別のデータ・テーブルの使用

関連:GUI テストとスクリプト GUI コンポーネント

テスト実行では、データ・テーブルは標準設定で .xls または .xlsx (または両方で)ファイルとして保存されます。標準設定では、UFT One はテストのデータ・テーブルに入力された値を使用してテストを実行します。

ただし UFT One では、テストの実行時に、テストで保存されているデータ・テーブル/シートとは別のものを使用するように設定することも可能です。たとえば、入力されたデータ・テーブルを別の場所に保存し、テスト実行時にこのデータ・テーブルを使用することができます。また、外部に保存されているデータ・テーブルを使用することもできます。データ・テーブルのデータ・シート名と場所は、[テストの設定]ダイアログ・ボックスの[リソース]表示枠で指定します。

さまざまなシナリオにおいて、別のデータ・テーブルの保存やアクセスが必要になります。

データ・テーブルを別の場所に保存または使用するケース
  • 同じテストを異なる入力値のセットを使って実行する場合。たとえば、テストする言語ごとに、異なるデータ・テーブル・ファイルを用意してテストを実行することで、アプリケーションのローカライズ機能をテストできます。テストを実行するたびに異なる環境パラメータ・ファイルを使用することで、検査対象ユーザ・インタフェース文字列を言語ごとに変更することもできます。

  • 異なるテストに関して、同じ入力情報が必要である場合。たとえば、使用するテストは異なるけれども使用するデータ・テーブル・ファイルが同じである、同じアプリケーションの Web バージョンと標準 Windows バージョンをテストできます。

実行時データ・テーブルを保存するタイミング

実行時データ・テーブルの結果データを保存しておく必要がある場合は、DataTable.Export ステートメントをテストの最後に挿入し、実行時データ・テーブルをファイルにエクスポートします。これによって、データ・テーブルを右クリックして表示されるメニューから[ファイル]>[ファイルからインポート]を選択して、データをデザイン時データ・テーブルにインポートできます。あるいは、テストの最初に DataTable.Import ステートメントを追加して、前回の実行セッションの最後にエクスポートされた実行時データ・テーブルをインポートできます。これらのメソッドの詳細については、『UFT One Object Model Reference for GUI Testing』の「Utility Objects」の項のDataTable オブジェクトを参照してください。

ALM で実行時データ・テーブルを保存するタイミング

ALM を使用する場合、[テストの設定]ダイアログ・ボックスの[リソース]表示枠でデータ・テーブル・ファイルを指定するには、ALM プロジェクトのテスト・リソース・モジュールにデータ・テーブル・ファイルを保存しておく必要があります。詳細については、「[リソース]表示枠([テストの設定]/[ビジネス コンポーネントの設定]ダイアログ・ボックス) 」を参照してください。

新規または既存のデータ・テーブル・ファイルを ALM プロジェクトに追加できます。ファイル・システムの既存のデータ・テーブル・ファイルを ALM プロジェクトに追加すると、そのファイルのコピーが作成されます。したがって、プロジェクトにそのファイルを保存すると、ALM データ・テーブル・ファイルに加えた変更はファイル・システム上のデータ・テーブル・ファイルに影響せず、逆もまた同様です。