VTS パラメータ化のための仮想ユーザ・スクリプトの準備

仮想ユーザ・スクリプトを記録したら,スクリプトにパラメータ化機能を追加し,VTS を使用して必要なパラメータ値を供給できます。仮想ユーザ・スクリプトに VTS の API 関数を追加して,仮想ユーザが VTS と通信できるようにします。仮想ユーザ・スクリプトに VTS の API 関数を追加すれば,スクリプトの実行準備は完了です。

VTS のアップグレード・シナリオ

バージョン 11.52 から,VTS が大幅に変更されました。これらの変更により,仮想ユーザ・スクリプトの再生時に,そのスクリプトと,パラメータ化に使用する VTS のバージョンに関して,さまざまな互換性の問題が生じる可能性があります。仮想ユーザ・スクリプトを開発した VTS のバージョンと,仮想ユーザ・スクリプトの再生時にパラメータ化の実行に使用する VTS のバージョンによっては,これらの互換性の問題を解決するために,仮想ユーザ・スクリプトに対して何らかのアップグレード手順を実行しなければならない場合があります。さまざまなアップグレード・シナリオについて,以下で説明します。

仮想ユーザ・スクリプトの開発に使用する VTS のバージョン
パラメータ化の実行に使用する VTS のバージョン
必要なアクション
11.52 以前 11.52 以前

コードを変更する必要はありません。

このスクリプトには vts2.h ヘッダが含まれており,vtclient.dll ファイルを動的にロードします。

11.52 以降 11.52 以前 コードを変更する必要はありません。

以前のバージョンの VTS とは異なり,現在のバージョンでは,仮想ユーザ・スクリプトから追加のファイルを参照する必要はありません。

注: 以前のバージョンの VTS で作成した仮想ユーザ・スクリプトを使用している場合,その仮想ユーザ・スクリプトを現在のバージョンの VTS で実行できるようにするには,スクリプトを変更する必要があります。詳細については,下記を参照してください。

VTS 関数の詳細については,「API による VTS テーブルへのアクセス」を参照してください。

先頭に戻る

古い仮想ユーザ・スクリプトの変更

以前のバージョンの VTS で作成した仮想ユーザ・スクリプトがある場合,その仮想ユーザ・スクリプトを現在のバージョンの VTS で実行できるようにするには,スクリプトを変更する必要があります。必要な変更は次のとおりです。

  1. 仮想ユーザ・スクリプトから,lr_load_dll("vtclient.dll") 関数をすべて削除します。
  2. 仮想ユーザ・スクリプトのすべてのセクションから,#include "vts2.h" をすべて削除します。
  3. 仮想ユーザ・スクリプトのすべての vtc_connect 関数とすべての lrvtc_connect 関数で,VTS サーバ名とポート番号を更新します。
  4. 仮想ユーザ・スクリプトで,PVCI をすべて PVCI2 に変更します。
  5. 仮想ユーザ・スクリプトで,VTCERR をすべて VTCERR2 に変更します。

先頭に戻る

OK
LoadRunner Professional(旧称 LoadRunner)ヘルプセンターへようこそ。LoadRunner Professional は,パフォーマンス・テスト製品の新しい Micro Focus LoadRunner ファミリの一部です。