Java 環境変数

このセクションでは,UFT One Java Add-in サポートとともに Java アプリケーションをロードするとき設定する必要のある環境変数について説明します。たとえば,一部の環境変数は,Java Add-in サポート・クラス・フォルダのパス名に設定する必要があります。

  1. 使用している Java 環境に応じて,次の手順を実行します。

    • Oracle JDK,OpenJDK,または Zulu OpenJDK

      _JAVA_OPTIONS 環境変数を次のように指定します。

      -Xrunjvmhook -Xbootclasspath/a:"<UFT One インストール・フォルダ>\bin\java_shared\classes\jasmine.jar"

    • IBM Java

      IBM_JAVA_OPTIONS 環境変数を次のように指定します。

      -Xbootclasspath/a:"<UFT One インストール・フォルダ>\bin\java_shared\classes\jasmine.jar"

    • IBM Semeru(OpenJ9)

      次のいずれかを実行します。

      • IBM_JAVA_OPTIONS 環境変数を次のように指定します。

        -Xshareclasses:enableBCI -Xbootclasspath/a:"<UFT One インストール・フォルダ>\bin\java_shared\classes\jasmine.jar"

      • OPENJ9_JAVA_OPTIONS という名前の新しい環境変数を作成し,-Xshareclasses:enableBCI に設定します。

    上記の設定は 1 行(改行なし)で指定する必要があります。

    注: 一般的に,これらの変数値は UFT One によって自動的に設定されるため,値が正しいことが簡単に実証されます。それでも,何らかの理由でこれらの変数を変更する必要がある場合は,以下の手順を使用して,UFT One で必要な値に変数を戻します。

  2. 使用している Java 環境に応じて,JAVA_TOOL_OPTIONS 環境変数を設定します。 

    Java バージョン

    変数値

    Oracle Java,Zulu OpenJDK

    -agentlib:jvmhook

    IBM Java バージョン 1.8 以降/IBM Semeru 8 以降

    -agentlib:jvmhook -Dmic.enforce=ibm

    ヒント: 必要に応じて,_JAVA_OPTIONS / IBM_JAVA_OPTIONS および JAVA_TOOL_OPTIONS 環境変数の名前を変更することで一時的に Java サポートを削除します。たとえば,SWT または Eclipse ベースのアプリケーションに埋め込まれている ActiveX コントロールをテストする場合は,Java のサポートを削除する必要があります。

  3. UFT One が,Java 16 以降の Java オブジェクトを識別するには(Oracle JDK,OpenJDK,Zulu OpenJDK,または OpenJ9 を使用),Java アプリケーションを実行するときに次のオプションを指定する必要があります。

    • SWT,Swing,および AWT アプリケーションの場合:

      --add-modules=java.desktop --add-opens java.desktop/sun.awt=ALL-UNNAMED --add-opens java.desktop/sun.awt.image=ALL-UNNAMED --add-opens java.desktop/java.awt=ALL-UNNAMED

    • JavaFX アプリケーション:

      --add-modules=java.desktop,javafx.controls --add-opens java.desktop/sun.awt=ALL-UNNAMED --add-opens java.desktop/sun.awt.image=ALL-UNNAMED --add-opens java.desktop/java.awt=ALL-UNNAMED --add-opens javafx.controls/javafx.scene.control.cell=ALL-UNNAMED

    これらのオプションは,次のいずれかの方法で指定できます。 

    • アプリケーションの実行に使用する Java コマンドにオプションを含めます。

    • JDK_JAVA_OPTIONS 環境変数の値にオプションを入力します。これは,このマシンで実行するすべての Java アプリケーションに影響することに注意してください。

  4. [Java]タブ([記録と実行環境設定]ダイアログ・ボックス)の[実行ファイル],[コマンド ライン],[作業ディレクトリ]ボックスの値は,Java アプリケーションの詳細を次の変数で定義してオーバーライドします。

    オプション

    変数名

    説明

    実行可能ファイル

    EXEPATH_ENV

    開くべき実行可能ファイルまたはバッチ・ファイル。

    コマンド・ライン

    CMDLINE_ENV

    ファイルを開くために使うコマンド・ライン。

    作業ディレクトリ

    WORKDIR_ENV

    指定されたコマンド・ラインまたは実行可能ファイルが参照するフォルダ。

ヒント: 必要に応じて,これらのコマンドで短いパスを使用します。例:

-Xbootclasspath/a:C:\PROGRA~2\
OpenText\UNIFIE~1\bin\JAVA_S~1\classes\jasmine.jar 

この例では,UFT One は,Windows コンピュータの標準設定のインストール・フォルダ(C ドライブの Program Files)にインストールされます。PROGRA~2 は,Program Files (x86) フォルダ(64 ビット・オペレーティング・システムの Program Files フォルダ)を示します。