JMeter テスト

このトピックでは,Controller から Apache JMeter テストを実行する際の概要を示します。

JMeter テストの概要

Apache JMeter は,Web アプリケーションにフォーカスを当て,さまざまなサービスのパフォーマンスを分析および測定するためのオープン・ソースの負荷テスト・ツールです。Apache JMeter テストを操作する場合,LoadRunner では,Controller からテストを実行することもできます。

JMeter(.jmx)スクリプトをシナリオに組み込むと,1 つ以上の JMeter テストを他の LoadRunner プロトコル・シナリオと並列で実行し,パフォーマンス・テスト実行用の単一のエントリ・ポイントを提供することができます。他の LoadRunner スクリプトと同様に,JMeter テストをローカル・ホストの LoadRunner マシンまたはリモートの Load Generator で,OS は Windows または Linux オペレーティング・システムで実行することができます。

Controller から JMeter テストを実行すると,LoadRunner では,JMeter テスト結果の収集に加えて,Backend Listener for JMeter を使用して,LoadRunner 測定用のデータを収集します。

測定値は,JMeter テストのデータ・ポイントを使用して,オンラインおよびオフラインで表示できます(Controller および Analysis 経由)。

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シナリオでの JMeter テストの使用

JMeter テストは,スレッド,JMeter の仮想ユーザに相当するもの,およびスレッド・グループで動作します。LoadRunner では,次のように仮想ユーザ・スクリプトとは若干異なる方法で JMeter テストを処理します。

  • 1 人の仮想ユーザが単一の .jmx ファイルを実行する場合,実際には,そのファイルの各スレッド・グループ内のすべてのスレッドが実行されます。
  • 全 .jmx テストは個々の LoadRunner 仮想ユーザに対して実行されるため,1 つの .jmx ファイルは全 Controller シナリオに対して効果的に対応します。
  • .jmx テスト全体は,各 Load Generator 上で実行されます。このため,たとえば,JMeter スクリプトが 100 個のスレッドを実行していて,シナリオで 3 台の Load Generator 上で 1 つの仮想ユーザを実行しているとします。この場合,各 JMeter テストは,3 台の Load Generator 上でそれぞれ 100 個のスレッドを実行しており,合計で 300 スレッドが実行されていることになります。

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JMeter リモート/分散テストの使用

LoadRunner は,JMeter 分散テストをサポートします。JMeter 分散テストでは,1 つの JMeter クライアント・インスタンスが複数のリモート JMeter サーバ(テスト・ノード)インスタンスを制御します。

各リモート・ノードは,テスト計画を完全に実行します。Load Generator は,リモート・マシンから受信したすべてのテスト結果を JMeter クライアントから収集します。

シナリオには,リモート・テストをサポートしないスクリプトとともに,リモート・テスト用の JMeter スクリプトを含めることができます。リモート・テストのサポートは,JMeter 実行環境設定で定義します。

JMeter と Java は,Load Generator マシンだけでなく,各リモート・ノード・マシンにもインストールし,設定する必要があります。また,リモート・ノード・マシンの名前(または IP)を含むプロパティ・ファイルを定義する必要があります。詳細については,「JMeter テストの設定」を参照してください。

注: リモート・テストを使用する場合,グラフには各 Load Generator について 1 行の JMeter データが表示されます。

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関連項目:

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