ビットマップ・チェックポイント

関連:GUI テストおよびコンポーネント

UFT One では、アプリケーションのオブジェクトのビットマップを、以前キャプチャしてテストまたはコンポーネントと一緒に保管されているビットマップと比較することで、アプリケーションの可視部分が正しく表示されているか確認できます。

サポートされているすべてのテスト環境でビットマップ・チェックポイントを作成できます(適切なアドインがロードされている場合にかぎります)。

ビットマップ・チェックポイントを使用すると、次の処理を実行できます。

  • オブジェクト全体またはオブジェクト内の一部の領域を比較する。たとえば、ユーザが指定した都市の地図を表示できる Web サイトがあるとします。この地図には、倍率を変更するためのコントロール・キーがあります。地図を拡大表示し、その地図にビットマップ・チェックポイントを挿入すると、マップが正しく拡大表示されているかどうかを検査できます。

  • 指定した画像をオブジェクト内で検索する。たとえば、Web ページに会社のロゴが表示されているかどうかを検査する必要があるとします。ロゴは実際の Web ページから選択するか、ロゴを含むビットマップ・ファイルをコンピュータからロードできます。

ビットマップ・チェックポイントを作成するときは、指定したオブジェクトの可視部分がビットマップとしてキャプチャされ、チェックポイントがテストまたはコンポーネントに挿入されます(たとえば、スクロールされて画面に表示されていない部分や、別のオブジェクトで隠れている部分はキャプチャされません)。

オブジェクト内のある領域を、チェックポイントに含める、または無視するように指定できます。たとえば、Web ページ内に動的なカウンタがあり、そのためにチェックポイントが失敗する可能性がある場合は、カウンタがある領域を比較対象から外すことで、実行セッション中にカウンタを無視するように UFT One に指示できます。

テストまたはコンポーネントを実行すると、UFT One によってアプリケーション内の実際のオブジェクトのビットマップがキャプチャされ、その実行時ビットマップ(または、ビットマップ内の選択領域)と、チェックポイントに保管されているビットマップが比較されます。この比較処理は、チェックポイントの許容範囲設定を定義して微調整できます。詳細については、「ビットマップ比較の微調整」を参照してください。

違いがある場合は、実行時のビットマップが保存され、実行結果の詳細表示枠に期待されるビットマップの隣に表示されます。不一致の内容を確認できるように、2 つのビットマップの違いを反映するビットマップも表示できます。