Linux コマンド・ラインからの仮想ユーザ・スクリプトの実行
VuGen を使って Linux ベースの仮想ユーザを作成するときには,記録されたスクリプトを Linux プラットフォームで実行できることを確認する必要があります。このタスクでは,この確認方法および Linux コマンドから仮想ユーザ・スクリプトを実行する方法について説明します。
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スクリプトが VuGen で再生され,Linux と互換性があることを確認する
VuGen のスクリプトを Linux で実行する前に,VuGen でスクリプトをチェックすることをお勧めします。VuGen でスクリプトを編集およびデバッグする方が簡単なためです。
- VuGen でスクリプトを再生して,スクリプトが Windows で動作することを確認します。詳細については,「仮想ユーザ・スクリプトの再生」 を参照してください。
- Linux 互換ツールを実行して,Linux ベースの Load Generator で実行するスクリプトの互換性をチェックします。詳細については,「Linux 互換性のチェック」 を参照してください。
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スクリプト・ファイルを Linux サーバにコピーする
スクリプト・ファイルを Linux サーバに転送します。
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verify_generator を使用して,Linux マシン上で仮想ユーザの設定を確認する
すべての仮想ユーザを 1 台のホストで実行する場合は,次のように入力します。
verify_generator
verify_generator は,設定が正しければ「OK」を返します。「Failed」が返された場合は,正しく設定し直す方法を示します。
この検証ユーティリティの詳細については,次を入力してください。
verify_generator [-v]
検証ユーティリティは,通信パラメータと,すべての種類の仮想ユーザの互換性について,ローカル・ホストを検査します。仮想ユーザ環境で次の項目が検査されます。
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最低 128 のファイル記述子を持っていること。
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.rhost の権限が正しいこと( -rw-r--r--)。
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rsh を使ったホスト通信が可能なこと。通信が不可能な場合は,.rhosts 内のホスト名が検査されます。
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M_LROOT が定義されていること。
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.cshrc で正しい M_LROOT が定義されていること。
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.cshrc がホーム・ディレクトリに存在すること。
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現在のユーザが .cshrc の所有者であること。
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VuGen が $M_LROOT にインストールされていること。
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実行可能ファイルに実行可能なアクセス許可があること。
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PATH に $M_LROOT/bin および /usr/bin が含まれていること。
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スクリプトを実行する
仮想ユーザ・スクリプトのフォルダから,run_db_vuser シェル・スクリプトを使って,スクリプトをスタンドアロン・モードで実行します。
run_db_vuser.sh <commands> script_name.usr
run_db_vuser シェル・スクリプトには,次のコマンド・ライン・オプションがあります。
コマンド
説明
--help 使用可能なオプションが表示されます(このオプションの先頭には,ダッシュを 2 つ付ける必要があります)。-cpp_only スクリプトを対象に cpp のみ(プリプロセス)が実行されます。-cci_only スクリプトを対象に cci のみ(プリコンパイル)を実行して,拡張子が .ci のファイルが作成されます。cpp が成功しないと,cci は実行できません。-driver ドライバのパス 指定した外部ドライバが使用されます。各データベースに固有のドライバが,/bin フォルダにあります。
-exec_only 仮想ユーザの .ci ファイルが実行されます。このオプションは,有効な .ci ファイルが存在するときにのみ使用できます。-ci ci ファイル名 指定した .ci ファイルが実行されます。-out 出力パス 指定したフォルダに結果が格納されます。標準設定では,run_db_vuser.sh は冗長モードで cpp,cci,execute を実行します。VuGen のインストール先\bin フォルダにあるドライバを使用し,仮想ユーザ・スクリプト・フォルダ内の出力ファイルに結果が保存されます。必ず .usr ファイルを指定する必要があります。現在のフォルダがスクリプト・フォルダでない場合は,.usr ファイルのフル・パスを指定します。
たとえば,次のコマンド・ラインは仮想ユーザ・スクリプト test1 を実行し,出力ファイルをフォルダ results1 に格納します。結果フォルダは,自動的に作成されないので,既存のフォルダである必要があります。
run_db_vuser.sh -driver mdrv -out /u/joe/results1 test1.usr
関連項目: