環境変数パラメータ
関連:GUI テストとスクリプト GUI コンポーネント
UFT One では、環境変数リストの値を挿入できます。環境変数リストは、テストまたはコンポーネントからアクセス可能な変数に対応する値のリストです。プログラムによって変数の値を変更しないかぎり、反復回数に関わらず、実行セッションを通じて環境変数の値は一定です。
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GUI テストに追加した変数は、テストに含まれるすべてのアクションとテスト内のすべてのステップで使用できます。
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コンポーネントに追加した環境変数は、コンポーネントが BPT テストの一部であったとしても、そのコンポーネントのみで使用できます。環境変数は、BPT テスト内のコンポーネント間のデータの受け渡しには使用できません。
ヒント: 環境パラメータは、対象言語に応じてユーザ・インタフェースの文字列が変化するアプリケーションをテストする、ローカライズ・テストに特に便利です。環境パラメータは、異なるブラウザで同一のアプリケーションをテストするのに使用できます。また、ステップを実行するたびに異なるデータ・テーブル・ファイルを選択するようにして、言語ごとに入力値を変更することもできます。
組み込み環境変数
テストのパスやオペレーティング・システムなど、テストまたはスクリプト・コンポーネントやそれらが実行されるコンピュータに関する情報を表す変数。これらの変数はすべてのテストやスクリプト・コンポーネントからアクセスできますが、読み取り専用となります。
ALM の組み込み変数を使用することにより、テストまたはスクリプト・コンポーネントの最新情報や、テストまたはコンポーネントを実行する UFT One コンピュータに関する最新情報を使用できます。これには、テストやコンポーネントの名前とパス、オペレーティング・システムのタイプとバージョン、ローカル・ホスト名などがあります。
たとえば、テストまたはコンポーネントを実行するコンピュータのオペレーティング・システムに基づいて、テストまたはコンポーネントで異なる検査を実行したい場合があります。これを実行するには、If ステートメントで OSVersion 組み込み環境変数を使用します。
組み込み環境変数は、値をパラメータ化するときにも選択できます。
UFT One には、[記録と実行環境設定]ダイアログ・オプションの値の設定に使用できるあらかじめ定義された一連の環境変数もあります。これらの変数の名前はほかの目的では使用しないでください。詳細については、Unified Functional Testing 『アドイン・ガイド』の Windows ベース・アプリケーションと Web ベース・アプリケーションの記録と実行環境の設定に関する項を参照してください。
ユーザ定義の内部環境変数
ユーザ定義の内部環境変数は、テストまたはコンポーネント内で定義されています。テストまたはコンポーネントとともに保存され、定義されているテストまたはコンポーネント内でのみアクセスできます。
テストまたはコンポーネントのユーザ定義の内部環境変数は、次から作成、変更できます。
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[テストの設定]ダイアログ・ボックスまたは[コンポーネントの設定]ダイアログ・ボックスの[環境]表示枠
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[パラメータ オプション]ダイアログ・ボックス
テスト実行中に値を取得し、テストまたはコンポーネントで使用するためその値を内部環境変数パラメータに出力する環境出力値を作成することもできます。
ユーザ定義の外部環境変数
ユーザ定義の外部環境変数は、アクティブな外部環境変数ファイルの中であらかじめ定義されています。ファイルはいくつでも作成でき、テストまたはコンポーネントごとに適切なファイルを選択したり、実行ごとにファイルを変更したりできます。外部環境変数の値は、テストまたはコンポーネント内では読み取りとなります。
外部環境変数ファイルは、.xml 形式の変数と値のペアのリストで構成されています。[テストの設定]ダイアログ・ボックスまたは[コンポーネントの設定]ダイアログ・ボックスの[環境]表示枠でテストまたはコンポーネントのアクティブな外部環境変数ファイルを選択します。これで、ファイルの変数をパラメータとして使用できます。
環境変数 XML ファイルを手動で設定することも、[テストの設定]ダイアログ・ボックスの[環境]表示枠で変数を定義し、内部環境変数として定義することもできます。また、[エクスポート]ボタンを使用して正しい構造の .xml ファイルを作成することもできます。
ユーザ定義の外部環境変数ファイルの作成と使用の詳細については、「ユーザ定義の外部環境変数の使用」を参照してください。
その他の参照項目: