Web サービス呼び出しの添付ファイル

画像などのバイナリ・ファイルを SOAP を介して送信する場合は,データを XML 形式にシリアル化する必要があります。しかし,シリアル化およびシリアル化解除は,非常に大きなオーバーヘッドを伴う可能性があります。そのため,大きなバイナリ・ファイルは,添付ファイル・メカニズムを使用して送信するのが一般的です。これにより,バイナリ・ファイルはそのままの状態で,解析のオーバーヘッドが減少します。

添付ファイルを使用すると,元のデータは SOAP エンベロープとは独立に送信されます。これによって,データを XML にシリアル化する必要がなくなり,データ転送がより効率的になります。

SOAP メッセージとともにバイナリ・データを送信するのに使用されるフォーマットは MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)仕様と,より効率的な新しいメカニズムである DIME(Direct Internet Message Encapsulation)仕様です。VuGen では,DIME はすべてのツールキットでサポートされますが,MIME は Axis ツールキットでのみサポートされます。.NET ツールキットで MIME 添付ファイルを使用するには,「ユーザ・ハンドラの例」を参照してください。

VuGen では,SOAP メッセージとともに添付ファイルを送受信できます。入力(要求)添付ファイルの送信または出力(応答)添付ファイルの保存が行えます。タスクの詳細については,「内容の追加」を参照してください。

出力添付ファイルを使用して,応答を添付ファイルとして保存します。[すべての添付ファイルを保存する]または[添付ファイルをインデックスとして保存する]のいずれかのオプションを選択できます。

すべての添付ファイルを保存する]を指定すると,VuGen により,指定したパラメータ名に基づいて添付ファイルごとに 3 つのパラメータ(添付ファイル・データを含んでいるパラメータ,添付ファイルのコンテント・タイプを含んでいるパラメータ,添付ファイルの一意の ID を含んでいるパラメータ)が作成されます。

たとえば,[内容]フィールドに MyParam という名前を指定すると,最初の添付ファイルのパラメータ名は次のようになります。

MyParam_1
MyParam_1_ContentType
MyParam_1_ContentID

添付ファイルをインデックスとして保存する]を指定する場合は,添付ファイルを格納するパラメータのインデックス番号と名前を指定します。[内容]で指定したパラメータ名は,ContentType および ContentID パラメータのプレフィックスとして使用されます。

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