ステップの入力、出力、チェックポイントの各プロパティへのアクセスと設定

関連:API テスト のみ

ステップのプロパティへのアクセス

  1. [ツールボックス]表示枠から、プロパティにアクセスするアクティビティをドラッグするか、カスタム・コード・アクティビティまたはイベント・ハンドラを既存のアクティビティに追加します。カスタム・コード・アクティビティが、プロパティを定義するアクティビティの後にあることを確認してください。

  2. キャンバスでステップを選択します。

  3. [プロパティ]表示枠で、[イベント]タブを開きます。

  4. [イベント]タブで、イベント・ハンドラを作成します。ドキュメント表示枠に TestUserCode.cs ファイルが開きます。

  5. TestUserCode.cs ファイルの TODO セクションで、this オブジェクトを使用して、プロパティを設定するアクティビティのプロパティにアクセスします。使用する構文は、次のとおりです。

    this.<アクティビティ名>.Input.<プロパティ名>

    注意: this オブジェクトの詳細については、http://msdn.microsoft.com/ja-JP/jp-jn/library/dk1507sz.aspx を参照してください。

  6. プロパティを設定するステップの名前と、その後ろに . 文字を入力します。

  7. アクティビティのプロパティ名を入力してプロパティを設定し、その後ろに . 文字を入力します。

    この例では、ConcatenateStringsActivity ステップの Prefix および Suffix プロパティを設定します。

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ステップの親アクティビティへのアクセス

ステップのプロパティとは、テスト・ステップを囲むループ、条件、または親アクティビティのことを指します。

  1. アクティビティの親にアクセスするには、this オブジェクトを使用します(上記の「ステップのプロパティへのアクセス」の手順を参照)。

  2. ステップのプロパティを入力する代わりに、ステップのプロパティを入力します。

  3. アクティビティの親ループを取得するには、GetParentLoop メソッドを入力します。使用する構文は次のとおりです。

    this.<アクティビティ名>.GetParentLoop();

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ステップのプロパティ値の設定

  1. キャンバスで、プロパティ値を設定するステップを選択します。

  2. [プロパティ]表示枠で、[イベント]タブを開きます。

  3. [イベント]タブで、イベント・ハンドラを作成します。[TestUserCode.cs]ファイルが開きます。

  4. TestUserCode.cs ファイルの TODO セクションで、パラメータ/プロパティのパラメータ値を入力します。使用する構文は、次のとおりです。

    this.<アクティビティ名>.Input.<パラメータ名> = <パラメータ値>;

    または

    this.<アクティビティ名>.Output.<パラメータ名> = <パラメータ値>;

    チェックポイント値は、this.<アクティビティ名> オブジェクトを使用して設定できません。代わりに、args.Checkpoint オブジェクトを使用する必要があります。

    重要:値は、パラメータの作成時に入力したのと同じ型にしてください。たとえば、文字列パラメータには、文字列の値が必要です。

テストを実行すると、カスタム・コード・ステップでの指定どおりに値が他のアクティビティに渡されます。

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実行時におけるステップのプロパティ値へのアクセス

テストの実行中に[出力]表示枠で、テスト・ステップのプロパティやパラメータの実行時の値も報告できます。これは、テスト実行中に特定の操作やオブジェクトの値を監視する場合に便利であり、テストを停止してデバッグする必要もありません。

これを行うには、UserLogger オブジェクトを使用します。

  1. プロパティ/パラメータの値を監視するステップに OnAfterExecuteStep イベントのイベント・ハンドラを追加します。

  2. UserLogger オブジェクトを使用して、[出力]表示枠のコンパイル・ログに値をレポートします。使用する構文は、次のとおりです。

    Context.UserLogger.Info(<アクティビティ名>.<プロパティ名>);

    注意: イベント・ハンドラまたはカスタム・コードで Context オブジェクトを使用すると、プロパティ/パラメータの入力値([プロパティ]表示枠で入力する値など)ではなく、状況依存値(実行時の値)を取得できます。

コンパイル・ログを[出力]表示枠に表示すると、プロパティ/パラメータ値を含む行がコンパイル・ログの一部として表示されます。[出力]表示枠には、値と一緒にプロパティ/パラメータ名は表示されません。そのため、その値を見つけるには、コードを配置したステップ内から探す必要があります。

例:

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選択したチェックポイントを有効化または無視 - 任意

任意のテスト・ステップのチェックポイントを無視するよう UFT One に指示できます。これは、チェックポイントの有効化と無視を切り替えて、テスト実行を複数回行う必要がある場合に便利です。

チェックポイントのプロパティは、Checkpoint オブジェクトを使用してアクセスします。

  1. キャンバスで、チェックポイントを有効化または無視するステップを選択します。

  2. [プロパティ]表示枠で、[イベント]タブをクリックします。

  3. [イベント]タブで、OnCodeCheckpointEvent イベントのイベント・ハンドラを作成します。[TestUserCode.cs]ファイルが開きます。

  4. TestUserCode.cs ファイルの TODO セクションで、イベントのチェックポイントを有効化または無視します。使用する構文は、次のとおりです。

    args.Checkpoint.RunUICheckpoints = true (チェックポイントを有効にする場合)

    または

    args.Checkpoint.RunUICheckpoints = false (チェックポイントを無効にする場合)

    args オブジェクトの詳細については、http://msdn.microsoft.com/ja-JP/jp-jn/library/aa884376(v=ax.50).aspx を参照してください。

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チェックポイントの値の設定

チェックポイントは、有効にするか無視するかだけでなく、その期待する値または期待しない値を設定することもできます。これは、アプリケーションが期待どおりに動作しているかどうかを確認する場合と、期待されない動作を許容しない場合の両方に便利です。

  1. ステップのチェックポイントを有効にします(上記の「選択したチェックポイントを有効化または無視 - 任意」を参照)。

  2. チェックポイントを有効にするコード(args.Checkpoint.RunUICheckpoints = true)を含む行の後に、チェックポイントの値を入力します。使用する構文は次のとおりです。

    args.Checkpoint.Assert.Equals("<実際の値>", "<期待値>");

    args オブジェクトの詳細については、http://msdn.microsoft.com/ja-JP/jp-jn/library/aa884376(v=ax.50).aspx を参照してください。UFT One でサポートされる args オブジェクトのメソッドの詳細については、「Assert オブジェクト」を参照してください。

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その他の参照項目: