Analysis の既知の問題
本項では,Analysis のトラブルシューティングと既知の問題について説明します。
一般
- Analysis の動作が想定外で,予期しないメッセージが表示される場合,これは Analysis に対して有効になっている UAC 仮想化によるものである場合があります。UAC 仮想化を,Windows タスク・マネージャ内の Analysis.exe プロセス上で無効にすることができます。
- Analysis API は x86 プラットフォームでのみ動作します。Visual Studio を使用する場合は,プロジェクト・オプションでプラットフォームとして x86 を定義します。
- Web 仮想ユーザがプロキシ・サーバを介して AUT にアクセスする負荷テストからの結果を分析する場合,[第一バッファまでの時間のブレークダウン]グラフではネットワーク時間およびサーバ時間にゼロの値のみが表示されます。これは,プロキシの後ろでの作業時には「第一バッファまでの時間」メトリックがオフになり,プロキシ・サーバに対してのみ時間の値が計算可能であるためです。
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「@」または「,」の文字を含むトランザクションを含む負荷結果では,既存のトランザクションとの競合が発生する場合があります。これは,Analysis がこれらの文字を「_」で置き換えようとするためで,トランザクション名にこの文字が含まれるとエラーが発生します。
回避策: トランザクション名で「@」および「,」を使用しないでください。
- Analysis の標準設定では,[思考遅延時間を含む]は無効,[完全データの生成中にサマリを表示する]は有効に変更されています。
- Analysis レポートを MS Word にエクスポートする場合,コンテンツの量によってはドキュメント内の表形式が影響を受ける場合があります。推奨される形式は RTF です。
- 結果の読み込みに長い時間かかる場合は,[ツール]>[オプション]>[一般]タブの[キャッシュされたファイルを使用してデータを保存]オプションが無効になっていることを確認してください。結果のファイルが非常に大きくなる場合にのみ,これを有効にしてください。詳細については,「[一般]タブ([オプション]ダイアログ・ボックス)」 を参照してください。
グラフ
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Analysis の結果が相似する測定値を数多く含む場合,グラフに急増が表示されたり, メモリ不足 メッセージが表示される場合があります。
回避策: 64 ビット版の Windows の場合は,4 GB 以上のメモリがあることを確認します。32 ビット版の Windows の場合は, [スタート]>[ファイル名を指定して実行]を選択し, msconfigと入力します。 [ブート] タブで [詳細オプション]をクリックします。 [最大メモリ] を選択し,最大値に設定します。
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言語パックの実行後に,サンプル・セッションから生成された Analysis データ(<LoadRunner ルート>\tutorial フォルダ)が英語で表示され,フィルタを適用できません。
回避策: グラフを再生成します。
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[トランザクション応答時間 - パーセンタイル]グラフに不正確な結果が表示される場合があります。
回避策:
- Analysis アプリケーションを終了します。
- C:\Program Files (x86)\Micro Focus\LoadRunner\bin\dat\percentile.def ファイルを開きます。
- [Graph Definition]セクションで,BasicTableName を次のように空の文字列に設定します。
[Graph Definitions]
BasicTableName= - Analysis をもう一度開き,グラフを表示します。
ALM 統合
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Analysis セッションを IIS 上の CAC で ALM リポジトリに保存しようとすると,セッションを保存できず,接続が利用できないことを示すエラー・メッセージが表示される場合があります。
回避策: uploadReadAHeadSize パラメータのサイズを 16 MB 以上に増やし,IIS を再起動します。次のコマンド・ラインを使用できます。
C:\Windows\System32\inetsrv\appcmd.exe set config "Default Web Site" -section:system.webServer/ServerRuntime /uploadReadAheadSize:16777216 /commit:apphost
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言語パックの実行後に,サンプル・セッションから生成された Analysis データ(<LoadRunner ルート>\tutorial フォルダ)が英語で表示され,フィルタを適用できません。
回避策: グラフを再生成します。
Microsoft SQL Server
- MS SQL Server で独自のポリシーを使用している場合は,Analysis データベース・テンプレート(<LoadRunner ルート> \bin\dat フォルダ)に独自のアカウントを追加する必要がある場合があります。
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Analysis マシンと MS SQL Server マシンで小数点が異なる場合(英語以外のオペレーティング・システムでは一般的),MS SQL データベースから作成した結果を Analysis で読み込めない場合があります。
回避策: Analysis マシンの小数点の表記を,MS SQL Server マシンと同じ表記に変更します。
- MS Access と SQL クエリのトランザクションのフィルタ処理は,100 トランザクションに制限されています。
- Microsoft SQL Server 2000 を使用している場合は,Analysis データを移行するか,Microsoft SQL Server 2005 にアップグレードする必要があります。次のタスクでは,移行とアップグレードの方法について説明します。
レガシ Analysis データを SQL 2005 Server に移行するには,次の手順を実行します。
- SQL Server Management Studio からオブジェクト・エクスプローラを使用して,SQL Server データベース・エンジンのインスタンスに接続します。
- データベースを展開し,Analysis データベースを右クリックして[Tasks\Copy Database]を選択します。
- ウィザードに表示される指示に従います。
SQL 2000 を SQL 2005 にアップグレードするには,次の手順を実行します。
- SQL 2000 をアンインストールします。
- SQL 2005 をインストールします。
- バックアップから Analysis データを復元します。http://msdn.microsoft.com/en-us/library/ms177429(SQL.90).aspx を参照してください。
関連項目: