実行環境の設定

このトピックでは,利用可能な実行環境設定へのアクセス方法と検証方法について説明します。

実行環境設定へのアクセス

実行環境設定を開くには,次のいずれかを実行します。

  • ソリューション・エクスプローラで[実行環境設定]をダブルクリックします。
  • メニュー項目から,[再生]>[実行環境設定]を選択します。
  • ショートカットキーである F4 を押します。

注:  

  • 実行環境設定を表示するには,Internet Explorer 11 以降のバージョンがインストールされている必要があります。
  • 実行環境設定ビュー(ページ)の概要については,下記の「実行環境設定ビューの説明」を参照してください。実行環境設定ビューでは,実行環境設定フィールドの名前の上にマウス・カーソルを置くと,その実行環境設定の説明が表示されます。

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実行環境設定の検索

検索機能を使用すると,名前で実行環境設定を検索できます。

実行環境設定を検索するには,次の手順を実行します。

  1. [実行環境設定]ペインで,[検索 ボタンをクリックします。
  2. 開いた検索バーに,検索文字列を入力します。

    検索結果で検索文字列が強調表示されます。

    注: 検索結果には,名前が検索条件とマッチする設定を含むビューのみが表示されます。他のビューは除外されます。

  3. 結果内を移動するには,上下の矢印 をクリックします。
  4. をクリックすると,検索がクリアされます。

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実行環境設定ビューの説明

表示される実行環境設定ビュー(ページ)は,現在使用している特定のプロトコルによって異なります。次のリストは,表示される可能性があるページの概要を示しています。

ビュー(ページ)
説明
.NET 環境 .NET 仮想ユーザ・スクリプトの実行環境を設定できます。
追加属性 仮想ユーザ・スクリプトの引数を追加できます。[追加属性]の設定は,すべてのタイプの仮想ユーザ・スクリプトに適用されます。コマンド・ライン解析関数を使用すると,テスト実行中のある時点で取得できるコマンド・ライン引数を指定できます。このビューを使用して,作成されたスクリプトに外部パラメータを渡すことができます。
ブラウザ・エミュレーション ブラウザに関連する実行環境を設定できます。
ブラウザ(TruClient - Web)

TruClient ブラウザの,負荷モードで実行するスクリプトの設定を構成できます。

追加情報:

  • ここで変更した設定が適用されるのは,負荷モードの TruClient 仮想ユーザのみです。
  • この設定は,[TruClient の全般設定]ダイアログ・ボックスの[ブラウザの設定]タブの設定に相当します。ただし,[TruClient の全般設定]で変更した内容は,対話式モードでのみ有効になります。詳細については,TruClient ヘルプセンター(該当するバージョンを選択)を参照してください。
  • 対話式モードでスクリプトを保存すると,[ブラウザの設定]タブで変更した設定は,実行環境設定の[ロード]に適用されます。
Citrix 設定 Citrix 設定の実行環境を設定できます。
Citrix 同期 Citrix 同期の実行環境を設定できます。
クライアント・エミュレーション Oracle NCA の実行環境を設定できます。
コンテンツ・チェック

実行時に Web サイトのコンテンツをチェックできます。コンテンツ・チェック実行環境設定は,Web - HTTP/HTML などのインターネット・プロトコルの場合に設定できます。

追加情報:

コンテンツ・チェック設定を使用すると,ページ・コンテンツで特定の文字列の有無を確認できます。このオプションは,標準的ではないエラーを検出するのに役立ちます。通常の運用では,アプリケーション・サーバで障害が発生するとブラウザが汎用の HTTP エラー・ページを表示して,エラーの性質を通知します。この標準のエラー・ページは VuGen に認識され,エラーとして処理されるので,スクリプトは失敗として報告されます。しかし,アプリケーション・サーバの中には,VuGen がエラー・ページとして認識しない固有のエラー・ページを発行するものもあります。エラー・ページはサーバによって送信され,エラーが発生したことを示す特定の形式のテキスト文字列を含んでいます。

たとえば,エラーが発生したときに,「ASP Error」というテキストを含んでいるユーザ定義ページを発行するアプリケーションがあるとします。その場合には,VuGen に対して,サーバから返されたすべてのページでこのテキストを検索するように指定します。VuGen はこの文字列を検出すると,再生を失敗とします。

注: なお,VuGen ではページの本文は検索されますが,ヘッダは検索されません。

DevWeb 設定 DevWeb スクリプトの実行環境を設定できます。
DFE チェーン設定 再生時にデータ形式拡張機能が有効になります。
DFE 詳細 GWT-DFE を使用する仮想ユーザ・スクリプトで,VuGen のデフォルトの JRE インストールを使用するか,外部 JRE を使用するかを定義できます。
ダウンロード・フィルタ スクリプトのダウンロード・フィルタを設定できます。
Flex 設定 外部 JRE のパスやその他実行環境設定を指定できます。
Flex 外部化可能 Flex スクリプト内の外部化可能オブジェクトに実行環境設定を指定できます。
Flex RTMP Flex RTMP の実行環境を設定できます。
Java クラスパス システムのクラスパス環境変数に含まれていない追加のクラスの場所を指定できます。これらのクラスは,Java アプリケーションの実行や,正しい再生を保証するのに必要な場合があります。
Java VM Java VM の実行環境を設定できます。
JMS 詳細 JMS の詳細な実行環境を設定できます。
ログ ログに記録する情報の量とタイプを設定できます。
ログ(TruClient) TruClient スクリプトのログにレポートする情報の量とタイプを設定できます。
その他

その他の実行環境を設定できます。

自動トランザクションは,Application Performance Managementでは使用できません。

ヒント:  

  • 負荷テスト環境で[エラーでも処理を継続]オプションと[エラー時にスナップショットを生成]オプションを両方とも有効にすることはお勧めしません。このように設定すると,仮想ユーザのパフォーマンスに悪影響を与える可能性があります。

  • テストの実行中に診断ブレークダウン・データ(J2EE)を生成する必要がある場合は,自動トランザクションを使用しないでください。各トランザクションの開始と終了を手動で定義してください。

  • 仮想ユーザをプロセスまたはスレッドのどちらとして実行すべきか考慮する場合は,「仮想ユーザをプロセスまたはスレッドとして実行」を参照してください。

モバイル・デバイス TruClient - Mobile Web スクリプトの記録時に,モバイル・デバイスのプロパティを選択できます。
MQTT 設定 さまざまな MQTT 実行環境設定を設定できます。これらの設定の一部は,スクリプトの引数の標準設定値として使用されます。
その他の設定(TruClient) TruClient のスナップショット生成およびエラー時のアクションに関する設定を行います。
ペースの設定 反復の間隔を制御できます。ペースは,アクションの反復の間で待機する時間を仮想ユーザに指示します。
基本設定

さまざまなインターネット関連の実行環境を設定できます。

インターネット関連オプションに関する実行環境設定の詳細については,「[基本設定]ビュー -[インターネット プロトコル]」を参照してください。

プロキシ

プロキシ・サーバの接続を設定できます。

標準設定の HTTP プロキシ設定を使用するオプションを選択した場合:

  • Windows 上で実行する場合,Internet Explorer のプロキシ設定が使用されます。

    このオプションを使用するには,標準設定のブラウザを Firefox にできません。Firefox になっている場合は,Firefox をアンインストールしてから,別の標準設定のブラウザを選択します。

  • Linux 上で実行する場合,HTTP_PROXY または HTTPS_PROXY 環境変数のプロキシ値が使用されます。

    スクリプトを実行する Linux コンピュータ上で,これらの環境変数を手動で作成する必要があります。

RDP 詳細

RDP の詳細な実行環境を設定できます。

ヒント: リモート・デスクトップ・サーバのシステム・リソースを節約するには,テストに不要なオプションを無効にします。

RDP エージェント

RDP エージェントの実行環境を設定できます。

ヒント: RDP エージェント ログ フォルダ]オプション: フォルダを指定せず,エージェント・ログの出力先が[ファイル]に設定されている場合,ログはサーバ上でユーザが使用する一時フォルダに保存されます。

RDP 設定 RDP 設定の実行環境を設定できます。
RDP 同期 RDP 同期の実行環境を設定できます。
再生(TruClient) TruClient スクリプトの再生に適用する実行環境を設定できます。
RTE

RTE の実行環境を設定できます。

仮想ユーザ・スクリプトの一部分で入力遅延の設定をオーバーライドするには,TE_typing_style 関数を使用します。

ヒント: 入力開始までの遅延時間]オプションで指定する設定内容によって,仮想ユーザが TE_type 関数を実行する方法が決まります。

  • 第 1 キー: 仮想ユーザが文字列の最初の文字を入力する前の待機時間(ミリ秒)を指定します。
  • 後続キー: 仮想ユーザが後続の文字を送信するまでの待機時間(ミリ秒)を指定します。
実行論理

実行論理の実行環境を設定できます。

注: ランダム実行論理を定義する場合,ブロックまたはブロック内のアクションは,定義どおりではなく,定義されたパーセンテージの確率をもとに実行されます。

次の例では,10 回の反復の中で,Block0 と Block1 が 2 回と 8 回ではなく,それぞれ 20% と 80% の確率で実行されます。

[SAP GUI]>[一般]

SAP GUI の実行環境を設定できます。

パフォーマンス設定:

  • 再生時に SAP クライアントを表示: このオプションでは再生中に SAP クライアントでのアクションのアニメーションが表示されます。このオプションを選択すると,仮想ユーザのアクションをきめ細かくチェックし,フォームに入力される様子を確認できます。しかし,このオプションではより多くのリソースが必要になるため,負荷テストのパフォーマンスに影響を与える場合があります。
  • 再生中にスナップショットを作成する: スクリプトの実行中に,ActiveScreen スナップショットと通常のスナップショットの両方をキャプチャします。

    ActiveScreen スナップショットには,すべてのアクティブ・オブジェクトのコントロール ID 情報が含まれています。ActiveScreen のスナップショットは,通常のスナップショットと異なり,SAP GUI クライアントの中でどのオブジェクトが VuGen によって認識されているかを知ることができます。ActiveScreen のスナップショット上でマウスを動かすと,VuGen は検出したオブジェクトを強調表示します。スナップショット内からスクリプトに直接新しいステップを追加できます。また,特定のオブジェクトに対して,スナップショット内から対話的にステップを追加することもできます。詳細については,「SAP GUI スクリプトの拡張」を参照してください。

    注: 再生スナップショットを無効にすると,スクリプトの再生速度が向上し,記憶領域が節約されます。

サーバ(TruClient Native Mobile) データと資格情報の収集元となるサーバを指定します。
共有 DLL 仮想ユーザ・スクリプトの記録後に,共有 DLL のリストを変更できます。DLL が共有 DLL リストに含まれていると,仮想ユーザ・スクリプトの実行で特定の DLL が必要になったときに,仮想ユーザは共有 DLL が存在する場所にアクセスします。DLL は Load Generator にコピーされません。DLL を共有 DLL リストに追加することで,Load Generator 上で仮想ユーザを実行するときのハード・ディスク容量を節約できます。
Silverlight サービス スクリプトに関連付けられた WSDL ファイルが表示され,再生段階の設定を変更できます。
速度シミュレーション 帯域幅の実行環境を設定できます。
速度シミュレーション(TruClient) TruClient Web および Mobile Web プロトコルの帯域幅を設定できます。
思考遅延時間 思考遅延時間を設定し,アクション間で仮想ユーザが待機する時間を制御できます。これらの設定は,現実のユーザをエミュレートするために設計されています。

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実行環境設定の値の検証

ソリューション・エクスプローラで標準的な[実行環境設定]ノードのアイコンの代わりに警告アイコンが表示されている場合,実行環境設定に不正な値が 1 つ以上あります。

最大許容値を超える値を入力すると,自動的に最大許容値に置き換わります。最小許容値を下回る値を入力すると,自動的に最小許容値に置き換わります。

赤く強調表示された値は,ビューの値のいずれかが無効であることを示します。次の例では,追加されたフィルタが同じであるため無効になっています。

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実行環境設定を標準設定に戻す

  1. [ソリューション エクスプローラ]ペインで,変更するスクリプトの[実行環境設定]ノードを選択して,必要な設定に移動します。

  2. 標準設定を使用]ボタンをクリックします。

  3. スクリプトを保存します。標準設定への変更は,表示されているノードにのみ適用されます。すべての実行環境設定を標準設定に戻す場合は,実行環境設定ノードごとに上記の手順を繰り返してください。

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