固定されたテスト・セット

テスト・セットをベースラインに固定すると、テスト・セット内のテストがベースラインに格納されたバージョンに関連付けられます。

テスト・セットをベースラインに固定すると、次のようになります。

  • 指定したベースラインに格納されたテストのバージョンのみが実行されます。
  • ベースラインに含まれていないテストが固定されたテスト・セットから削除されます。
  • 固定されたテスト・セットからすべてのテスト実行が削除されます。
  • 固定されたテスト・セットにテストを追加する場合は、ベースラインに含まれているテストのみを選択できます。

固定されたテスト・セットをクリアすると、次のようになります。

  • テスト・セット内のテストは、テスト計画モジュール内のテストの最新バージョンに関連付けられます。
  • そのテスト・セット内のすべてのテスト実行が削除されます。

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固定されたテスト・セットの利点

テスト・セットをベースラインに固定すると、特定のバージョン用のテストの開発とこれらのテストの実行の間にタイム・ラグがあるようなテスト環境において便利です。あるチームが現在の安定したバージョンでテストを実行している間に、別のチームがすでにテスト計画モジュールを将来のバージョン用のテストで更新していることがあります。テスト・セットをベースラインに固定すると、テスト・セットの実行時に確実に正しいテストのバージョンを実行できるようになります。

テスト実行チームは、テスト計画ツリーからテストを選択して追加することで、テスト・ラボ・モジュール内にテスト・セットを作成します。ただし、テストの開発と実行との間のタイム・ラグのため、テスト計画ツリーに、アプリケーションの将来のバージョンに関連するテスト(新しいテスト、または新しいステップで更新したテスト)がすでに含まれていることがあります。テストの最新バージョンを実行すると、テストは失敗します。特定のバージョンに関連付けられたベースラインにテスト・セットを固定すると、テスト担当者はテスト対象のバージョンに含まれていないテストまたはテスト・ステップをテスト・セットから確実に削除できます。

関数ライブラリを使用する自動機能テストでは、テストの固定は特に便利です。指定した関数ライブラリは多くのテスト(たとえば、テスト 3 からテスト 100)に含まれているが、この関数が開発段階である場合、テスト 3 からテスト 100 の固定されていないバージョンを実行すると、これらのすべてのテストが失敗する原因になります。

例:

テスト・エンジニアの Jack は現在、Mercury Tours の Web サイトの航空券予約機能をチェックするテストを設計しています。テスト計画モジュールで、Jack は 2 つのステップ(ステップ 1 と 2)から成る BookFlight テストを作成します。

次の段階として、開発チームは航空券予約機能にさらに機能を追加する作業に入りました。この新しい機能をテストするには、Jack は 2 つのステップ(ステップ 3 と 4)を追加して BookFlight テストを更新する必要があります。Jack はテストを更新する前にベースライン(ベースライン 1)を作成します。ベースライン 1 では、BookFlight はステップ 1 と 2 のみで構成されています。Jack は次に 2 つのステップを追加してテストを更新します。4 つのステップを含むテストはベースライン 2 に格納されます。

同じ時期に、QA テスタの Alice が新しい機能を含まない旧バージョンの Web サイトをテストしています。開発チームはまだ新しい機能の開発を終えていません。Alice がテスト・ラボ・モジュール内に作成したテスト・セットには、Jack がすでに更新した BookFlight テストが含まれています。ステップ 3 と 4 が含まれている最新の Bookflight テストを Alice が実行すると、テストは失敗します。正しいバージョンのテストを確実に実行するために、Alice はテストを実行する前に Bookflight をベースライン 1 に固定します。このようにすると、テストからステップ 3 と 4 が削除されます。

親トピック: ライブラリの概要

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