データ・テーブル・パラメータ
関連:GUI テストとスクリプト GUI コンポーネント
データ・テーブル・パラメータを使用すると,データ駆動テスト,コンポーネント,アクションに対して取り得るパラメータ値のセットを指定できます。
データ駆動は,[データ]表示枠のテーブルで指定したデータを使用して,テスト,コンポーネント,またはアクションを数回実行するように UFT One に設定します。各テストまたはアクションの反復では,テーブル内の値の次の行がパラメータ値として使用されます。
データ・テーブル・パラメータの使用
新しいデータ・テーブル・パラメータを作成して,[データ]表示枠の最後に新しい列を追加します。
パラメータに指定した現在の値は,その列の 1 行目に入力されます。[データ]表示枠にすでに値がある既存のパラメータを使用して値をパラメータ化する場合,それらの値は上書きされません。
[データ]表示枠では,次のデータ・テーブル・パラメータを使用できます。
グローバル・データ・テーブル・パラメータ |
テスト全体で,複数のアクションで使用されます。 グローバル・データ・テーブル・シートに複数の行がある場合は,1 行ごとに 1 回ずつ,テスト全体が複数回実行されます。 詳細については,グローバル・データ・テーブル・パラメータを参照してください。 |
ローカル・データ・テーブル・パラメータ |
単一のアクションでのみ使用されます。 ローカル・データ・シートに複数の行がある場合は,対応するアクションが複数回実行された後,テスト内の次のアクションが実行されます。 詳細については,ローカル・データ・テーブル・パラメータを参照してください。 |
グローバル・データ・シートとローカル・データ・シートの両方に複数の行がある場合は,1 回のテスト反復ごとに複数のアクション反復を実行してから,次のテスト反復に進みます。
ヒント: データを複数のアクションでも使用できるようにする場合,後続の反復で特定のパラメータに対して異なるデータを使用する場合は,グローバル・データ・テーブル・パラメータを使用します。
グローバル・データ・テーブル・パラメータ
グローバル・データ・テーブル・パラメータは,[データ]表示枠のグローバル・シートからデータを取得します。パラメータは任意のアクションで使用できます。
標準設定では,シートの行ごとに,1 回ずつテストが実行されます。ただし,次のオプションを選択できます。
- 選択した 1 行のデータを使用して 1 回だけ実行するようにテストを設定する
- 指定した複数行のデータのみを使用して反復を実行するようにテストを設定する
ヒント: グローバル・データ・テーブル・パラメータを使用して,あるアクションから別のアクションに値を渡せます。
これを行うには,最初のアクションから[データ]表示枠のグローバル・シートに値を出力して,その値を別のアクションの入力パラメータとして使用します。詳細については,GUI テストの出力値を参照してください。
ローカル・データ・テーブル・パラメータ
ローカル・データ・テーブル・パラメータは,[データ]表示枠のアクション・シートからデータを取得します。パラメータはそのアクションにだけ適用されます。
標準設定では,アクションは 1 回だけ実行されます。アクションをデータ駆動するには,アクションへの特定の呼び出しを設定して,シート内のすべての行の,または特定の行のみの反復を実行します。[アクション呼び出しプロパティ]ダイアログ・ボックスの[実行]タブでアクション呼び出しを設定します。
データ・テーブル・パラメータのサンプル
次のサンプル・シナリオに,テストでデータ・テーブル・パラメータを使用する方法を示します。
会員データベースの検索
たとえば,アプリケーションに,ユーザが会員データベースで連絡先情報を検索できる機能が含まれているとします。
ユーザが会員名を入力すると,その会員の連絡先情報が表示されます。また,<MemName>の写真を表示というボタンも表示されます。<MemName> には会員の名前が入ります。この場合,値のリストを使用してボタンの名前プロパティをパラメータ化することで,実行セッションの反復のたびにボタンの写真が変わっても UFT One がそれを識別できるようにしています。
ショッピング・リスト
商品を注文し,代金を支払うことができる Advantage Online Shopping Web サイトを例として考えます。ショッピング・リストにあるすべてのデバイスを購入するには,該当するモデルを選択してショッピング・カートに追加し,[チェックアウト]ボタンをクリックします。サイトは注文番号と配送番号を返します。
Web サイトにアクセスし,デバイスを 1 つずつカートに追加し,代金を支払うという手順でもテストを実行できますが,時間がかかり,面倒で非効率的な方法です。データ・テーブル・パラメータを使用すると,すべてのアクションを一度で行うテストを実行できます。
テストをパラメータ化する場合,まず Web サイトにアクセスし,購入可能なデバイス・モデルを確認するステップを作成します。
次に,カートに追加して代金を払うという既存のアクションをデータ・テーブル・パラメータに置き換え,データ・セットをデバイス・モデルごとに 1 つずつ,[データ]表示枠の対応するシートに追加します。
この例では,テストを実行すると,UFT One がデバイス・モデルをカートに追加し,代金を支払います。
その他の参照項目: