テスト・オブジェクト記述

関連:GUI テストおよびコンポーネント

テスト・オブジェクト・クラスごとに、UFT One はオブジェクトを学習すると、記述プロパティのセットを学習し、一意のオブジェクト記述として機能する記述プロパティのサブセットを選択します。UFT One は次に、この記述を使用して、テストまたはコンポーネントを実行するときにオブジェクトを識別します。

テストまたはコンポーネントを実行すると、学習された記述と一致するオブジェクトが UFT One によって検索されます。記述と一致するオブジェクトが見つからなかったり、複数の一致するオブジェクトが見つかったりした場合、UFT One ではオブジェクトを識別するため、スマート認識メカニズムが使用されることがあります。

UFT One によってアプリケーション内のオブジェクトの記述の学習に使用される必須、補足、順序識別子の各プロパティは、ユーザが設定できます。また、スマート認識機能の有効化と設定もユーザが実施できます。詳細については、「オブジェクトの認識の設定」を参照してください。

例: 標準設定の UFT One では、学習対象となる各 Web 画像の画像タイプplain imageimage button など)、HTML タグ代替テキストが識別されます。

親オブジェクト内のオブジェクトを一意に識別するのにこれら 3 つの必須のプロパティ値では十分ではない場合、UFT One は一意の記述を作成するため、いくつかの補足プロパティまたは順序識別子、あるいはその両方を追加します。

Insight テスト・オブジェクトとテキスト・テスト・オブジェクト

テキスト・オブジェクトは、UFT One バージョン 15.0.2 以降でサポートされています。

Insight テスト・オブジェクトまたはテキスト・テスト・オブジェクトを使用している場合、UFT One はオブジェクトのプロパティを取得する代わりに、オブジェクトの外観に基づいてオブジェクトを学習します。

Insight:UFT One は記述プロパティのためにオブジェクトの画像を格納し、後でその画像を使用してオブジェクトを識別します。オブジェクトの一部が常に同じように表示されない場合は、UFT One が画像を使ってオブジェクトを識別するときに、これらの領域を無視するように指定できます。

テキスト:記述プロパティの場合、UFT Onetext プロパティを使用して、OCR でアプリケーション内のテキストを識別します。

必要に応じて、UFT One が順序識別子を使用してそのオブジェクトの一意の記述を作成することもできます。必須プロパティや補足プロパティ、スマート認識など、オブジェクト設定のほかの側面は Insight テスト・オブジェクトまたはテキスト・テスト・オブジェクトには関連しません。

UFT One が Insight テスト・オブジェクトまたはテキスト・テスト・オブジェクトを作成した後、ビジュアル関係識別子を追加してオブジェクトの認識を容易にすることができます。

Insight オブジェクトでは、必要に応じて、テスト・オブジェクト記述に similarity 記述プロパティを追加することもできます。このプロパティは、アプリケーション内のコントロールが、一致と見なされるテスト・オブジェクトの画像にどれほど類似しているかを示す割合です。

その他の参照項目: