シナリオの実行の概要
シナリオを計画,設計およびスケジュール設定したら,そのシナリオを実行してアプリケーションに負荷を与え,パフォーマンスをテストします。
実行前
パーセント・モードで手動シナリオを実行する場合,LoadRunner が仮想ユーザを読み込む方式を変更することができます。標準設定では,[全 Load Generator]を使用するよう割り当てられているグループを実行しているとき,Controller は Load Generator 単位の仮想ユーザ数を算出し,Load Generator ごとに次々とすべての仮想ユーザをランプ・アップします。初期化セクションが多くのリソースを使うと,Load Generator のパフォーマンスに影響する可能性があります。LoadRunner では,仮想ユーザをラウンドロビン方式で振り分けられます。
- [全 Load Generator]を使用するよう設定されたグループ内の仮想ユーザについては,LoadRunner はラウンドロビン・メソッドを使用してすべての Load Generator 間でグループをランプ・アップします。
- [全 Load Generator]を使用して実行するよう設定されていないグループ内のすべての仮想ユーザについては,LoadRunner はラウンドロビン・メソッドを使用してすべてのグループの Load Generator 間で仮想ユーザをランプ・アップします。
ラウンドロビンでのランプ・アップを有効化する方法の詳細については,「シナリオの実行方法」を参照してください。
実行の開始
シナリオの実行を開始するよう LoadRunner に指示すると,Controller はシナリオの設定情報をチェックし,シナリオで実行するように選択したアプリケーションを起動して,各仮想ユーザ・スクリプトを指定の Load Generator に分配します。準備が完了すると,仮想ユーザはスクリプトの実行を開始します。
シナリオが開始すると,[シナリオ グループ]ペインで仮想ユーザが徐々に実行されていくことが確認できます。
実行中
シナリオの実行中,[シナリオ ステータス]ペインで実行中のシナリオの概要を確認できます。どの仮想ユーザ・アクションがアプリケーションの問題の原因になっているかをドリルダウンして調べることもできます。
Controller のオンライン・グラフには,モニタによって収集されたパフォーマンス・データが表示されます。この情報を使用して,システムにおいて潜在的な問題のある領域を特定します。
実行の終了
シナリオは,すべての仮想ユーザがスクリプトを完了するか,実行時間が終わるか,ユーザが停止することによって終了します。
テストの実行が完了すると,[シナリオ ステータス]ペインに「ダウン」ステータスが表示されます。これは,仮想ユーザの実行が停止したことを示します。