Application Lifecycle Management を使った作業

本項では,Application Life Cycle Management との統合によって,仮想ユーザ・スクリプトを管理する方法について説明します。

ALM を使ったスクリプト管理

VuGen は ALM(Application Lifecycle Management)と組み合わせて使用できます。ALM は,仮想ユーザ・スクリプト,シナリオ,および結果の保存と取得を効率よく行うための機能を提供します。スクリプトを ALM プロジェクトに格納し,固有のグループに編成できます。

VuGen で ALM プロジェクトにアクセスするには,VuGen を ALM プロジェクトが配置されている Web サーバに接続する必要があります。ローカルとリモートのどちらの Web サーバにも接続できます。

ALM を使った作業の詳細については,ALM ヘルプセンターを参照してください。

先頭に戻る

ALM に接続する

ALM との間でスクリプトの保存と取得を行うには,ALM プロジェクトに接続する必要があります。テスト・プロセスでは,いつでも ALM プロジェクトと接続または切断できます。

VuGen からあるバージョンの ALM に接続し,ブラウザから別のバージョンの ALM に接続することができます。詳細については,「[ALM 接続]ダイアログ・ボックス(VuGen)」の「重要情報」の項を参照してください。

ALM のプロジェクトに接続するには,次の手順を実行します。

  1. ALM サーバに必要な認証のタイプがユーザ名/パスワードまたは CAC(Common Access Card)のどちらであるかを確認します。CAC モードの場合,VuGen の[一般]オプションの CAC 認証を有効にします。詳細については,「[一般]オプション・タブ」 を参照してください。

  2. [統合]>[ALM]>[ALM 接続]を選択します。[ALM 接続]ダイアログ・ボックスが開きます。

  3. ステップ 1: サーバに接続します]セクションで,ユーザ名とパスワード(CAC 認証には関係ありません)を入力し,[接続]をクリックします。VuGen が ALM サーバに接続します。

    ALM から切断するには,[切断]をクリックします。

  4. ステップ 2: プロジェクトにログインします]セクションで,ドメインとプロジェクトの詳細を入力し,[ログイン]をクリックします。VuGen は指定されたプロジェクトにログインします。

    プロジェクトからログアウトするには,[ログアウト]をクリックします。

  5. 閉じる]をクリックし,[ALM 接続]ダイアログ・ボックスを閉じます。

注: 認証に CAC モードを使用した場合,ALM サーバから切断した後で再度 CAC モードで接続するには,事前に VuGen を再起動する必要があります。

先頭に戻る

ALM バージョン管理

VuGen では,バージョン管理を使用する ALM プロジェクトに保存された仮想ユーザ・スクリプトでバージョン管理機能がサポートされます。

バージョン管理機能により,スクリプトを開いて保存するプロセスが変更されます。バージョン管理を使用するスクリプトは,チェックインまたはチェックアウト状態のいずれかになります。チェックアウト状態のスクリプトを使って作業するときには,行った変更はスクリプトをチェックインするまで ALM サーバに保存されません。VuGen 内でスクリプトを保存すると,一時ファイルが使用するマシンに保存され,コンピュータがクラッシュした場合に変更が保護されます。

チェックイン状態のスクリプトを使って作業をしている場合,スクリプトは読み取り専用で,スクリプトをチェックアウトするまで変更できません。

特定のスクリプトを初めて ALM に保存するときにプロジェクトでバージョン管理が使用される場合は,スクリプトは自動的にチェックアウト状態で開始されます。

先頭に戻る

ALM プロジェクトのスクリプトを使って作業する

次の手順では,ALM プロジェクトに保存された仮想ユーザ・スクリプトを使って作業する方法のワークフローについて説明します。

注: ALM から VuGen スクリプトをダウンロードすると,[名前を付けて保存]ダイアログ・ボックスに表示されるファイル名の一部が欠けてしまう可能性があります。Microsoft IE の制限により,元のスクリプトの名前が 160 字を超える場合,またはスクリプトの名前に英語以外の文字が含まれている場合,この問題が発生します。

この問題を回避するには,以下の説明のように,ALM に接続してスクリプトをダウンロードします。

  1. ALM に接続する。

    ALM サーバ,およびスクリプトを含むプロジェクトへの接続を開きます。詳細については,「ALM に接続する」を参照してください。

  2. スクリプトを開く。

    [ファイル]>[開く]>[スクリプト/ソリューション]を選択します。[VuGen スクリプトまたはソリューションを開く]ダイアログ・ボックスで,開くスクリプトを選択し,[開く]をクリックします。

  3. スクリプトを保存する。

    [ファイル]>[スクリプトの保存]を選択します。スクリプトがバージョン管理を使用するプロジェクトに保存されていて,チェックアウトされていない場合,スクリプトはローカル・マシンに一時ファイルとして保存されます。

先頭に戻る

ALM プロジェクトのバージョン管理されたスクリプトを使って作業する

次の手順では,バージョン管理が有効になっている ALM プロジェクトに保存されたスクリプトを使って作業する方法について説明します。

  1. ALM に接続する。

    ALM サーバ,およびスクリプトを含むプロジェクトへの接続を開きます。詳細については,「ALM に接続する」を参照してください。

  2. スクリプトを開く。

    [ファイル]>[開く]>[スクリプト/ソリューション]を選択します。[VuGen スクリプトまたはソリューションを開く]ダイアログ・ボックスで,開くスクリプトを選択し,[開く]をクリックします。

  3. スクリプトをチェックイン/チェックアウトする。

    ALM プロジェクトでバージョン管理が使用されている場合,各スクリプトは必ずチェックインまたはチェックアウトのいずれかとして定義されます。詳細については,「ALM バージョン管理」を参照してください。スクリプトをチェックインおよびチェックアウトするには,[統合]>[ALM]>[チェックイン/チェックアウト]を選択します。

    注: ALM プロジェクトでバージョン管理が使用されている場合,ファイルはチェックアウト時にロックされます。

    ALM プロジェクトでバージョン管理が使用されていない場合,ファイルはチェックアウト時にロックされません。

  4. チェックアウトをキャンセルする。(任意)

    チェックアウトしたスクリプトの変更を保存しない場合は,[統合]>[ALM]>[チェックアウトの取り消し]を選択して,保存せずにスクリプトのステータスをチェックインに戻すことができます。

  5. スクリプトを保存する。

    [ファイル]>[スクリプトの保存]を選択します。スクリプトがバージョン管理を使用するプロジェクトに保存されていて,チェックアウトされていない場合,スクリプトはローカル・マシンに一時ファイルとして保存されます。

先頭に戻る

ALM プロジェクトに VuGen 仮想ユーザ・スクリプトを保存する

次の手順では,仮想ユーザ・スクリプトを ALM プロジェクトに保存する方法について説明します。

  1. 仮想ユーザ・スクリプトを開く/作成する

    VuGen で必要なスクリプトを作成または開きます。

  2. ALM に接続する

    ALM サーバ,およびスクリプトを格納するプロジェクトへの接続を開きます。詳細については,「ALM に接続する」を参照してください。

  3. スクリプトを ALM に保存する

    1. [ファイル]>[名前を付けてスクリプトを保存]を選択します。[名前を付けてスクリプトを保存]ダイアログ・ボックスが表示されます。
    2. ALM テスト計画]をクリックし,スクリプトの名前と場所を指定します。
    3. 保存]をクリックします。少し時間を置いて,[動作モード]ダイアログ・ボックスが開きます。

    4. 次のオプションのいずれかを選択します。

      実行時モード: スクリプトの再生に必要なファイルのみをコピーします。このオプションでは,記録時のスナップショット・ファイルやその他の不要なファイルはコピーしません。これにより転送時間が短くなります。

      すべてのファイル・モード: このスクリプトに関連付けられているすべてのファイルをコピーします。これにより転送時間が長くなります。

先頭に戻る

スクリプトの以前のバージョンを比較する

仮想ユーザ・スクリプトが,バージョン管理を使用する ALM プロジェクトに保存されている場合は,そのスクリプトの以前のバージョンを比較できます。次の手順では,この方法について説明します。

  1. ALM に接続する

    ALM サーバ,および表示または変更するスクリプトを格納するプロジェクトへの接続を開きます。詳細については,「ALM に接続する」を参照してください。

  2. スクリプトを開く

    [ファイル]>[開く]>[スクリプト/ソリューション]を選択します。[VuGen スクリプトまたはソリューションを開く]ダイアログ・ボックスで,開くスクリプトを選択し,[開く]をクリックします。

  3. スクリプトの以前のバージョンを比較する

    1. [統合]>[ALM]>[バージョン履歴]を選択します。[バージョン履歴]ダイアログ・ボックスが表示されます。
    2. スクリプトの 2 つの旧バージョンを選択して,[バージョンの比較]をクリックします。WDiff はスクリプトの 2 つのバージョンを開いて表示します。

先頭に戻る

[ALM 接続]ダイアログ・ボックス(VuGen)

このダイアログ・ボックスを使用して,VuGen 内から ALM プロジェクトに接続できます。

利用方法
[統合]>[ALM]>[ALM 接続]

重要情報
  • VuGen から 1 つのバージョンの ALM とブラウザから別のバージョンの ALM に接続することができます。
  • バージョンの 1 つが ALM 11.00 以降の場合にのみ,異なるバージョンの ALM に接続することができます。

    注: このダイアログ・ボックスを通して ALM に格納されている結果に接続する前に,まずブラウザを介して ALM サーバに接続することを推奨します。これにより,自動的に ALM クライアント・ファイルがご使用のコンピュータにダウンロードされます。

  • Webgate Customization ツール(webgatecustomization.exe)を使って,プロキシ設定などのより詳細な設定を行うことができます。そのうえで,[ALM 接続]ダイアログ・ボックスを使って ALM にサイン・インします。Webgate Customization ツールは ALM サーバのアドレスから入手できます(http://<ALM Server>/qcbin/Apps/)。

     

ユーザ・インタフェース要素の説明は次のとおりです。

UI 要素

説明

ステップ 1: サーバに接続する
  • サーバ URL: ALM がインストールされているサーバの URL。

  • ユーザ名: ALM プロジェクトのユーザ名(CAC 認証には関係ありません)。
  • パスワード: ALM プロジェクトのパスワード(CAC 認証には関係ありません)。
  • : サーバ URL]ボックスで指定したサーバに接続します。

  • : 現在の ALM サーバから切断します。
ステップ 2: プロジェクトにログインする
  • ドメイン: ALM プロジェクトが保存されているドメイン。接続する権限のあるプロジェクトが保存されているドメインだけが表示されます。

  • プロジェクト: ALM プロジェクト名を入力するか,リストからプロジェクトを選択します。リストには接続する権限のあるプロジェクトのみが含まれています。

  • : ALM プロジェクトにログインします。
  • : 現在の ALM プロジェクトからログアウトします。
起動時に接続を復元 次回の VuGen 起動時に,同じ資格情報を使用して ALM サーバに自動的に再接続します。

先頭に戻る

OK
LoadRunner Professional(旧称 LoadRunner)ヘルプセンターへようこそ。LoadRunner Professional は,パフォーマンス・テスト製品の新しい Micro Focus LoadRunner ファミリの一部です。