トラブルシューティング - データ形式拡張(DFE)
本項では,DFE 機能を含む仮想ユーザ・スクリプトのトラブルシューティングとヒントについて説明します。
WAR ファイルと JAR ファイルの不一致
コードの生成と再生中は,サーバ上とまったく同じバージョンの war ファイルおよび jar ファイルを,LoadRunner で使用する必要があります。
違いがあると,LoadRunner はコードの生成と再生中にそのことを示します。
war ファイルと jar ファイルが一致しない場合,次のようなエラーが発生する可能性があります。
- クラスが見つかりません
- WAR エントリを処理できませんでした
- メソッドを逆シリアル化できませんでした
- メソッドがありません
- 正しい GWT シリアル化ポリシーが見つかりませんでした
問題を解決するには,次のことを確認します。
- GWT DFE が有効で,すべてのチェーン(GWT アプリケーションで使用されるすべての JAR,CLASS,および GWT.RPC ファイルを含む)が正しく設定されていること。チェーンを設定したら,スクリプトを再生成します。
-
データ形式拡張機能が,実行環境設定[データ形式拡張機能]>[チェーンの設定]>[データ形式拡張機能を有効にする]で有効になっていること。
Linux の問題
64 ビット版の Linux 環境では,DFE で次のようなエラーが発生することがあります。
Error -27040: Data Format Extension: Creating custom chain failed: Extension "UrlEncoding" was not found.
Error -35063: The "DFEs" argument is invalid.Check that the provided extensions have their configuration files defined.
解決策: 32 ビット版の keyutils-libs.so(keyutils-libs.i686)がインストールされていない場合は,システムにインストールします。
それでも問題が発生する場合は,使用している DFE が Linux でサポートされていない可能性があります。この場合,スクリプトで DFE サポートを無効にし,スクリプトからすべての DFE ステップを削除します。
再生ログの警告
再生ログ: Warning -27040: Data Format Extension: Convert: Empty string returned from extension {Extension name}
DFE 機能を含む仮想ユーザ・スクリプトを作成すると,さまざまなメッセージが VuGen の[出力]ペインの再生ログに追加されます。上記のメッセージは,仮想ユーザ・スクリプトを再生したときに,そのスクリプト内の指定した web_convert_from_formatted ステップの結果が空の文字列であったことを示しています。DFE によっては,web_convert_from_formatted ステップから空の文字列が返されることは正常な動作です。ただし,仮想ユーザ・スクリプトに GWT-DFE 機能が含まれる場合,上記のメッセージは次のいずれかを示している場合があります。
- 必要なクラスパス・ファイルのいくつかが仮想ユーザ・スクリプトの実行環境設定に含まれていない。
- 必要なクラスパス・ファイルのいくつかが Load Generator 上の指定された場所に存在しない。
これらの問題の解決方法の詳細については,「DFE サポートを設定する」を参照してください。
カスタム DFE バージョン
独自のバージョンの DFE を実装した場合,DfeDefinitions.h ファイルのクラス HTTPEntity の定義は,LoadRunner 11.50 以降で更新されています。コードを変更する必要はありませんが,すべての DFE 拡張機能を再コンパイルする必要があります。