メンテナンス実行モード

関連:GUI テストおよびコンポーネント

実行セッション中にアプリケーション内のオブジェクトを UFT One が特定できない場合には、メンテナンス実行モードを使用して、テストまたはコンポーネントに関連付けられているオブジェクト・リポジトリ内のテスト・オブジェクトを更新します。

メンテナンス・モードの役割

メンテナンス実行モードでテストまたはコンポーネントを実行すると、次に示す問題が発生するたびにメンテナンス実行ウィザードが開いて、次に示す解決策が実行されます。

問題

解決策

アプリケーションでオブジェクトを識別することができない

テスト対象のアプリケーション内のオブジェクトを指定すると、そのオブジェクトと、関連付けられたオブジェクト・リポジトリ内のオブジェクトが比較されます。

メンテナンス実行ウィザードでは、指定したオブジェクトのプロパティ値と関連付けられたリポジトリ内のオブジェクトのプロパティ値との比較結果に応じて、テストまたはコンポーネントを更新してアプリケーションの変更を反映するための方法が 1 つ示されます。

また、失敗したステップの前のテストまたはコンポーネントにコメントを追加することもできます。

オブジェクトがオブジェクト・リポジトリに存在しない

メンテナンス実行ウィザードを使用すると、見つからなかったオブジェクトをリポジトリに追加できます。

また、失敗したステップの前のテストまたはコンポーネントにコメントを追加することもできます。

オブジェクトは存在するがスマート認識でしか識別できない

スマート認識を使用してオブジェクトを識別すると、テストまたはコンポーネントの実行速度が遅くなる場合があります

メンテナンス実行ウィザードを使用すると、オブジェクトの記述を変更できます。このため、スマート認識は必要ありません。

詳細については、「スマート認識」を参照してください。

注意: メンテナンス実行モードでは、ファイルや XML のチェックポイントおよび出力値など、複合型のチェックポイントまたは出力値はサポートされません。

メンテナンス実行中、これらのチェックポイントおよび出力値は通常の実行セッションと同様に処理され、期待値と実際の値が異なると失敗します。

ヒント: 別の方法として、[オブジェクト リポジトリ]ウィンドウまたはオブジェクト・リポジトリ・マネージャの[アプリケーションから更新]オプションを使用して、アプリケーション内のオブジェクトから個々のテスト・オブジェクトの記述を更新する方法があります。

詳細については、「オブジェクト・リポジトリ内のテスト・オブジェクトの保守」を参照してください。

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メンテナンス実行モードの前提条件

Microsoft Script Debugger のインストール

インストールされていない場合は、UFT One インストールの追加要件ユーティリティを使ってインストールできます

[スタート]メニューまたは <UFT One インストール・フォルダ>\bin\UFTInstallReqs.exe から、インストールの追加要件ユーティリティにアクセスします。

UFT One のテスト実行モードを[標準]に設定

メンテナンス実行モードは、UFT が[標準]テスト実行モードに設定されている場合にのみ実行できます。

詳細については、「 [テスト実行]表示枠([オプション]ダイアログ・ボックス>[GUI テスト]タブ)」を参照してください。

ユーザ・インタフェース メンテナンス実行モードは、ユーザ・インタフェースを備えたアプリケーションでのみ実行できます。

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UFT One の待機時間の決定

UFT One がオブジェクトを検出できないと判断する前にオブジェクトが表示されるまで待機する時間を決定します。標準設定値は 20 秒です。

[テストの設定]ダイアログ・ボックスの[実行]表示枠でオブジェクト同期化タイムアウトを変更します。

詳細については、「[実行]表示枠([テストの設定]ダイアログ・ボックス)」を参照してください。

ヒント: メンテナンス実行モードの終了後、その設定を前の通常のテスト実行時の値に戻したい場合があります

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メンテナンス実行モードでテストまたはコンポーネントを実行

  1. ツールバーの[実行]ボタンの隣にある下矢印をクリックし、[メンテナンス実行モード]を選択します。

  2. メンテナンス実行モードのセッションに、結果保管場所と(必要な場合は)入力パラメータの値を指定します。

  3. 「メンテナンス実行ウィザード」の手順に従います。

標準設定では、実行結果は実行セッションが終了したときに開きます。

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変更内容を共有オブジェクト・リポジトリにマージ

メンテナンス実行ウィザードを使用した後に、ローカル・リポジトリからのオブジェクトを再度共有オブジェクト・リポジトリにマージすることができます。

オブジェクト・リポジトリ・マネージャで[ローカル リポジトリから更新]オプションを使用します。

詳細については、「ローカル・オブジェクト・リポジトリからの共有オブジェクト・リポジトリの更新」を参照してください。

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