Lab Service

この項では、Lab Service エージェントを使用して、機能テストとメンテナンス・タスクを ALM からリモートでテスト・ホスト上でトリガする方法について説明します。

このトピックの内容:

Lab Service の概要

Lab Service はテスティング・ホスト上でエージェントとして機能するため、ホスト上でテストとメンテナンス・タスクをリモートで開始できます。

Lab Service は、テスティング・ホストでバックグラウンド実行されます。テスティング・ホストをラボ管理機能と統合するには、ラボ管理またはデスクトップ・クライアントでホストを定義してから、[Lab Service の設定]ページを使用して Lab Service をサーバに指定します。

1 回の登録プロセスで、エージェントの ID が検証され、OpenText Application Quality Management とホスト間にセキュリティ保護された通信チャネルが確立されます。登録後、OpenText Application Quality Management を使用してリモート・ホスト上で機能テストとメンテナンス・タスクを実行します。

Lab Service は、OpenText Application Quality Management とテスト・ホスト間のセキュアなインタフェースとして機能します。OpenText Application Quality Management との通信(テスト要求、テスト結果、メンテナンス・タスクなど)は、Lab Service を経由します。Lab Service は、標準 HTTP プロトコルを通じて OpenText Application Quality Management と通信し、ファイアウォールを通過できます。Lab Service を停止すると、テストの実行で OpenText Application Quality Management ラボ管理によるホストの使用が回避されます。

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Lab Service のインストール

Lab Service は、インストール・ウィザードまたはサイレント・インストールを使用してインストールできます。

インストール・ウィザードを使用して Lab Service をインストールするには、次の手順を実行します。

  1. ALM qcbin ページ(https://<ALM サーバ>/qcbin/)で、[ツール]リンクをクリックします。

  2. Lab Service のリンクをクリックします。オペレーティング・システム環境に合わせてインストール・パスを選択します。

    注: 互換性を確保するには、Lab Service と接続先の ALM サーバが同じバージョンである必要があります。使用中の Lab Service のバージョンが ALM サーバと一致しない場合、[ホスト/テスティング ホスト]グリッドでテスティング・ホストが[利用不可]と表示されます。

  3. MSI インストール・ファイルを実行します。Lab Service - インストール・ウィザードが起動し、[ようこそ]画面が開きます。[次へ]をクリックします。

    注:  

    • マシンの管理者権限が必要です。

    • ユーザ・アクセス制御(UAC)を無効にする必要があります。

  4. インストール先フォルダ]画面で、Lab Serviceをインストールするフォルダを指定します。[次へ]をクリックします。

    変更]をクリックすると、インストール先フォルダを変更できます。

    注: インストール先フォルダに対する読み取りおよび書き込み権限が必要です。

  5. (オプション)[カスタム セットアップ]画面で、Lab Service の自動ログイン機能を有効にするには、[自動ログイン]チェックボックス・アイコンをクリックし、[この機能を有効にする]を選択します。[次へ]をクリックします。

    自動ログインの詳細については、Lab Service の自動ログインを参照してください。

  6. 設定の確認]画面で、設定を確認または変更する場合は、[戻る]をクリックします。設定を確定してインストール・プロセスを開始するには、[インストール]をクリックします。

    インストール]ページが開き、Lab Service のファイルがインストールされます。

  7. (オプションであるが推奨)Lab Service の設定を構成します。

    インストールが完了すると、[ALM Lab Service の設定]ダイアログ・ボックスと[完了]画面が開きます。[Lab Service の設定]ダイアログ・ボックスにホスト設定を入力し、[OK]をクリックします。Lab Service の設定の詳細については、Lab Service を使用したホストの登録を参照してください。

    注:  

    • Lab Service の設定はこの段階で行うことをお勧めしますが、後で設定することも可能です。エージェントを実行するには、設定を完了する必要があります。

    • インストールで自動ログインを有効にすると、コンピュータの再起動を指示するメッセージが表示されます。[Lab Service の設定]ページの内容を確認してから、再起動してください。

サイレント・インストールを使用して Lab Service をインストールするには、次の手順を実行します。

注:  

  • マシンの管理者権限が必要です。
  • ユーザ・アクセス制御(UAC)を無効にする必要があります。

コマンド・ラインで、次の Microsoft MSI サイレント・インストール・コマンドを入力します。

Copy code
msiexec /i "<MSI の場所>/HpAlmLabService_x64.msi" /quiet SERVERNAME=http://<サーバ名>:<ポート>/qcbin HOSTUSERNAME=<ユーザ名>

次に、指定可能な OpenText Application Quality Management 固有のパラメータを示します。

パラメータ

説明

HOSTUSERDOMAIN=<ドメイン> 自動ログインが有効の場合に必要です。ログイン・ユーザのドメインを指定します。
HOSTUSERNAME=<ユーザ名>

必須パラメータ。テスティング・ホストでのテスト実行時に、ログインが必要なユーザを指定します。

このユーザには次の権限が必要です。

  • グローバル・オブジェクトの作成
  • All COM の権限
  • インストール先フォルダに対する読み取りおよび書き込み権限

  • 所定のタイプのテストを実行するために必要になるすべての権限。たとえば、テストを OpenText Application Quality Management から実行する場合、選択するユーザにはテストの実行に必要な権限がすべて必要になります。各テスト・ツールで必要な権限の詳細については、テスト・ツールのユーザ・ガイドを参照してください。
HOSTUSERPASSWORD=<パスワード> 自動ログインが有効の場合に必要です。ログイン・ユーザのパスワードを指定します。
ISAUTOLOGIN=1 自動ログイン機能を有効にします。自動ログインが有効の場合、HOSTUSERDOMAIN パラメータと HOSTUSERPASSWORD パラメータを指定してください。自動ログインの詳細については、Lab Service の自動ログインを参照してください。
LOGLEVEL=<ログ・レベル>

Lab Service がログを記録する際のレベル(<ログ・レベル>)を指定します。サポートされるログのレベルは、エラー、オフ、警告、情報、詳細です。ログ・レベルの詳細については、Lab Service を使用したホストの登録を参照してください。

LOGLOCATION="<ログ・ディレクトリ>" Lab Service のログを記録する場所(<ログ・ディレクトリ>)を指定します。
REGISTER=1 インストールの完了後に、登録要求を ALM サーバに自動送信します。
SERVERNAME=http://<サーバ名>:<ポート>/qcbin

必須パラメータ。OpenText Application Quality Management サーバの URL。

SERVERNAME=http://almserver1:8080/qcbin

これ以外にも標準の MSI パラメータが提供されています。詳細情報は、コマンド・ラインで msiexec /? と入力して確認できます。

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Lab Service の変更またはアンインストール

このタスクでは、Lab Service の変更またはアンインストールの方法について説明します。

ALM Lab Service のインストールを変更するには、次の手順を実行します。

  1. MSI インストール・ファイルを実行します。Lab Service - インストール・ウィザードが起動し、[ようこそ]画面が開きます。[次へ]をクリックします。

  2. プログラムのメンテナンス]画面で、[変更]ラジオ・ボタンを選択します。[次へ]をクリックします。

  3. カスタム セットアップ]画面で、機能アイコンを使用して、ALM Lab Service 機能を有効または無効にします。[次へ]をクリックします。

  4. [設定の確認]画面で、[次へ]をクリックします。

  5. 完了]画面が開いたら、[完了]をクリックします。

ALM Lab Service をアンインストールするには、次の手順を実行します。

注意: Lab Service を削除したら、別のバージョンを再インストールする前にホストを再起動する必要があります。再起動せずに新しいバージョンを再インストールしようとすると、インストールが失敗します。

MSI ファイルを使用して Lab Service をアンインストールする

MSI ファイルを使用して Lab Service をアンインストールするには、次の手順を実行します。

  1. MSI インストール・ファイルを実行します。Lab Service - インストール・ウィザードが起動し、[ようこそ]画面が開きます。[次へ]をクリックします。

  2. プログラムのメンテナンス]画面で、[削除]ラジオ・ボタンを選択します。[次へ]をクリックします。

  3. プログラムの削除]画面で、[削除]をクリックします。

    MSI インストール・ファイルの実行時に Lab Service が実行中であった場合、[使用中のファイル ]画面が開く場合があります。[OK]をクリックして、削除を完了します。

  4. 完了]画面で、[完了]をクリックします。

Windows の[プログラムと機能]を使用して Lab Service をアンインストールする Windows の[プログラムと機能]を使用して Lab Service をアンインストールするには、次の手順を実行します。
  1. [コントロール パネル]>[すべてのコントロール パネル項目]>[プログラムと機能]に移動して、Windows の[プログラムと機能]画面を開きます。

  2. ALM Lab Service]を右クリックして、[アンインストール]を選択します。

サイレント・アンインストールを使用して Lab Service をアンインストールする サイレント・アンインストールを使用して Lab Service をアンインストールするには、次のいずれかのコマンドを実行します。
  • msiexec /x "<msi の場所>\HpAlmLabService_x64.msi"
  • msiexec /x {8A0D781B-7976-419F-91D9-15F3121FCFA5}

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Lab Service を使用したホストの登録

ALM を使用してテスティング・ホストで機能テスト・セットからテストを実行するには、Lab Service を使用して ALM でホストを登録する必要があります。[設定]ページを使用して、ALM と通信するように Lab Service を設定できます。

前提条件:

  • OpenText Application Quality Management サーバの URL。
  • テスティング・ホストでのテスト実行専用に使用する、専用の Windows ユーザ名。

    注: このユーザには次の権限が必要です。

    • グローバル・オブジェクトの作成
    • All COM の権限
    • 所定のタイプのテストを実行するために必要になるすべての権限。たとえば、テストを OpenText Application Quality Management から実行する場合、選択するユーザにはテストの実行に必要な権限がすべて必要になります。各テスト・ツールで必要な権限の詳細については、テスト・ツールのユーザ・ガイドを参照してください。

  • Windows ユーザ名のパスワードとドメイン。インストールの間に自動ログインを有効にした場合のみ、利用できます。
  • (オプション)テスティング・ホストと OpenText Application Quality Management 間の通信で使用するプロキシ・サーバの URL と証明書。

Lab Service を使用してホストを登録するには、次の手順を実行します。

  1. Lab Service Settings]ページを開くには、システム・トレイにある[Lab Service]アイコン を右クリックします。

  2. 一般]タブで、サーバ URL とホスト・ユーザ情報を入力します。

    UI 要素

    説明

    [サーバ設定]セクション

    サーバ:Lab Service と通信する OpenText Application Quality Management サーバの URL。

    この URL は次の形式である必要があります。
    http(s)://<サーバ名>:<ポート>/qcbin

    [ホスト設定]セクション
    • ホスト・ユーザ名:このホストでの ALM テストの実行に使用する Windows ユーザの名前。名前には、バックスラッシュ記号(\)は指定できません。

      このユーザには次の権限が必要です。

      • グローバル・オブジェクトの作成
      • All COM の権限
      • インストール先フォルダに対する読み取りおよび書き込み権限

      • 所定のタイプのテストを実行するために必要になるすべての権限。たとえば、テストを OpenText Application Quality Management から実行する場合、選択するユーザにはテストの実行に必要な権限がすべて必要になります。各テスト・ツールで必要な権限の詳細については、テスト・ツールのユーザ・ガイドを参照してください。
    • ホスト・パスワード:Windows ユーザのパスワード。このフィールドに入力できるのは、自動ログインが有効な場合のみです。
    • ホスト・ドメイン:Windows ユーザのドメイン。このフィールドに入力できるのは、自動ログインが有効な場合のみです。
    [ホストの登録]セクション
    • ホスト名:OpenText Application Quality Management がテスティング・ホストの識別に使用する名前。

    • メッセージ:ラボ管理 の管理者に送信されるメッセージ。

    • ホストの登録:OpenText Application Quality Management サーバを使用したテスティング・ホストを登録します。詳細については、Lab Serviceを参照してください。

    [ログ設定]セクション

    • ログ・ファイルの場所:ログが書き込まれるディレクトリ。ログでテスト実行およびメンテナンス・タスクの進行状況が記録されます。ディレクトリが存在しない場合は、作成されます。このフィールドは入力が必須です。

      [ホスト設定]で定義したユーザ名に、ログ・ファイルのパスに対する書き込みアクセス権が割り当てられていないと、実行ログは作成されません。

    • ログ・レベル:ドロップダウン・メニューでログ・レベルを選択します。

      • Off:ログは記録されません。
      • Error:エラーのみがログに記録されます。
      • Warning:エラーと警告がログに記録されます。
      • Info:エラー、警告、情報がログに記録されます。
      • Verbose:Lab Service エージェントが実行したアクションがすべてログに記録されます。

      注意:ログ・レベルを高く設定すると、パフォーマンスに影響する可能性があります。デバッグ情報の生成が必要である場合を除き、[Error]レベルに設定することをお勧めします。

  3. プロキシ]タブで、必要に応じてプロキシ・サーバ情報を入力します。

    UI 要素

    説明

    プロキシなし テスティング・ホストが OpenText Application Quality Management サーバと直接通信する場合、このオプションを選択します。
    手動プロキシ設定 テスティング・ホストが OpenText Application Quality Management サーバとプロキシ・サーバを介して通信する場合、このオプションを選択します。このオプションを選択した場合、プロキシ・タイプとプロキシ・サーバを入力する必要があり、オプションでユーザ名とパスワードを指定できます。
    プロキシ・タイプ テスティング・ホストとプロキシ・サーバ間の通信で使用するプロトコル。
    プロキシ・サーバ:<ポート番号> プロキシ・サーバのホスト名または IP アドレス。右のフィールドにポート番号を入力してください。
    プロキシ・サーバにパスワードが必要です プロキシ・サーバとの通信で認証が必要な場合、このオプションを選択します。このオプションを選択した場合、プロキシ・サーバのユーザ名とパスワードを入力する必要があります。
    ユーザ名 プロキシ・サーバの認証に使用するユーザ名。
    パスワード 指定したユーザ名のパスワード。
  4. ラボ管理で、ホスト・グリッドを更新します。新しいホストの[登録ステータス]が[保留中]に設定されます。

ラボ管理 でのホスト登録の承認

Lab Service を使用してホストを登録した後、ラボ管理 でホストの登録を承認します。

注:  

  • ホストを作成したときに[登録自動承認]を[Y]に設定した場合、登録が自動的に承認されます。

  • 自動的に承認されるようにホストを設定しない場合には、ホストを手動で承認する必要があります。

ホストの登録を承認するには、次の手順を実行します。

  1. ラボ管理にログインします。

  2. ラボ リソース]>[ホスト]を選択し、グリッドからホストを選択します。

  3. ホスト操作]ドロップダウン矢印をクリックし、[登録の承認]を選択します。

    登録ステータス]が[保留中]から[登録済み]に変わります。

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Lab Service の停止/開始

タスクバーのアイコンを使用して、Lab Service を開始および停止できます。アイコンを右クリックして、次のいずれかを実行します。

  • 停止するには、[Lab Service の停止]をクリックします。

  • 開始するには、[Lab Service の開始]をクリックします。

注意:  

  • Lab Service を停止すると、テスティング・ホストはラボ管理に[非稼働]と表示されます。再度開始するまで、テスティング・ホストでサーバ側の実行を使用してテストを実行することはできません。

  • Lab Service を停止した後、待機時間が長すぎる場合、テスティング・ホストの[ステータス]を手動で[稼働中]に設定する必要があります。

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Lab Service の自動ログイン

登録したテスティング・ホスト上でテストを実行するために、Lab Service は、テスティング・ホストにログインする、テストの実行権限を持つユーザを必要とします。ユーザがログインしていない状況を避けるために、Lab Service のインストール時に自動ログインを有効にできます。有効にすると、テスト実行を要求するたびに、Lab Service はこのユーザを使用してテスティング・ホストに自動的にログインします。詳細については、Lab Service のインストールを参照してください。

自動ログインを有効にするには、[設定]ページでユーザ名とパスワードを入力する必要があります。詳細については、Lab Service を使用したホストの登録を参照してください。

自動ログインが有効な状態でセッションを切断すると(セッション・ウィンドウを閉じる、など)、ユーザは自動的にログイン状態に戻り、テストを実行します。ただし、画面がロックされていると、セッション・ユーザ・インタフェース(UFT GUI テストなど)が必要なテストは実行できません。

注:  

  • 自動ログインを有効にする操作には、マシンの管理者権限が必要です。
  • 自動ログインを有効にするには、ユーザ・アクセス制御(UAC)を無効にする必要があります。
  • 既存の Lab Service 環境で自動ログインを無効または有効にするには、MSI ファイルを実行してから[変更]をクリックします。詳細については、Lab Service の変更またはアンインストールを参照してください。
  • Windows Server 2012 で自動ログインを有効にするには、このナレッジベース記事を参照してください。

    自動ログインを有効にした後の「ホストの確認に失敗しました」問題については、このナレッジベース記事を参照してください。

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参照情報: