ユーザ定義データ・ポイント・グラフ

このトピックでは,Analysis のユーザ定義データ・ポイント・グラフについて説明します。

概要

ユーザ定義データ・ポイント・グラフは,ユーザ定義のデータ・ポイントの値を示します。データ・ポイントは,仮想ユーザ・スクリプトの適切な箇所に lr_user_data_point 関数を挿入することで定義します(GUI 仮想ユーザの場合 user_data_point,Java 仮想ユーザの場合 lr.user_data_point)。

Action1()
{
    lr_think_time(1);
    lr_user_data_point ("data_point_1",1);
    lr_user_data_point ("data_point_2",2);
    return 0; 
}

Web や Oracle NCA などのグラフィカルなスクリプト表現をサポートする仮想ユーザ・プロトコルでは,データ・ポイントを「ユーザ定義」ステップとして挿入します。データ・ポイント情報は,スクリプトが関数またはステップを実行するたびに収集されます。データ・ポイントの詳細については,「関数リファレンス」を参照してください。

データ・ポイントは,ほかの Analysis データのように数秒ごとに集約されます。そのため,グラフに表示されるデータ・ポイントは,実際に記録されるものより少なくなります。詳細については,「データの粒度を変更する」を参照してください。

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[データポイント(合計)]グラフ

このグラフは,負荷テスト・シナリオの実行全体を通して記録されたユーザ定義データ・ポイントの合計値を示します。

通常このグラフは,すべての仮想ユーザが生成できる測定値の総数を示します。たとえば,ある一連の条件がそろったときにかぎって仮想ユーザがサーバを呼び出せるとします。そして,呼び出しが行われるたびにデータ・ポイントが記録されるとします。この場合,[データ ポイント(合計)]グラフには,仮想ユーザが関数を呼び出した合計回数が表示されます。

X 軸
実行開始時点からの経過時間。
Y 軸 記録されたデータ・ポイントの合計値。

次の例では,サーバへの呼び出しがデータ・ポイント user_data_point_val_1 として記録されています。ここでは,シナリオの経過時間に対する関数として示されています。

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[データポイント(平均)]グラフ

このグラフは,負荷テスト・シナリオ実行中に記録されたユーザ定義データ・ポイントの平均測定値を示します。

たとえば,各仮想ユーザがマシンの CPU 使用率を監視し,それをデータ・ポイントとして記録するとします。この場合,実際に記録された CPU 使用率の値が必要となります。

X 軸
実行開始時点からの経過時間。
Y 軸 記録されたデータ・ポイント・ステートメントの平均値。

この例では,CPU 使用率がデータ・ポイント user_data_point_val_1 として記録されています。ここでは,シナリオの経過時間に対する関数として示されています。

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関連項目: