テスト・リソース

テスト・リソース・モジュールを使用して、テストで使用するリソースを管理できます。

このトピックの内容:

テスト・リソースの概要

リソース・フォルダやリソースを含む階層構造のテスト・リソース・ツリーを定義することで、リソースを整理できます。

ツリー内の各リソースに対して、リソース・ファイルのセットを選択し、リポジトリへアップロードします。これらのファイルは 1 つまたは複数のテストで利用できます。そして、リソースとテストの間に依存関係を定義できます。

  • Business Process Testing:Business Process Testing を使用したプロジェクトが OpenText Functional Testing に接続されている場合、ツリーに BPT Resources フォルダが自動的に作成されます。BPT Resources フォルダには、プロジェクトのビジネス・コンポーネントで利用可能なすべての OpenText Functional Testing リソースが含まれます。Business Process Testing アプリケーション領域の詳細については、ビジネス・コンポーネントの概要を参照してください。

  • Sprinter:プロジェクトで Sprinter を手動テストで使用する場合、Sprinterフォルダには、リソースフォルダに追加されます。このフォルダには、各 Sprinter ユーザのサブフォルダが含まれ、ユーザ情報を格納するのに使用されます。

    注意:Sprinter フォルダは Sprinter によってのみ管理されます。フォルダまたはサブフォルダに変更を加えないでください。

例: QA テスト担当者の Michael が、OpenText Application Quality Management にテストを格納する外部のテスト・ツールを使用するとします。各テストは多くのテストに共通な共有設定ファイルを使用します。したがって、各テストごとにそれぞれファイルのコピーを保存するのではなく、構成ファイルを 1 か所で保守したいと考えます。

Michael はテスト・ツールを使用して、構成ファイルをリソースとして定義し、構成ファイルを使用する各テストをこのリソースに依存すると定義します。存在するリソースのコピーは 1 つだけなので、構成ファイルに依存するすべてのテストに対して構成ファイルの置き換えが行われます。

Michael が依存関係を定義すると、彼がリソースの削除を試みた場合、該当のリソースに依存するテストに影響を与える可能性があることが警告されます。さらに、Michael がリソースに依存するテストのいずれかをプロジェクト間でコピーする場合、テストと一緒にリソースもコピーするかどうかを選択できます。

先頭に戻る

テスト・リソースの管理

テスト・リソース・ツリーを作成し、リソースをアップロードおよびダウンロードして、リソースとテストなどのほかのエンティティの間の依存関係を定義します。

前提条件

OpenText Functional Testing リソースを使用している場合は、OpenText Functional Testing ヘルプOpenText Application Quality Management の使用に関するセクションを参照してください。

テスト・リソースを管理するには、次の手順を実行します。

  1. リソース・フォルダを作成します。

    Resources]ルート・フォルダを右クリックして[新規リソース フォルダ]を選択します。サブフォルダを作成するには、フォルダを右クリックして[新規リソース フォルダ]を選択します。

  2. フォルダにリソースを追加します。

    フォルダまたはサブフォルダを右クリックして[新規リソース]を選択します。[新規リソース]ダイアログ・ボックスのフィールドに入力し、[OK]をクリックします。

    UI 要素

    説明

    名前

    リソースの名前。

    タイプ

    リソースのタイプ。標準設定値は[テスト リソース]です。

    次のタイプが利用可能です。

    • アナリシス・テンプレート:パフォーマンス・テストの分析レポート用のテンプレートが含まれます。

      アナリシス・テンプレートの詳細については、OpenText Enterprise Performance Engineering ヘルプを参照してください。

    • API テストの共有リソース:以下とともに OpenText Application Quality Management で使用するためにインポートされたサービスが含まれています。

      • OpenText Functional Testing で作成された API テスト。

      • API テスト用に自動化されるビジネス・コンポーネントを含めたビジネス・プロセス・テストまたはフロー

      共有サービスの詳細については、OpenText Functional Testing ヘルプアクティビティの共有に関する情報を参照してください。

    • アプリケーション領域:以下のコンテンツを作成するのに必要なすべての設定およびリソースが含まれています。

      • OpenText Functional TestingGUI テスト用
      • 自動の GUI ファセットを持つビジネス・コンポーネントを含めたビジネス・プロセス・テストまたはフロー

    • データ・テーブル:以下の実行ステップの実行に使用されるデータが含まれています。 

      • テスト設定

      • OpenText Functional Testing GUI テストおよび API テスト

    • 環境変数:以下からアクセス可能な変数と対応する値が含まれています。

      • OpenText Functional TestingGUI テスト用
      • 自動の GUI ファセットを持つビジネス・コンポーネントを含めたビジネス・プロセス・テストまたはフロー

    • 関数ライブラリ:以下で使用する、Visual Basic のスクリプト関数、サブルーチン、モジュールが含まれています。

      • OpenText Functional TestingGUI テスト用
      • 自動の GUI ファセットを持つビジネス・コンポーネントを含めたビジネス・プロセス・テストまたはフロー

    • Monitor Over Firewall:ファイアウォールをまたがって配置されているサーバに対する LoadRunner Enterprise のモニタ設定が含まれています。

      Monitor Over Firewall の詳細については、LoadRunner Enterprise ヘルプを参照してください。

    • モニタのプロファイル:プロジェクトの任意の負荷テストで使用するモニタのプロファイルとして保存可能な、LoadRunner Enterprise モニタの設定が含まれています。

      モニタ・プロファイルの詳細については、LoadRunner Enterprise ヘルプを参照してください。

    • 回復シナリオ:予期しないイベントの定義および OpenText Functional Testing 実行セッションを回復するのに必要な操作を含めたシナリオが含まれています。

    • 共有オブジェクト・リポジトリ:OpenText Functional Testing でアプリケーション内のオブジェクトを識別するための情報が含まれています。テスト・オブジェクトに関するすべての情報を共有オブジェクト・リポジトリに格納することで、テストの再利用を維持できます。共有オブジェクト・リポジトリの詳細については、OpenText Functional Testing ヘルプを参照してください。

    • テスト・リソースすべてのテスト・タイプで使用する一般的なテスト・リソース・タイプです。

    • テスト・アクティビティ。

  3. リソース・ファイルをアップロードします。

    リソースの[リソース ビューア]タブで、[ファイルのアップロード]をクリックします。次のオプションが含まれます。

    • ファイルのアップロード:[ファイルのアップロード]ダイアログ・ボックスが開き、ファイルを選択できます。

    • フォルダのアップロード:[フォルダの参照]ダイアログ・ボックスが開き、フォルダを選択できます。

    アップロードしたファイルまたはフォルダを置き換えるには、再度アップロードします。

    リソースのコンテンツを表示するには、関連するアドインまたは拡張機能をインストールしなければなりません。

    Business Process Testing:

    アプリケーション領域で作業する場合は、[アプリケーション領域ビューア]タブでテスト・ツールを起動して、リソースで作業します。

    以前のバージョンまたはベースラインからアプリケーション領域を起動しようとすると、[起動]ボタンは無効になります。代わりに、QuickTest Professional でアプリケーション領域を直接起動します。

  4. テスト・リソースをローカル・ディレクトリにダウンロードすると、それらの表示や編集ができます。

    テスト・リソース・ツリーでリソースを選択し、[リソース ビューア]タブをクリックします。[ダウンロード]をクリックし、リソースをダウンロードするローカル・ディレクトリを指定します。

  5. テスト・リソースと他のエンティティの間の依存関係を定義します。

    たとえば OpenText Functional Testing などのテスト・ツールから、リソースとテストの間の依存関係を定義できます。詳細については、UFT One ヘルプを参照してください。

    独自のアプリケーションを作成して、エンティティ間の依存関係を定義することもできます。詳細については、Open Test Architecture API Referenceを参照してください。

  6. テスト・リソースと他のエンティティの間の依存関係を表示するには、テスト・リソースを選択し、[依存関係]タブをクリックします。

    選択したテスト・リソースに依存しているエンティティを確認するには、[使用者]テーブルを確認します。

    選択したテスト・リソースが依存しているエンティティを確認するには、[使用中]テーブルを確認してください。関連エンティティが存在しない場合、破損した関係としてマークされます。[破損した関係の表示をクリックすると、破損した関係の詳細が表示されます。

先頭に戻る

テスト・リソースのコピー

テスト・リソースは、プロジェクト間でコピーできます。

テスト・リソースをコピーするには、次の手順を実行します。

  1. テスト]>[テスト リソース]ツリーで、コピーするリソースまたはフォルダを選択します。複数のアイテムをコピーするには、Ctrl キーを使用します。

  2. 編集]>[コピー]を選択します。または、右クリックして[コピー]を選択します。

  3. リソースまたはフォルダを貼り付ける先のプロジェクトにログインし、[テスト]>[テスト リソース]ツリーに移動します。

  4. リソースまたはフォルダをコピーする先のフォルダを選択します。

  5. 編集]>[貼り付け]を選択します。または、右クリックして[貼り付け]を選択します。次のいずれかのオプションを選択します。

    オプション

    説明

    リソースをコピーして、既存の関連エンティティへリンク

    テスト・リソースがコピーされ、ターゲット・プロジェクト内に貼り付けられます。コピーしたテスト・リソースは、既存のエンティティに同じ名前とパスでリンクされます。関連するエンティティがターゲット・プロジェクトに存在しない場合、ターゲット・プロジェクトにコピーされます。

    リソースと関連エンティティをコピー

    テスト・リソースを関連エンティティと一緒にコピーし、ターゲット・プロジェクト内に貼り付けます。エンティティがターゲット・プロジェクトにすでに存在する場合、名前の重複の解決のため、コピーされた関連エンティティの名前が変更されます。

    関連エンティティをコピーせずにリソースをコピー

    関連エンティティがコピーされることなく、テスト・リソースがコピーされ、ターゲット・プロジェクト内に貼り付けられます。コピーされた項目は関連エンティティにリンクされません。

先頭に戻る

参照情報: