ALM Octaneのデプロイ

本項では、RPMファイルを使用してALM Octaneサーバーをインストールする方法について説明します。

概要

ALM OctaneのRPMパッケージをインストールすることで、次の処理が行われます。

  • 適切なディレクトリ構造が作成されます。

  • すべてのファイルが適切な場所にコピーされます。

  • ALM Octaneサーバーを起動するALM Octaneサービスを実行するためのユーザーとグループが作成されます。

    標準設定で、ユーザーとグループの名前はどちらもoctaneになります。ただし、あらかじめ定義されたユーザーを代わりに使用することができます。OCTANE_USEROCTANE_GROUPという環境変数を定義します。

  • octaneサービスがインストールされ、オペレーティングシステムで認識されるようになります。

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前提条件

インストールする前に:

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デプロイ

本項では、デプロイ方法について説明します。

デプロイするには:

  1. ALM Octane RPMパッケージをダウンロードします。

    https://www.microfocus.com/en-us/products/application-lifecycle-management-octane-on-prem/download

    ヒント: RPMパッケージのデジタル署名を確認するには、ALM Octane Secure Deployment and Configuration Guidelinesの「Installation Security」を参照してください。

  2. リポジトリアクセスをセットアップします。

    リポジトリがリモートの専用マシン上に存在する場合合は、ALM Octaneサーバーのユーザーアカウントで、リモートのリポジトリにネットワーク経由でアクセスできる必要があります。

    インストールを実行するユーザー (通常、octaneユーザー) がリポジトリに対して書き込みを行えるように、リポジトリディレクトリを共有する必要があります。

    • 単一ノード設定

      リポジトリの場所を使用して、ALM Octaneサーバーに環境変数OCTANE_REPOSITORY_DIRを作成します。

      例: export OCTANE_REPOSITORY_DIR=/opt/octane/repo

    • クラスター設定

      • リポジトリディレクトリは、すべてのクラスターノードから参照できる共有ディレクトリである必要があります。

      • 各クラスターノード上で、リポジトリディレクトリをポイントするマウントディレクトリを作成します。例: /mnt/octane/repoすべてのノードで同じパス名を使用して、リポジトリパスを指定することが重要です。

      • 各クラスターノードで、リポジトリの場所を使用して環境変数OCTANE_REPOSITORY_DIRを作成します。

        例: export OCTANE_REPOSITORY_DIR=/mnt/octane/repo

      • リポジトリの場所は、ALM Octaneノードの/opt/octaneにすることはできません。

  3. ALM Octane RPMパッケージをインストールします。

    • ALM Octane RPMパッケージを標準設定のインストールディレクトリ/opt/octaneにインストールするには、次のコマンドを実行します。

      rpm -ivh <name of the RPM file>
    • ALM OctaneのRPMパッケージを別のディレクトリにインストールするには、次のコマンドを実行します。

      rpm -ivh --prefix <base path> <name of the RPM file> 

      注: RPMを別のディレクトリにインストールする場合は、これらの手順を実行する際に、"/opt/octane" を適切なパスに置き換えてください。

  4. 必要なファイルのアクセス許可を確認します。

    標準設定のディレクトリ 説明 権限
    /opt/octane

    ALM Octaneのインストールディレクトリおよびそのすべてのサブディレクトリとファイル。これらのファイルは、サーバーの設定に使用されます。

    完全な読み取り、書き込み、および実行
    /opt/octane/log ログファイルディレクトリ。 完全な読み取り、書き込み、および実行
  5. 追加のクラスターノードにALM Octaneをインストールする場合は、クラスター環境でのデプロイの手順を実行します。

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クラスター環境にデプロイする

このセクションでは、クラスター環境にデプロイする方法について説明します。

クラスター環境にデプロイするには:

  1. クラスターノードのIPアドレス (または完全修飾ドメイン名) を設定します。octane.confファイルでノードのIPアドレスまたは完全修飾ドメイン名を設定します。詳細については、サイト設定の構成を参照してください。

  2. ファイアウォールでポートが開いていることを確認します。ALM Octaneをクラスター構成でデプロイする場合、ALM Octaneはポート5701を介してクラスター内のノード間で通信する必要があります。そのため、クラスターのノード同士が指定されたポートで通信できるようにファイアウォールを設定する必要があります。

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