DevWeb のスナップショット
スナップショットには,スクリプトの記録時とスクリプトの再生時にキャプチャされる,クライアントとサーバ間のトラフィックによって生成されたデータが含まれています。通常は,これらのスナップショットはスクリプトの再生の同期化に使用されます。
DevWeb には,専用の[スナップショット ビューア]ペインがあります。スナップショットには,スクリプト内の特定の Web 要求ステップに関連するすべての HAR データが表示されます。
再生中のスナップショットの有効化
スクリプトの再生中に常にスナップショットを作成するか,再生中に発生したエラーについてのみスナップショットを作成するように DevWeb スクリプトを設定できます。
再生中のスナップショットを有効にするには[実行環境設定]>[DevWeb 設定]>[再生]>[再生中にスナップショットを作成する]で,[常に作成する]または[エラー時に作成]を選択します。標準設定は,[作成しない]です。
DevWeb スナップショットの表示
DevWeb スナップショットの動作は,VuGen の標準スナップショット機能とは少し異なります。
- DevWeb スナップショットは,VuGen のスナップショット・ペインではなく,[DevWeb スナップショット]ペインに表示されます。
- DevWeb にはステップ・ナビゲータがないため,スナップショットへのアクセスに使用することはできません。
DevWeb スクリプトのスナップショットを表示するには,次の手順を実行します。
- DevWeb スクリプトをエディタ・ペインで開きます。
-
WebRequest ステップのスナップショットを開くには,次のいずれかの操作を行います。
- [表示]>[DevWeb スナップショット]を選択します。次に,WebRequest ステップ(ステップ ID 引数を含む)をクリックします。
- WebRequest ステップの中で右クリックします。[スナップショットの表示]を選択します。
-
[DevWeb スナップショット]ペインが開き,要求のスナップショット情報が表示されます。スナップショットの WebRequest ID が右上隅に表示されます。
-
他の要求のスナップショットを表示するには,エディタで関連するステップをクリックします。
DevWeb スナップショットの操作
UI 要素
|
説明
|
---|---|
単一ビューと分割ビューを切り替えるために使用します。分割ビューでは,記録ステージと再生ステージのスナップショットを比較したり,異なる再生の反復を比較したりすることができます。 |
|
記録と再生結果のスナップショットを切り替えるために使用します。 |
|
表示する再生の反復を選択します。 注: 別のステップのスナップショットに移動すると,選択した反復は 1 に戻ります。 |
|
スナップショット内のすべてのタブを検索するために使用します。分割ビューでは,各ビューに検索オプションがあります。 |
スナップショットのボディは標準的な HAR Viewer の形式で,[ヘッダ]タブと[応答]タブが含まれます。関連する場合は,[パラメータ]や[後の]などのタブも表示されます。表示された情報をフィルタリングするには,ドロップダウン・メニューを使用します。
スナップショットのアクション
[スナップショット]ペインから,スクリプト内の Web 要求ステップの中に抽出を直接生成できます。次の抽出オプションが利用できます。
- テキスト・チェック: サーバ応答内で特定のテキストを検索し,そのテキストが存在することを確認するために使用します。
- 変数: サーバ応答で変数を検索して保存するために使用します。保存された変数は,後で参照できます。
- 相関: 値を相関させ,リクエストおよび後続のリクエスト内の該当する値にアプライヤを追加するために使用します。
スナップショットのアクションは,メインの Web 要求の応答ヘッダと応答ボディで使用できます(リソースではありません)。
抽出オブジェクト・プロパティの一般情報については,JavaScript SDK の「Extractors」セクションを参照してください。
テキスト・チェック抽出オブジェクトを追加するには,次の手順を実行します。
- 関連する Web 要求ステップのスナップショットを開き,抽出オブジェクトに使用するテキストを強調表示します。
-
右クリックして表示されるメニューから[テキスト チェックの追加]を選択します。
- [抽出の追加]ダイアログ・ボックスが開きます。[抽出名]フィールドに抽出オブジェクトの名前を入力します。
-
[OK]をクリックします。選択したテキストを使用して,抽出オブジェクトが Web 要求ステップに追加されます。
例:
- 必要に応じて,抽出オブジェクトの failOn の値を
true
に変更し,scope を編集します。
変数の抽出オブジェクトを追加するには,次の手順を実行します。
- 関連する Web 要求ステップのスナップショットを開き,値を強調表示します。
- 右クリックして表示されるメニューから[変数の追加]を選択します。
- [抽出の追加]ダイアログ・ボックスが開きます。[抽出名]フィールドに抽出オブジェクトの名前を入力します。
-
[OK]をクリックします。コンテンツに適した抽出タイプを使用して,抽出オブジェクトが Web 要求ステップに追加されます。元の値はコメントに追加されます。
たとえば,境界を抽出するオブジェクトの場合,選択したテキストの左右の境界文字列が抽出オブジェクトで使用されます。
値を相関させるには,次の手順を実行します。
注: [相関]オプションは,現在の Web 要求に関連しない場合はエラーになります。
- 関連する Web 要求ステップのスナップショットを開き,相関させる値を強調表示します。
- 右クリックして表示されるメニューから[相関]を選択します。
- [抽出の追加]ダイアログ・ボックスが開きます。[抽出名]フィールドに抽出オブジェクトの名前を入力します。
-
[OK]をクリックします。コンテンツに適した抽出タイプを使用して,抽出オブジェクトが Web 要求ステップに追加され,ダイアログ・ボックスが開きます。
-
ダイアログ・ボックスを使用して,相関値が使用されている他の箇所を見つけて置き換えます。正規表現の使用,置換パラメータの編集,検索スコープの定義など,検索オプションを細かく設定することができます。
関連項目: