パスワード・エンコーダ・ツール
関連:GUI アクションおよびコンポーネント
パスワード・エンコーダを使用して、パスワードを UFT One に入力する前にエンコードします。パスワード・エンコーダの GUI を使用するか、コマンド・ラインから CryptonCMD.exe を実行することにより、パスワードをエンコードできます。
注意: コマンド・ラインは、バージョン 15.0.2 以降の UFT One でサポートされています。
エンコード文字列を使用する場合
エンコード文字列は、次の状況で使用できます。
テスト内 |
メソッドの引数またはデータ・テーブルのパラメータ値として使用します(セキュリティが確保された値をデータベース・テーブルに配置できます)。 |
コンポーネント内 |
操作の引数として使用します。 たとえば、ユーザがパスワードを入力しなければならないフォームが Web サイトにあるとします。異なるパスワードにサイトがどのように応答するかをテストしたいが、同時にパスワードの安全性も確保したいとします。 |
リモート・デスクトップ接続 |
UFT One コンピュータへのリモート・デスクトップ接続用に UFT One で設定したパスワードをエンコードします。これらの資格情報は、[ツール]>[オプション]>[一般]>[実行セッション]または自動化スクリプトで設定されます。 |
パスワード・エンコーダのグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)
アクセス方法 |
次の手順のいずれかを実行します。
注意: Windows 8.x 以降および Windows Server 2012 での UFT One および UFT One のツールとファイルへのアクセス方法の詳細については、「Windows 8.X 以降のオペレーティングシステムでのUFT One へのアクセス」を参照してください。 |
Business Process Testing に関する重要な情報 |
このツールを使用するには、Quality Center が必要です。 ALM を使用している場合、ALM でパスワードを暗号化する必要があります。これ以外の方法で暗号化を行った場合、暗号化された文字列は、実行セッションでプレーン・テキストとして処理されます。暗号化の詳細については、Business Process Testing ユーザーズ・ガイドを参照してください。 重要: パスワード・エンコーダは、暗号化のグローバル標準を使用しません。これは意図されたものではなく、確実なセキュリティ保護ともいえません。 パスワード・エンコーダの目的は、テストまたはコンポーネントの記録、編集、実行中に、画面上でパスワードが表示されないようにする点にあります。 顧客データや機密性の高い情報を使用する場合には、データのセキュリティを確保する手順を追加してください。 |
エンコード・オプション
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SetSecure:テスト・ステップまたはコンポーネント・ステップで使用するパスワードをエンコードします(標準設定のオプション、UFT One 15.0 以前では常に使用)。 RDP:必要に応じて、リモート・デスクトップ接続のパスワードをエンコードします。 |
参照 |
テストの場合:データ・メニューの[暗号化]オプションを使用して、[データ]表示枠列の文字列を暗号化することもできます。詳細については、「[データ]表示枠(GUI テスト)」を参照してください。 |
パスワード・エンコーダのコマンド・ライン・インタフェース(CLI)
UFT One バージョン 15.0.2 以降でサポート
CryptonCMD.exe コマンドを使用してパスワードをエンコードするには:
<UFT One インストール・フォルダ>\bin\CryptonCMD.exe -e <エンコードする文字列>
を実行します。
初期設定では、コマンドは SetSecure オプションを使用してパスワードをエンコードし、ステップ・パラメータまたはデータ・テーブル値で使用する文字列を作成します。
RDP エンコード・オプションを使用し、リモート・デスクトップ接続のパスワードをエンコードするには、次のように -t
オプションと値 RDP
を追加します。<UFT One インストール・フォルダ>\bin\CryptonCMD.exe-e -t RDP <エンコードする文字列>