Web ページ診断グラフの概要

Web ページ診断グラフで,スクリプトに含まれる各監視対象 Web ページのパフォーマンス情報がわかります。これらのグラフには,スクリプトに含まれている各ページ・コンポーネントのダウンロードにかかった時間が表示されるほか,ダウンロード時のどの時点で問題が発生したかが示されます。また,各ページとそのコンポーネントの相対的なダウンロード時間とサイズも表示できます。Analysis には,平均ダウンロード時間のデータと時間の経過に伴うダウンロード時間の変化の両方が表示されます。

問題が発生する場所と原因の分析,および問題がネットワークにあるのかサーバにあるのかといった分析を行うには,Web ページ診断グラフのデータを,[トランザクション パフォーマンス サマリ]グラフや[平均トランザクション応答時間]グラフのデータと相関させます。

次の図に,HTTP 要求送信後の一連のイベントを示します。

注: サーバ時間はクライアント側から測定されているため,最初の HTTP 要求が送信されてから第一バッファのデータが送信されるまでのネットワーク・パフォーマンスに変化があると,ネットワーク時間によってサーバ時間が影響を受ける場合があります。したがって,表示されるサーバ時間は推定サーバ時間であり,若干不正確なことがあります。

[トランザクション パフォーマンス サマリ]グラフおよび[平均トランザクション応答時間]グラフを Web ページ診断グラフを使って分析します。Web ページ診断グラフには,負荷テスト・シナリオ実行時の経過秒ごとに監視した各 Web ページの平均ダウンロード時間(秒)が表示されます。X 軸は,シナリオの実行開始時点から経過した時間を示します。Y 軸は,各 Web ページの平均ダウンロード時間を秒単位で示します。

これらのグラフは,モバイル・アプリケーション - HTTP/HTML プロトコルを使用してモバイル・アプリケーションを分析するために使用することもできます。

Analysis で Web ページ診断グラフを作成するには,シナリオを実行する前に,Controller で Web ページ診断機能を有効にしておく必要があります。

  1. Controller で,メニューから[診断]>[設定]を選択し,[次の診断を有効化]チェック・ボックスを選択します。
  2. オフライン診断]セクションで,[Web ページ診断(仮想ユーザ サンプリング最高率: 10%)]の右側にあるボタンが[有効にする]になっている場合は,それをクリックします。

注: Web 診断を実行する Web HTTP/HTML 仮想ユーザ・スクリプトを準備する場合,HTML ベースのスクリプトを作成することをお勧めします([記録オプション]の[記録]タブを使用)。

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関連項目: