正規表現

関連:GUI テスト、コンポーネント、およびAPI テスト

正規表現とは、複雑な検索条件を指定する文字列です。ピリオド(.)、アスタリスク(*)、キャレット(^)、角括弧([ ])などの特殊文字を使って、検索条件を定義できます。

正規表現は、可変値が含まれるオブジェクトとテキスト文字列の識別に使用します。UFT One では、正規表現を使用することによって、値をハードコードせずに、特定の文字列や条件を満たす値を検索することができます。

正規表現は、string タイプの値に対してのみ使用できます。

    例:
  • ファイル名に基づいて、ウィンドウのタイトルバーを変更する例を考えてみましょう。テスト・オブジェクト記述で正規表現を使用して、ウィンドウを識別します。タイトルバーのテキストに、特定の製品名の後にハイフン、その後に任意のテキストが続くウィンドウを特定します。このステップを実行すると、UFT One は、正規表現の値と、アプリケーション内の値を比較します。

  • テキスト・プロパティとして日付の値を持つオブジェクトがあり、現在の日付に基づいて表示される日付が変わる場合を考えてみましょう。日付を正規表現として定義します。これにより、UFT One は、日付値そのものではなく、想定される日付形式のテキストが含まれているオブジェクトを識別することができます。

UFT One 機能が正規表現をサポートする場合、その機能のダイアログ・ボックスに[正規表現]チェックボックスが表示されます。チェックボックスを選択すると、UFT One は指定された値を正規表現として処理します。また、[正規表現]チェックボックスには、値を入力するテキスト・ボックスの横に右矢印が表示されることがあります。この矢印をクリックすると、ドロップダウン・リストから正規表現文字を選択でき、目的に合った機能を果たすかどうか、正規表現をチェックすることができます。詳細については、「スマート正規表現リスト」および「正規表現エバリュエータ」を参照してください。

たとえば、GUI テストまたはコンポーネントに対して正規表現を使用できるシナリオは次のように多数あります。

  • ダイアログ・ボックス内、または関数ライブラリ内で使用するプログラム記述内にあるオブジェクトのプロパティ値を定義する

  • テストでチェックポイントの期待値を定義する

  • 回復シナリオのポップアップ・ウィンドウ条件を定義する

  • プロパティが文字列である場合の XML チェックポイントのプロパティの定義時

  • HTTP 応答がテキストである場合の HTTP 要求のテスト・ステップ内のチェックポイント値

正規表現の構文など、正規表現の定義の詳細については、「正規表現の文字と使用方法」を参照してください。

その他の参照項目: