UFT One の UI オートメーション・サポートを使用する場合
UFT One の UI オートメーション・サポートは、次のように使用します。
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UI オートメーション・テスト・オブジェクトのみのテストを作成する
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UI オートメーション・オブジェクトと通常のテスト・オブジェクト(WPF、または Windows フォームなど)を混在させる
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通常のオブジェクトの認識では十分にテスト・ニーズに対応できない場合にのみ UI オートメーション・サポートを使用する
たとえば、以下のシナリオで UI オートメーション・サポートを使用します。
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アプリケーションをテストするために、UFT One の通常のオブジェクトの認識サポートでは不十分な場合
UFT One はコントロール・タイプとサポートされるパターンに基づいて UI オートメーション・オブジェクトを識別します。そのため、オブジェクトの認識が、他の標準の Windows ベースのオブジェクトの認識と異なる可能性があります。
これは次のことを意味します。
テスト・オブジェクトの階層構造が異なる可能性があるオブジェクトは、コントロール・タイプから特定のテスト・オブジェクトへの割り当てを元に UFT One によって認識されます。そのため、タイプやオブジェクト間の関係がかなり異なったものになる可能性があります。
たとえば、MyFlight Sample Application の[Flight Finder]ページで学習したオブジェクト階層を見ると、構造全体の表示がかなり異なっていることが分かります。
通常の WPF オブジェクトの認識
UI オートメーションのオブジェクトの認識
同じオブジェクトがまったく異なる形で認識される可能性があるオブジェクトはまったく異なるタイプのオブジェクトとして表示されることがあります。
この例では、オブジェクトの中に、検索可能なグリッドに社内ディレクトリを表示するアプリケーションが存在します。
UFT One でスパイを使用してこのウィンドウのメイン領域を表示した場合、結果は大きく異なります。
WPF オブジェクトの認識を使用する場合は、このウィンドウ全体の WpfObject(機能的にはグリッド・コントロール)が取得されます。しかし、UI オートメーションでは、これが UIATable として認識されます。この場合、UI オートメーションのオブジェクトの認識の方が、アプリケーションの機能上の設計に合った明確な認識を得ることができます。
WPF オブジェクト
UI オートメーションのオブジェクト
UI オートメーションは通常のオブジェクトの認識では不十分な場合に使用します。また、UI オートメーションのオブジェクトの認識の方が、アプリケーションの機能上の設計に合致しています。
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UFT One でお使いのテクノロジまたはお使いのテクノロジのバージョンがサポートされない場合
さまざまなテクノロジ・フレームワークでそれぞれの機能が拡張されると、UFT One はタイプまたは機能面でアプリケーション・オブジェクトを適切に識別できません。この場合、UI オートメーションを使用すると、アプリケーションを適切に識別してテストすることができます。
アプリケーション内のオブジェクトを UFT One で識別できず、UI オートメーションでは識別できる場合には、UI オートメーションを使用します。
例次のように、COM ポートでデータを提供するアプリケーションがあります。
通常の UFT One サポートでこのアプリケーションに対するスパイを行った場合、UFT One ではオブジェクトをまったく識別または学習できません。しかし、UI オートメーションを使用すると、次のように個々のオブジェクトを識別することができます。
その他の参照項目: