リモート AI オブジェクト検出サービス の使用

リモート AI オブジェクト検出(AIOD)サービスを処理能力の高い 1 台のコンピュータにインストールすることで,処理能力の低い UFT One コンピュータでも高速かつ効果的な AI 機能を利用できます。

UFT One バージョン 2021-2022:サービス名は AI サービスです。

概要

中央の処理能力の高いコンピュータにリモート AIOD サービスをインストールし,UFT One マシンをリモートからそのサービスに接続します。こうすることで,1 台の強力なコンピュータがすべての UFT One マシンに AI 機能を提供できます。

UFT One の AI 機能は高度な計算に大きく依存しており,グラフィック処理も伴います。AI ベースの機能のパフォーマンスを最適化するために,リモート AIOD サービスには GPU 搭載のコンピュータを使用することを強くお勧めします。特定のシステム要件については,サポート・マトリクスを参照してください。

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前提条件

サービスの前提条件

リモート AIOD サービスを使用できるようにするには,リモート・コンピュータに次のものがインストールされていることを確認します。

  • 64 ビット・オペレーティング・システム,Windows 10 以降。

  • UFT One バージョン 2022 以前:Microsoft Visual C++ 2013 再頒布可能パッケージ

  • UFT One バージョン 2023 以降:Microsoft Visual C++ 2022 再頒布可能パッケージ

  • 必要な Windows 機能。ご使用の Windows オペレーティング・システムによって異なります。

    Windows 機能を有効にするための最新の手順については,Microsoft のドキュメントを参照してください。

GPU の前提条件

リモート AIOD サービスで GPU 処理を有効にするには:

  • リモート・コンピュータに NVIDIA グラフィック・カードが搭載されていることを確認します。

  • リモート・コンピュータに次のものがインストールされていることを確認します。インストールの詳細については,GPU の前提条件のインストールを参照してください。

    UFT One バージョン 2023 以降
    • NVIDIA CUDA Toolkit 11.6

    • NVIDIA cuDNN 8.5.0.96 for CUDA 11.6

    UFT One バージョン 2022 以前
    • NVIDIA CUDA Toolkit 11.0 Update 1

    • NVIDIA cuDNN 8.0.2 for CUDA 11.0

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GPU の前提条件のインストール

UFT Oneリモート AIOD サービスを使用する際に GPU コンピューティングおよび処理を有効にするには,NVIDIA CUDA Toolkit とそれに対応する cuDNN ライブラリなど,必要な NVIDIA GPU パッケージをインストールする必要があります。

NVIDIA CUDA Toolkit for Windows をインストールするには

  1. CUDA 対応の GPU があることを確認します。「Verify you have a CUDA-capable GPU」を参照してください。

  2. ダウンロード・サイトから NVIDIA CUDA Toolkit をダウンロードします。

  3. CUDA インストーラを実行し,画面の指示に従って CUDA ソフトウェアをインストールします。または,サイレント・インストールを使用することもできます。詳細については,「Install the CUDA software」を参照してください。

NVIDIA cuDNN for CUDA をインストールするには

  1. NVIDIA 開発者プログラムに登録されていることを確認します。

  2. NVIDIA cuDNN のホーム・ページから NVIDIA cuDNN for CUDA をダウンロードします。

  3. NVIDIA cuDNN ドキュメントの 「Installing on Windows」に記載されている手順に従います。

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リモート・コンピュータへの AI オブジェクト検出サービスのインストール

UFT One コンピュータからアクセスできるリモート・コンピュータに AI オブジェクト検出サービスをインストールします。

AI オブジェクト検出サービスをインストールするには

  1. Micro Focus マーケットプレイスから AI オブジェクト検出サービス・インストール・パッケージをダウンロードし,展開します。

    注:  

    • リモート AIOD サービスは,以前は UFT One リモート AI サービスという名前でした。

    • リモート AIOD サービスのバージョンは,ローカルの UFT One のバージョンと一致する必要があります。

  2. AI オブジェクト検出サービスをウィザードを使用してインストールするか,コマンド・ラインを使用してサイレント・インストールします。

    インストールの一環として,ポート番号を指定できます。これは,リモート AIOD サービスとローカルの UFT One コンピュータの間の通信に使用されるポートです。ポート番号を指定しない場合,443 が使用されます。

    ウィザードで AI オブジェクト検出サービスをインストールする

    setup.exe ファイルを実行し,指示された手順に従ってインストールを完了します。

    AI オブジェクト検出サービスのサイレント・インストール
    1. 次のコマンドを実行して,前提条件をインストールします。

      setup.exe /InstallOnlyPrerequisite /s
    2. 次のコマンドを実行して,AI オブジェクト検出サービスをインストールします。

      msiexec /i Remote_AI_Installer.msi /qb PORT=<AI サービス・ポート番号>

インストール後にポート番号を変更するには

UFT One バージョン 2022 以降でサポート

インストール後にポート番号を変更するには,次のいずれかの操作を行います。

  • Windows に管理者としてログインし,コントロール・パネルから Micro Focus AI オブジェクト検出サービスの変更を選択し,ウィザードで新しいポート番号を入力します。

  • <AI オブジェクト検出サービス・インストール・フォルダ>\nginx\conf にある nginx.conf.template ファイルを管理者として開き,34 行目のポート番号を変更します。これによってインストール・ウィザードのポート番号が更新されることはありません。

    次に,[コントロール パネル]>[管理ツール]>[サービス]Micro Focus AI Engine Serviceを再起動して,設定を有効にします。

    Windows 11 では,管理ツールは Windows ツールと呼ばれています。

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ローカルの UFT Oneリモート AIOD サービスに接続

ローカルの UFT Oneリモート AIOD サービスに接続するには,[ツール]>[オプション]表示枠で接続情報を設定します。詳細については,リモート AIOD サービス接続の設定を参照してください。

接続が成功すると,UFT One は AI 機能のためにリモート・サービスを使用します。

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UFT Oneリモート AIOD サービスの間の通信を保護

UFT One は,リモート AIOD サービスを使用して Web アプリケーションをテストします。したがって,UFT Oneリモート AIOD サービスの間の接続を保護し,UFT One コンピュータと Web ページへの不適切なアクセスを防止することが重要です。

標準設定では,リモート AIOD サービスは自己署名証明書を使用して SSL 経由で UFT One と通信します。セキュリティを強化するために,CA 証明書を使用した UFT Oneリモート AIOD サービスの間の通信をセットアップできます。

CA 証明書を使用して通信を保護

  1. 前提条件:認定された CA によって署名された証明書と,対応する証明書キー・ファイルがあること。

  2. 証明書ファイルと証明書キー・ファイルをリモート・コンピュータの<リモート AI インストール・ディレクトリ>\nginx\conf フォルダに保存します。

  3. 同じディレクトリにある nginx.conf.template ファイルを開きます。

  4. nginx.conf.template ファイルの ssl_certificatessl_certificate_key の値を新しい証明書ファイルの名前に変更し,テンプレート・ファイルを保存します。

    server {
    	listen				443 ssl; 
    
    	ssl_certificate			cdls-selfsigned.pem; 
    	ssl_certificate_key 	        cdls-selfsigned.key;
  5. [コントロール パネル]>[管理ツール]>[サービス]Micro Focus AI Engine Serviceを再起動して,設定を有効にします。

    Windows 11 では,管理ツールは Windows ツールと呼ばれています。

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