既知の問題 - Internet Explorer
このトピックでは,Internet Explorer で実行するアプリケーションを UFT One でテストする際の既知の問題を示します。
一般的な制限事項
アドインの無効化によるブラウズの高速化 |
Internet Explorer 9 で「アドオンを無効にすることで、閲覧の速度を上げます。」というメッセージが表示される場合,[無効にしない]を選択するか,より大きなしきい値を選択します。 |
InPrivate ブラウズ |
InPrivate ブラウズ・セッションを開始するステップの作成および実行は,[ツール]>[InPrivate ブラウズ]の使用時にのみサポートされます。 この操作のためにツールバーまたは拡張機能を使用すると,Microsoft Internet Explorer が予期しない動作をする場合があります。 |
タブのステップ |
Microsoft Internet Explorer が全画面表示モードになっている場合,タブの選択や新規タブの作成など,タブに関連するステップの作成および実行はサポートされません。 回避策:全画面表示モードの切り替えが必要なステップの前後に,< Browser>.FullScreen ステップを追加します。 |
テスト・オブジェクト,メソッド,プロパティ
AutoXPath |
AutoXPath を使用すると,Quirks モードと Almost Standards モードで Web ページを表示する場合にテスト・オブジェクトの認識に非常に時間がかかります。 回避策: 次のいずれかを実行して,Web ページを Standards モードに変換します。
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RunScript / RunScriptFromFile メソッド |
RunScript または RunScriptFromFile メソッドを使用すると,アラート,確認,プロンプトの各ダイアログが表示されません。 回避策:RunScript メソッドを次の構文で記述します。
または
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WebXML テスト・オブジェクト |
WebXML テスト・オブジェクトは,標準モードで実行されている Internet Explorer 9 以降ではサポートされていません。 そのため,このようなブラウザでは WebXML テスト・オブジェクトに関連する機能(XML チェックポイント,出力値ステップなど)もサポートされていません。 |
about:blank タブ |
場合によっては,UFT One が Internet Explorer 11 の about:blank タブをサポートしないことがあります。 |
WebButton テスト・オブジェクトの Type プロパティ |
HTML の <button> タグを使用する WebButton テスト・オブジェクトの Type プロパティは,Microsoft Internet Explorer と Chrome/Chromium Edge/Mozilla Firefox とで,標準設定値が異なります。 Microsoft Internet Explorer では,標準設定値は「Button」であり,Chrome/Chromium Edge/Mozilla Firefox では,標準設定値は「Submit」です。 回避策:WebButton テスト・オブジェクトでは,Type プロパティを使用しないでください。 |
古いバージョンの Internet Explorer |
Internet Explorer 9 を使用する場合,innertext,outertext,innerhtml,outerhtml の各プロパティの値は,以前のバージョンの Internet Explorer の値と異なる場合があります。 このため,パラメータでこれらの値を使用するか,これらのプロパティ値を使用するチェックポイントを実行すると,ステップが失敗することがあります。 |
Browser.Back メソッド |
前のステップでページのリダイレクトが発生した場合,Browser.Back ステップが実行されないことがあります。 回避策:2 つのステップの間に Wait ステートメントを追加します。 例:
Wait 2 Browser("Advantage Shopping").Back |
Shadow DOM | Shadow DOM で開発されたアプリのテストは,Internet Explorer ではサポートされていません。 |
記録
パフォーマンス |
ActiveScreen ActiveScreen を有効にして Internet Explorer 8 以前のバージョンでテストを記録すると,サイトのパフォーマンスが非常に遅くなる場合があります。 これは,これらのブラウザで使用されている JavaScript エンジンのパフォーマンス上の問題が原因で発生します。 回避策:Internet Explorer 9 を使用してテストを記録するか,ActiveScreen を無効にします。 詳細については,UFT One 『ユーザーズ・ガイド』を参照してください。 Web ページのドロップダウン・ボックス UFT One は,Web ページ内のドロップダウン・ボックスに大量のデータが含まれている場合,記録セッション中に応答が遅くなることがあります。 回避策:Web ページ上の大量のデータを含んだオブジェクトを学習します(記録する代わりに)。 Oracle ADF Internet Explorer で Oracle ADF オブジェクトを記録すると,パフォーマンスの問題が発生する可能性があります。 |
項目が記録されない |
インターネット・サイトとイントラネット・サイトの切り替え UFT One では,次の条件で Internet Explorer を使用している場合に,インターネット・サイトとイントラネット・サイトを切り替えると,ステップが記録されません。
回避策:整合性レベル(保護モードの有効または無効)をインターネット・ゾーンとイントラネット・ゾーンで同じにします。 カスタマイズされたツールバー・ボタン UFT One は,Internet Explorer にデフォルトで表示されているツールバー・ボタンのみを記録し,カスタマイズされたツールバー・ボタンは記録しません。 検索ウィンドウ UFT One は,Microsoft Internet Explorer の[検索]ウィンドウは記録しません。 オートコンプリート操作 Internet Explorer では,編集フィールドでのオートコンプリート操作は記録されません。 回避策:Microsoft Internet Explorer のオートコンプリート機能を無効にするには,Microsoft Internet Explorer で[ツール]>[インターネット オプション]>[詳細設定]を選択し,[ブラウズ]オプションの[インライン オートコンプリートを使用する]を無効にします。 特定の SAP オブジェクトおよびメソッド Internet Explorer で次のメソッドを記録すると,予期しない結果が生じる可能性があります。
回避策:スクリプトが正しく記録されていない場合は,次のいずれかを実行してください。
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画像マップ |
Microsoft Internet Explorer で URL に割り当てられていない画像マップの領域に対するクリック操作を記録すると,実行セッション中,UFT One はマップで最初に検出する URL 割り当て領域をクリックします。 |
コンボ・ボックス |
role プロパティが "listbox" であるコンボ・ボックス・オブジェクトを記録する場合(かつWebList オブジェクトとして記録される場合),.Select メソッドを使用してオブジェクトから値を選択すると,UFT One はテストに追加の WebEdit.Set ステップを追加します。 回避策:不要な WebEdit.Set ステップを削除します。 |
Angular |
Angular で構築された Web ページの記録は,Internet Explorer ではサポートされていません。 |
Windows 11 でのテストの記録と実行 UFT One バージョン 2021 R1 以前 |
[記録と実行環境設定]ダイアログで,アプリケーションに対するテストの記録と実行を Internet Explorer で行うことを選択した場合,Windows 11 では Internet Explorer がサポートされていないため,代わりに Chromium Edge が起動されます。 回避策:[記録と実行環境設定]ダイアログで Chromium Edge を選択し,Chromium Edge の IE モードでテストを記録または実行します。 |
ActiveScreen
Internet Explorer バージョン 10 または 11 の使用時に,ActiveScreen を使用して,オブジェクトの表示や,テストやコンポーネントへのステップの追加を行った場合,ActiveScreen では Web ページの更新状態がキャプチャされません。
回避策:Web ページの[開発者ツール]を開いて,[ドキュメント モード]を 8 以下に変更します。
その他の参照項目: