LoadRunner Professional のライセンスについて

LoadRunner Controller で仮想ユーザを実行するには,Controller マシンに LoadRunner Professional の有効なライセンスがインストールされている必要があります。LoadRunner Professional では,LoadRunner Professional のセットアップ時にコミュニティ・ライセンスが自動的にインストールされます。

ライセンス・バンドル

LoadRunner Professional では複数の種類のライセンス・バンドルが利用できます。

コミュニティ・ライセンスは無料版のライセンスで,LoadRunner Professional のインストール時にインストールされます。次のプロトコルが使用できるようになります。

  • コミュニティ:Gatling と JMeter を含むすべてのプロトコル(COM/DCOM,テンプレート,GUI(UFT)バンドルを除く)で 50 仮想ユーザ
  • モバイル UI:仮想ユーザの制限なし

その他のバンドルでは,選択したプロトコルで追加の仮想ユーザを実行できます。利用可能なバンドルの詳細については,ライセンス・バンドルのフライヤーを参照してください。

注: 「ノイズ・シナリオ」 を使用する場合は,有効なライセンスごとに,10 個のノイズ・ジェネレータ・タイプの仮想ユーザを実行できます。

追加のライセンスを入手してインストールするには,「LoadRunner Professional ライセンスのインストール」を参照してください。

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ライセンス・タイプ

次のライセンス・タイプが利用できます。

タイプ
説明
恒久

このライセンスには有効期限がありません(ライセンスの有効性に関する時間制限がありません)。

評価 このライセンスでは,潜在的なお客様が LoadRunner Professional の機能を評価できます。
時間制限

このライセンスは,限定された期間のみ有効です。

VUFD

VUFD(Virtual User Flex Day)ライセンスは,柔軟に使用できる仮想ユーザの数量に制限があるライセンスです。

詳細については,「VUFD ライセンス」を参照してください。

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VUFD ライセンス

VUFD ライセンスは,指定された数の VUFD を提供します。VUFD は,単一の 24 時間の期間に使用できる仮想ユーザです。この 24 時間の間,仮想ユーザは何回でも実行できます。

  • VUFD ライセンスは,期間サブスクリプション・ライセンスとみなされます。ライセンス上の各 VUFD は,最初の実行から 24 時間有効です。
  • VUFD ライセンスには時間制限があります。通常,使用しない場合でも購入日から 1 年で期限切れとなります。

  • VUFD ライセンスにはサポートが含まれますが,ライセンスの再ホストはありません。

VUFD 使用量の計算

VUFD 使用量の計算では,LoadRunner Professional はシナリオの開始後 24 時間の間に実行された仮想ユーザの数(同時使用の場合は同時実行仮想ユーザの最大数)を判定します。この実行された仮想ユーザの数は,ライセンスされた VUFD の総数から差し引かれます。消費された VUFD は,翌日の開始時にライセンスから差し引かれます。

VUFD は,仮想ユーザがシナリオ内の初期化ステータスに達するとすぐに実行されたと見なされます。仮想ユーザが初期化ステータスに達した後に停止または失敗し,その後,同じ実行で再起動された場合は,2 VUFD の使用としてカウントされます。

ライセンスから消費される VUFD 数を計算するための,1 日の開始時刻を指定できます。1 日の開始時刻を変更するには,ライセンス・ユーティリティにある[VUFD の開始時刻: <時刻>]を選択します。詳細については,「ライセンス・ユーティリティ」を参照してください。

計算時間中(新しい日の開始を設定した時間)にシナリオが進行中の場合,シナリオで実行される仮想ユーザは,シナリオが実行されたどちらの日にも計上されます。たとえば,40 仮想ユーザでシナリオを開始し,30 時間実行を継続した場合,ライセンスから 2 日続けて 40 仮想ユーザ,合計で 80 VUFD を使用したことになります。

例: 1,000 VUFD の VUFD ライセンスがあります。200 仮想ユーザ,45 分間の実行時間を必要とするパフォーマンス・テストを作成します。テストは,午前 8 時,午前 10 時,午後 2 時,および午後 4 時に実行します。いずれの場合も,テストは次のテストの開始までに終了します。仮想ユーザの同時使用がないため,テストの実行ごとに同じ 200 VUFD を再利用できます。つまり,24 時間が経過するとライセンスから 200 VUFD のみが差し引かれ,将来使用できる残りの VUFD は 800 になります。

ただし,午前 8 時 30 分に 2 回目の実行を開始した場合,最初のテストがまだ実行中の間に 2 回目のテストが初期化されることになります。このオーバーラップによって,400 の仮想ユーザの同時実行(テストごとに 200)が必要になります。この場合,1 日の終わりに,同時仮想ユーザの最大数である 400 VUFD がライセンスから差し引かれます。将来使用できる残りの VUFD の合計は 600 になります。

VUFD ライセンスを購入するには,製品に関するお問い合わせを参照してください。

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ライセンス消費

  • マルチ・プロトコル仮想ユーザは,仮想ユーザ・スクリプト内のすべてのプロトコルに対してライセンスが適用される場合にのみ実行されます。
  • マルチ・プロトコル・スクリプトに複数のバンドルのプロトコルが含まれている場合,仮想ユーザ・スクリプトを実行するには両方のバンドルに対するライセンスが必要です。各仮想ユーザ用のライセンスは,関連するすべてのバンドルから差し引かれます。ある時点で,いずれかのバンドルのライセンスを使い果たしている場合,他のプロトコルに対して有効なライセンスが残っていても,仮想ユーザは起動できません。
  • 複数の異なるバンドル(Web 2.0 と Oracle E-business など)のライセンス,または複数のライセンス・タイプ(「時間制限」と「VUFD」など)のライセンスを購入していて,そのプロトコルが共通する場合,その両方のバンドル/タイプに属する仮想ユーザを実行すると,次の順序でライセンスが消費されます。

    1. ライセンス・タイプ:

      1. 評価ライセンス

      2. 時間制限ライセンス

      3. VUFD ライセンス

      例: 特定の日に 500 仮想ユーザを実行し,400 仮想ユーザの有効な時間制限ライセンスと 200 VUFD の VUFD ライセンスがある場合,400 仮想ユーザが時間制限ライセンスでカウントされ,100 VUFD が VUFD ライセンスから差し引かれます。

    2. プロトコルの数:プロトコルの数が少ないバンドルが,プロトコルの数が多いバンドルより先に消費されます。
    3. 容量:容量の大きいライセンスが,容量の少ないライセンスより先に消費されます。

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関連項目: