Jenkins を使用した OpenText Application Quality Management からのテストのトリガ
このトピックでは,OpenText Application Quality Management に保存されている OpenText Functional Testing テストを実行する方法について説明します。
前提条件
OpenText Application Quality Management からテストを実行できるようにするには,まず統合をセットアップする必要があります。これは 1 回限りのセットアップであり,別のバージョンに変更する場合にのみ繰り返す必要があります。
Jenkins Server がテストの実行に使用するマシンで ALM クライアントを共通モードで登録します。登録の詳細については,OpenText Application Quality Management ヘルプセンターの ALM クライアント Launcher のセクションを参照してください。
まれに,ALM の主要コンポーネントのいずれかが未登録として検出された場合は,Jenkins ジョブの実行中にそれらのライブラリを自動的に再登録するメカニズムをアクティブ化できます。Jenkins エージェントを実行しているクライアント・マシンに,次の形式を使用してシステム環境変数を作成します。
[名前]: ALM_CLIENT_PATH
[値]:C:\ProgramData\HP\ALM-Client\<バージョン>
注:
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ALM コンポーネントを登録するには,[Run mode]を[Run locally]に設定する必要があります。
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Jenkins エージェントは管理者として起動する必要があります。
Jenkins サーバでの ALM 資格情報の定義
Jenkins が OpenText Application Quality Management に保存されている OpenText Functional Testing テストを実行する際に OpenText Application Quality Management に接続するために使用するALM 資格情報を定義します。
[Credential Scope]ドロップダウンから,次の資格情報処理モードのいずれかを選択します。
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System (global) credentials:Jenkins の設定ページで ALM 資格情報をグローバルに定義します。
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Job (local) credentials:各ジョブで ALM 資格情報を定義します。
ALM テスト・セットからの OpenText Functional Testing テストの実行
Jenkins を使用して,OpenText Application Quality Management のテスト・セットからサーバ側の無人機能テストを実行します。ALM テスト・セットを使用すると,特定のテスト目標に従って ALMでテストの実行を整理できます。
注: OpenText Application Quality Management からのテスト実行では,並列テストはサポートされていません。
詳細については,OpenText Application Quality Management ヘルプセンターを参照してください。
OpenText Application Quality Management からテスト・セット実行をトリガするように Jenkins ビルド・ステップを設定するには
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フリースタイル・プロジェクトの場合は,Jenkins ジョブで,[Build]セクションまで下にスクロールし,[Add build step]をクリックして,[Execute OpenText functional tests from OpenText ALM]を選択します。
注: パイプラインの場合,[Pipeline Syntax]ページで[Sample Step]ドロップダウンから[runFromAlmBuilder]を選択し,スクリプトを生成して,そのスクリプトをパイプライン・スクリプト・ボックスにコピーします。
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設定済みの ALM サーバの 1 つを選択し,サーバの資格情報,プロジェクト,およびドメインを入力します。
ALM サーバに必要な認証タイプに応じて,資格情報はユーザ名とパスワードか,SSO 認証の場合は API キーになります。
SSO 認証を使用するには,[SSO enabled]を選択し,ALM サイト管理者から取得したクライアント ID と API キー・シークレットを入力します。
詳細については,Jenkins サーバでの ALM 資格情報の定義を参照してください。
注: ALM スケジューラを使用している場合は,Jenkins エージェント・ユーザとして実行されます。
たとえば,Jenkins がシステム・ユーザとして実行されている場合,スケジューラはシステム・ユーザとしてテストを実行します。これはテストの実行には影響しません。
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ALM パスを使用して,テスト・セット・フォルダ,または含める特定のテスト・セットを追加します。
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特定のテストを追加するには,テスト・セットパスの後にテスト名を追加します。
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複数のエントリを追加するには,フィールドの右側にある下矢印をクリックし,各項目を別々の行に入力します。
例:
Root\testfolder1\testset_a
Root\testfolder1\testset_b
Root\testlab_folder
Root\testlab_folder\testset_a\test-name
注: OpenText Application Quality Management のテスト・セットは,フォルダ・レベルの順序に従って実行されます。
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(オプション)次のいずれかの方法で,使用するテスト・パラメータを指定します。
[Test sets]領域でテスト・パラメータを指定する
[Test sets]領域で,次の構文を使用します。
<test or test set path> "<parameter name>":"<string value>", "<parameter name>": <number value>
ここで,
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<test or test set path> は,テストまたはテスト・セットのパスです。
テストを指定すると,指定したパラメータはそのテストにのみ使用されます。
テスト・セットを指定すると,指定したパラメータがそのテスト・セット内のすべてのテストに使用されます。テスト・セットが実行されると,各テストは必要なパラメータを使用し,他のパラメータを無視します。
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<parameter name> はテスト・パラメータの名前です。
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<string value> は,パラメータの文字列値を引用符で囲んだものです。
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<number value> は,引用符なしのパラメータの数値です。
例:
TestSet\ "Country":"US", "Count": 3
TestSet2\ "Country":"UK"
TestFolder\Test1 "Country":"China", "Count": 4
テーブルでテスト・パラメータを指定する
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[Specify test parameters]を選択します。
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パラメータ・テーブルで,テスト番号と,パラメータの名前,値,およびタイプを指定します。
テスト番号は,[Test sets]領域で定義されたテストの 1 から始まる順序を表します。テスト番号を定義すると,テスト・パスは読み取り専用モードで自動的に入力されます。
OpenText Functional Testing で定義されているパラメータ名を指定します。
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[+ PARAMETER]をクリックして,テーブルにさらにパラメータを追加します。
注:
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テスト・パラメータは,[Test sets]ボックスで指定するのではなく,テーブルで指定することをお勧めします。文字列または数値のパラメータ値のみを指定できる最初の方法は,後方互換性のためにのみサポートされています。
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設定したパラメータ・タイプが正しいことを確認してください。正しくない場合,パラメータ・タイプの不一致により,テスト実行がエラー・ステータスで失敗する可能性があります。
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テストに必要なすべてのテスト・パラメータの値を指定するか,パラメータの標準設定値が OpenText Functional Testing または OpenText Application Quality Management で定義されていることを確認してください。
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テーブルで,Password タイプの GUI テスト・パラメータを定義できます。テスト実行結果で Password パラメータの値を暗号化する方法については,「テスト実行結果のパスワードのエンコード」を参照してください。
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(オプション)タイムアウトを秒単位で示します。この時間が経過すると,ジョブは失敗します。
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(オプション)ALM テスト・セットのフィルタを設定し,テスト・セット内のテストの一部のみを実行するように Jenkins に指示します。
[Filter ALM test sets]を選択し,実行するテストを名前またはステータス,あるいはその両方でフィルタリングします。
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[Run tests with names containing]で,テスト名の中で検索する文字列を指定します。
- [Run tests with status]で,実行するテストのステータスを指定します。たとえば,すでに合格したテストを再実行しない場合は,Passed ステータスを選択から除外します。
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[Advanced]をクリックして,ローカル,リモート,または予定ホストなどの実行モードを示します。
注:
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リモート・ホスト・モードを指定する場合は,ホスト名も指定します。リモート・ホストは,有効な OpenText Functional Testing がインストールされているマシンである必要があります。
ユーザがマシンに手動でログインして OpenText Functional Testing を起動しなくても,Jenkins がテストを実行できるように OpenText Functional Testing マシンを設定することができます。詳細については,リモート・セッションでの OpenText Functional Testing およびテストの実行を参照してください。
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機能テスト・セットは,ALM ラボ管理から実行することをお勧めします。OpenText Application Quality Management から実行する場合,以下の制限があります。
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機能テスト・セットは,予定ホストでの実行はサポートされていません。
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各テストの実行結果を取得できるのは,機能テスト・セットをローカルまたはリモート・ホストで実行する場合のみです。
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[Apply]をクリックして変更を保存し,ビルド・ステップの追加を続けます。ビルド・ステップの追加が完了したら,[Save]をクリックします。
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フリースタイル・プロジェクトの場合は,[Post-build Actions]セクションで,[Add post-build action]をクリックし,[Publish OpenText test result]を選択します。
注: パイプラインの場合,[Pipeline Syntax]ページで[Sample Step]ドロップダウンから[publishMicroFocusTestResults]を選択し,スクリプトを生成して,そのスクリプトをパイプライン・スクリプト・ボックスにコピーします。
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標準の Jenkins ジョブの場合と同じように,ジョブを実行したり,スケジュールを設定したりします。
OpenText Application Quality Management からテスト実行結果を確認するには
- ダッシュボードでジョブをクリックします。
- [Console Output]リンクをクリックして,ALM の情報を表示します。
- ALM のリンクをブラウザにコピーし,ALM 内からテスト・セットの実行結果を表示します。
その他の参照項目: