プリコンパイル・エージェント・モードを使用した Stingray プロジェクトの設定
注意: プリコンパイル・エージェント・モードは、実行環境エージェント・モードが適切でない場合や使用できない場合にのみ、使用します。
前提条件
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グリッド・コントロールやタブ・コントロールなどいずれか 1 種類の Stingray コントロールしかアプリケーションに含まれていない場合であっても、Stingray Objective Grid と Stingray Objective Toolkit の両方をコンピュータにインストールする必要があります。
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インストールするバージョンは、このアドインでサポートされているバージョンの組み合わせと一致している必要があります。サポートされているバージョンの組み合わせの一覧は、UFT One 『使用可能製品マトリクス』を参照してください。
注意: Stingray Objective Grid および Stingray Objective Toolkit の必要なバージョンの組み合わせがない場合は、ソフトウェア・サポートにご相談ください。
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Stingray アプリケーションが、以前のバージョンの Stingray Add-in のエージェント・ファイルを使用してコンパイルされている場合は、既存のエージェント・ファイルをプロジェクトから削除します。
重要: 既存の Stingray Add-in エージェント・ファイルを最新のエージェント・ファイルに置き換えない場合は、ここでの手順を実行しないでください。UFT One Stingray Add-in を使用することはできますが、最新の機能は利用できなくなります。
StgAgentLib.h ファイルと StgAgentLib.lib ファイルのコピー
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StgAgentLib.h ヘッダ・ファイルを、<UFT One インストール・フォルダ>\bin\StingrayAgent\AgentLib\src\StgAgentLib.h から Visual C++ プロジェクト・ディレクトリにコピーします。(ヘッダ・ファイルを作業領域内のヘッダ・ファイルのリストに追加することもできます)。
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アプリケーションで使用している Stingray Objective Grid または Stingray Objective Toolkit のバージョンを確かめ、対応するサポート・ライブラリ・ファイル StgAgentLib.lib を検索します。
たとえば、アプリケーションが Unicode でコンパイルされておらず、Objective Grid バージョン 9.03 および Objective Toolkit バージョン 8.03 を使用していて、MFC バージョン 7.1 にリンクされている場合は、以下の場所でライブラリ・ファイルを検索します。<UFT One インストール・フォルダ>\bin\StingrayAgent\AgentLib\bin\MFC71\OG903_OT803
アプリケーションが MFC80 にリンクされていて、Unicode でコンパイルされており、Objective Grid バージョン 10.0 および Objective Toolkit バージョン 9.0 を使用する場合は、以下の場所でライブラリ・ファイルを検索します。<UFT One インストール・フォルダ>\bin\StingrayAgent\AgentLib\bin\MFC80\OG1000U_OT900U
注意: サポート・ライブラリ・ファイルではそれぞれ、Objective Grid と Objective Toolkit のバージョンの組み合わせが指定されています。アプリケーションでこれらのいずれか 1 つの Stingray ツールしか使用していない場合であっても、Objective Grid または Objective Toolkit のバージョンの組み合わせを選択する必要があります。サポートされている Stingray バージョンの組み合わせの一覧については、UFT One 『使用可能製品マトリクス』を参照してください。
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StgAgentLib.lib サポート・ライブラリ・ファイルを Visual C++ プロジェクト・ディレクトリにコピーします。
Add #include "StgAgentLib.h" to a .cpp file
#include "StgAgentLib.h" ステートメントを、MainFrm.cpp などのいずれかの cpp ファイルに追加します。
ReleaseWRVC(); 関数呼び出しの追加
ReleaseWRVC(); 関数呼び出しを、アプリケーションの終了時に呼び出される CMainFrame::OnDestroy() などのいずれかの関数に挿入します。
注意: この関数呼び出しの挿入によって、サポート・ライブラリ・コードに関連する必要なクリーンアップ処理がエージェントによって実行されます。
[プリコンパイル エージェント]オプションが選択されていることの確認
結果
アプリケーションの実行ファイルをビルドすると、追加したヘッダ・ファイルによって、自動的に StgAgentLib.lib サポート・ライブラリがアプリケーションに静的にリンクされ、実行セッション中にライブラリ・コードを自動的にアクティブにすることができます。