LoadRunner Professionalの新機能

このトピックでは,バージョン 2023 の LoadRunner Professional の新機能と機能強化について説明します。

このトピックの内容:

新機能のビデオ

LoadRunner Professional バージョン 2023 に含まれる新しい機能のいくつかについて説明します。

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ユーザ・エクスペリエンス

このリリースには,ユーザ・エクスペリエンスとユーザ・インタフェースに対する次の機能強化が含まれています。

領域機能強化
DevWebのランデブー

Controller にインポートされた DevWeb スクリプトのために,ランデブーのオプションがサポートされるようになりました。

詳細については,「DevWeb テスト」を参照してください。

Analysis での NV Insights レポート

Analysis から NV Insights レポートを直接開くことができるようになりました。

詳細については,「Analysis での NV Insights レポート」を参照してください。

柔軟なライセンス消費

VUD(Virtual User Days)ライセンスは,VUFD(Virtual User Flex Days)に名前が変更されました。このライセンスでは,指定された数の仮想ユーザを 24 時間以内に何回でも実行できます。

詳細については,「VUFD ライセンス」を参照してください。

ホスト ID コマンド・ライン・ツール

新しいコマンド・ライン・ツールを使用して,コマンド・ラインからホスト ID を生成できるようになりました。

詳細については,「追加のコンポーネントとアプリケーション」を参照してください。

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データと分析

このリリースには,データと分析に関する次の更新が含まれています。

領域機能強化
Silk Performer

現在,Silk Performer スクリプト専用の 3 つのグラフがあり,Silk Performer のカウンタとタイマから収集された測定値が表示されます。

詳細については,「Silk Performer の監視」を参照してください。

Prometheus モニタ

Prometheus 統合には,次の更新が含まれています。

  • カスタム Prometheus 測定を追加するとき,測定に利用できるすべてのメトリックを取得して表示できます。
  • Prometheus サーバへの接続時に HTTP または HTTPS のどちらを使用するかを選択できます。

詳細については,「Prometheus モニタ」を参照してください。

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VuGen,プロトコル,LoadRunner Developer

Virtual User Generator(VuGen)には,次の機能強化が含まれています。

領域機能強化
LRE 統合

LoadRunner Enterprise との統合に,組み込みブラウザではなく,標準設定のブラウザで SSO ログインを実行するオプションが追加されました。

WinInet 再生エンジンWinInet 再生エンジンを使用してスクリプトを再生する場合,実行環境設定の[HTTP 要求受信タイムアウト]で,(0 ~ 30 秒のタイムアウトに加えて)30 秒を超えるタイムアウトがサポートされるようになりました。

VuGen とサードパーティ・プロトコルに,次の機能強化が行われました。

領域機能強化
TruClient

TruClient スクリプトに対する次の更新が含まれています。

  • Chromium ブラウザのサポートがバージョン 108 に更新されました。
  • TruClient Internet Explorer スクリプトを記録,開発することはできなくなりました。既存の TruClient IE スクリプトは引き続き Controller シナリオで実行できますが,将来の LRP バージョンでサポートが終了する予定です。

  • 各種セキュリティ更新。
DevWeb

DevWeb スクリプトに対する次の更新が含まれています。

  • 拡張されたペーシング・オプションを使用して,DevWeb スクリプトの反復を実行できます。固定値またはランダム値を使用して,遅延または間隔のペーシングを定義できるようになりました。

  • [スナップショット]ペインからスクリプトに抽出オブジェクトを追加すると,VuGen は選択されたテキストの元のファイル・タイプを評価し,XML や JSON などの適切な抽出オブジェクトをスクリプトに挿入します。

  • テキスト・チェック抽出オブジェクトで failOn オプションを使用する場合,抽出オブジェクトの結果としてエラーが発生すると,DevWeb はスナップショット・ファイルにエラーを追加します(ログ・レベルを Error 以上に設定する必要があります)。

Web - HTTP/HTML

Web - HTTP/HTML スクリプトに対する次の更新が含まれています。

  • WebSocket permessage-deflate 拡張の記録と再生がサポートされるようになりました。記録中にこの拡張が検出されると,web_websocket_connect API に追加されます。

  • HAR ファイルからスクリプトを生成するとき,WebSocket 接続の確立がサポートされるようになりました(web_websocket_send 関数を手動で追加)。

  • SSL 接続を使用してポート・マッピングで記録する場合,ClientHello メッセージにカスタムの Server Name Indication(SNI)を設定できます。
  • スクリプトの実行環境設定で,スクリプトの実行時に特定の HTTP コードをエラーではなく警告として処理することを定義できるようになりました。
.NET+

.NET+ スクリプトに対する次の更新が含まれています。

  • VuGen エディタでコードのオートコンプリートがサポートされるようになりました。

  • .NET+ 実行環境設定に[共有ライブラリ]ページが追加され,ローカルにコピーされない参照 DLL のパスを追加できるようになりました。

  • インストールされた .NET 6 SDK が,内部ロジックによって自動的に識別されるようになりました。

Citrix ICA

Citrix プロトコルのスクリプトに対する次の更新が含まれています。

  • Microsoft Azure にインストールされたサービスを使用して,Citrix クラウド(DaaS)環境で Citrix プロトコルのスクリプトを記録できるようになりました。
  • このリリースでは,一意のウィンドウ ID に基づいてウィンドウを移動またはサイズ変更する新しい API: ctrx_window_move_by_idctrx_window_resize_by_idが追加されました。
  • ctrx_sync_on_text_ocr および ctrx_sync_on_bitmap APIに新しい WaitFor パラメータが追加されました。
  • ウィンドウ処理 API で子ウィンドウがサポートされるようになりました。
RDPRDP プロトコルで,スクリプトの記録での SSL および CredSSP セキュリティがサポートされるようになりました。

詳細については,VuGen の新機能を参照してください。

LoadRunner Developer には,次の機能強化が含まれています。

領域機能強化
gRPC 双方向ストリーム要求

DevWeb スクリプトで,双方向ストリーミング RPC 要求がサポートされるようになりました。この追加により,DevWeb は gRPC を完全にサポートするようになりました。

複数の値を返す抽出オブジェクト

DevWeb の抽出オブジェクトによって複数の値が返され,converters または transform オプションが定義されている場合,これらのオプションは返されるすべての値に適用されるようになりました。

これは,次の抽出オブジェクトに適用されます。

  • JSON パス抽出オブジェクトまたは XPath 抽出オブジェクトの場合,returnMultipleValuestrue に設定されます。

  • 境界抽出オブジェクトまたは正規表現抽出オブジェクトの場合,occurrenceAll に設定されます。

暗号化キー

キー・ファイルの場所を指定する代わりに,暗号化キーの値をコマンド・ラインで直接渡すことができます。

Azure Key Vault

Microsoft Azure Key Vault シークレットを操作する場合,引数ではなくオブジェクトをキー・コンテナに渡すようになりました。

詳細については,「LoadRunner Developer の新機能」を参照してください。

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負荷テストとモデリング

このリリースには,負荷テストとモデリングに関する次の機能強化が含まれています。

領域機能強化
Ubuntu のサポート

Linux Load Generator を Ubuntu Server Linux 22.04 LTS 64 ビットにインストールできるようになりました。このデプロイメントは,Web ベースのプロトコル,および JMeter テストと Gatling テストでサポートされています。

詳細については,『LoadRunner Professional インストール・ガイド』を参照してください。

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統合とエコシステム

このリリースには,統合とエコシステムに関する次の機能強化が含まれています。

領域機能強化
Steadybit によるカオス・テスト

Gremlin シナリオに加えて,Steadybit 試験を Controller シナリオ・スケジュールに追加できるようになりました。Steadybit により,サービスと環境に攻撃のシミュレーションを使用するオンプレミス・オプションが使用可能になり,カオス・テストとストレス・テストをテスト実行に統合できます。

詳細については,「シナリオのカオス・テスト」を参照してください。

注: 現在,Steadybit 統合はテクニカル・プレビューとして提供されています。

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最新化

このリリースには,最新化のための次の機能強化が含まれています。

領域機能強化
出力ウィンドウ

Controller と Analysis で,Controller の出力ウィンドウのユーザ・インタフェースが更新されました。UI の更新により,ルック・アンド・フィールは最新化され,機能がさらに合理化されました。

詳細については,「[出力メッセージ]ウィンドウ」を参照してください。

ライセンス

LoadRunner Professional が使用するライセンス・テクノロジが更新されました。その結果,ライセンスをインストールするには,XML ファイルをインポートしてから,インストールするライセンスを選択します。個々のライセンス・キーをインポートすることはできません。

詳細については,「ライセンスの管理とインストール」を参照してください。

Visual Studio

LoadRunner Professional で Microsoft Visual Studio 2022 IDE がサポートされるようになりました。

Visual Studio 2022 セットアップ・パッケージは,基本アドインと開発者向けアドインの両方で利用可能で,最新の VS IDE で仮想ユーザ・スクリプトとユニット・テストを作成および実行することができます。

詳細については,「追加のコンポーネントとアプリケーション」を参照してください。

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セキュリティとインフラストラクチャ

このリリースには,セキュリティとインフラストラクチャに関する次の機能強化が含まれています。

領域機能強化
中間 CA 証明書

LoadRunner Professional マシン間の安全な通信のために TLS(SSL)を設定する場合,証明書マネージャを使用して中間 CA 証明書を管理できるようになりました。

詳細については,「証明書マネージャ」を参照してください。

暗号化された TLS 秘密鍵

Controller がクラウド上の Load Generator に接続するとき,セキュリティ強化のために TLS 証明書の秘密鍵が暗号化されるようになりました。

詳細については,「クラウド上の Load Generator のカスタム・イメージの作成」を参照してください。

OpenSSLLoadRunner Professional で OpenSSL 3.0 がサポートされるようになりました。

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関連項目: