります。たとえば,式が arr1(2) の場合,2 を除いて arr1 式を強調表示しないかぎり,OpenText Functional Testing ではツールヒントに 3 番目の要素の値が表示されます。

  • クイック・ウォッチを使用して Dim ステートメント内の式の値を表示する際に,Dim ステートメントの変数名が 1 文字の場合は,クイック・ウォッチは引数の値を取得できません。

    Dim ステートメントの変数名が 1 文字より長い場合は,この制限は適用されないので注意してください。

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Visual Studio 2017 以降がインストールされている

Visual Studio 2017 以降がインストールされている場合,OpenText Functional Testing でテストやコンポーネントをデバッグする際に問題が発生することがあります。

回避策:Visual Studio によってインストールされた pdm.dll および msdbg2.dll ファイルを,OpenText Functional Testing で提供されるファイルに置き換えます。

注:これは,これらのファイルを使用する他のプログラムに影響を与える可能性があります。

次の手順を実行します。

  1. 次のフォルダから pdm.dll および msdbg2.dll ファイルを削除するか,ファイル名を変更します。

    C:\Program Files\Common Files\microsoft shared\VS7Debug

    C:\Program Files (x86)\Common Files\Microsoft Shared\VS7Debug

    C:\Windows\System32\F12 C:\Windows\SysWOW64\F12

  2. OpenText Functional Testing 追加インストール要件ユーティリティを使用して,Microsoft Script Debugger をインストールします。 

    追加インストール要件プログラムは,Windows の[スタート]メニューから,または <Installdir>\bin\UFTInstallReqs.exe を実行して利用できます。

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