UFT One と Azure DevOps Server または Azure DevOps Services

Microsoft の CI システムである Azure DevOps Server または Azure DevOps Services は,Windows マシン上の UFT One を使用して,ローカル・ファイル・システム,ALM,または ALM テスト・ラボ・モジュールからテスト実行をトリガできます。

このセクションでは,UFT One を Azure DevOps Server または Azure DevOps Services(旧称 Team Foundation Server(TFS))と統合する方法について説明します。UFT One Azure DevOps Server と連携するように UFT One エージェント・マシンをセットアップし,サーバに UFT One 拡張機能をインストールします。

注:  

  • TFS を使用している場合も,同じ手順が適用されます。
  • 説明を簡潔にするために,以降,UFT One ヘルプセンターでは,Azure DevOps Services も含めて Azure DevOps Server と記述します。

Azure エージェント Windows マシンのセットアップ

Azure DevOps Server が UFT One テスト実行のトリガに使用する Azure エージェントまたはスレーブのマシンをセットアップします。

サポートされるエージェント・タイプ

エージェントをインタラクティブ・モードで実行するか,サービスとして(ローカル・システム・アカウントを使用して)実行するかを設定できます。

必要な権限

エージェントが使用するパーソナル・アクセス・トークンに次のアクセス許可が含まれていることを確認します。 

  • エージェント・プール – 読み取りと管理

  • ビルド – 読み取りと実行

  • リリース – 読み取り,書き込み,実行

UFT One Azure DevOps 統合の前提条件

UFT One Azure DevOps 統合を使用するには,エージェント・マシンに次のものがインストールされている必要があります。

  • PowerShell バージョン 4.0 以降。
  • JRE。PATH 環境変数に JRE インストール・フォルダを指定します。
  • UFT One:詳細については,インストールを参照してください。

    注: エージェント・マシンで UFT One テストを実行する場合は,UFT One をインストールします。たとえば,テスト実行で ALM ラボ管理によって割り当てられたマシンを使用する場合,Azure DevOps エージェント・マシンに UFT One をインストールする必要はありません。

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エージェント・マシンへの UFT One Azure DevOps 統合ファイルのインストール

UFT One エージェント・マシンで次の手順を実行して,UFT One Azure DevOps extension と連携するようにセットアップします。

  1. ADM-TFS-Extension GitHub リポジトリのリリース・ページに移動し,最新リリースから以下のファイルを UFT One-Azure 統合に使用するフォルダにダウンロードします。

    • UFT.zip

    • unpack.ps1

  2. Powershell unpack.ps1 スクリプトを実行します。

    スクリプトによって,次のステップが実行されます。

    • 拡張機能と UFT One エージェントの実行に必要なフォルダとファイルを展開します。たとえば,UFT\UFTWorking フォルダが展開されます。

    • UFT_LAUNCHER システム環境変数を設定します。変数の値には,UFTWorking フォルダへの完全パスを指定します。

      注意: 何らかの理由で UFT One-Azure 統合ファイルを別の場所に移動する場合は,それに応じて UFT_LAUNCHER システム環境変数の値を更新してください。

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Azure DevOps Server への UFT One Azure DevOps extensionのインストール

管理者権限を持つ Azure DevOps Server マシンに,次のいずれかの方法で UFT One Azure DevOps extensionをインストールします。

Visual Studio Marketplace から拡張機能を直接インストールする

マーケットプレイスで拡張機能を見つけるには,UFT One Azure DevOps extension を検索します。

ローカル・ギャラリーから拡張機能をインストールする

拡張ファイル(.vsix)を ADM-TFS-Extension GitHub リポジトリからダウンロードし,ローカルに保存します。

次に,ローカル・ギャラリーから拡張機能をインストールします。

Azure DevOps Server 拡張機能の詳細なインストール手順については,Microsoft の拡張機能のインストール手順を参照してください。

注: まだ TFS サーバを使用している場合:TFS 拡張機能の最新バージョンは,マーケットプレイスでは利用できなくなりました。ADM-TFS-Extension GitHub リポジトリからダウンロードして,ローカル・ギャラリーから TFS にインストールできます。

UFT One Azure DevOps extensionがサーバの有効な拡張機能として表示され,UFT One テストの実行に使用できます。

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UFT One Azure DevOps extensionの更新

UFT One Azure DevOps extensionの新しいバージョンが利用可能になると,Azure DevOps サーバで自動的に更新されます。

その新バージョンの拡張機能を使用するには,エージェント・マシン上の UFT One-Azure 統合ファイルが含まれるフォルダを手動で更新する必要があります。

  1. _work/_tasks フォルダ内のファイルをすべて削除します。

  2. UFT One 作業フォルダを更新します。

    1. ADM-TFS-Extension GitHub リポジトリのリリース・ページで,拡張機能のバージョンに対応する UFT.zip ファイルをダウンロードして解凍します。
    2. UFTWorking フォルダ内のファイルを新しくダウンロードしたファイルに置き換えます。

エージェント・マシン上のファイルを更新したら,任意の既存タスクを Azure DevOps で開き,タスク・バージョン・フィールドを更新して新しいバージョンを使用します。

注: 既存のタスクは,そのファイルが更新されるまで,引き続き以前の拡張機能バージョンを使用できます。

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UFT One と Azure DevOps Server の統合手順

次のいずれかの手順を使用して UFT One テストをトリガします。

各手順で,Azure DevOps パイプラインにタスクを追加して,UFT One テストの実行をトリガします。

注: UFT One Azure DevOps extensionタスクを YAML を使用して作成する場合は,Azure DevOps が提供するアシスタント機能を使用することをお勧めします。これにより,使用している拡張機能のバージョンに必要な形式が提供されます。

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Azure Storage を UFT One テスト結果用にセットアップ

ローカルに保存されたテストを実行する場合は,UFT One によって生成されたテスト結果情報を Azure Storage の場所にアップロードできます。そうすることで,Azure DevOps ポータルから結果にアクセスできます。

UFT One テスト結果を Azure Storage にアップロードできるようにするには,次の手順を実行します。

Azure エージェント・マシン上で:

  1. Windows PowerShell バージョン 5 以降をインストールします。

    ヒント: Windows 10 および 11 には,これが標準設定でインストールされています。

  2. Azure PowerShell モジュールをインストールし,Connect-AzAccount コマンドを使用してサインインします。

Azure ポータルで:

  1. Azure Storage アカウントを作成します。

  2. リソース・グループを作成します。

  3. コンテナを作成します。パイプラインの実行が終了するとすぐに Azure DevOps からリソースに直接アクセスできるように,コンテナのアクセス・レベルは Block Blob に設定します。

ファイル・システムから UFT One テストを実行するパイプラインごとに:

以下のパイプライン変数を定義します。 

変数名 定義
STORAGE_ACCOUNT

この目的のために作成したストレージ・アカウントの名前。

RESOURCE_GROUP

リソース・グループの名前。

CONTAINER コンテナの名前。

UFT One テストを実行するパイプライン・ステップで:

UFT One の結果をストレージにアップロードする必要があることを指定し,アップロードするアーティファクトを指定します。詳細については,ローカル・マシンに保存されたテストの実行を参照してください。

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セキュリティ上の注意

機密情報は暗号化されエンコードされますが,OpenText は,Azure DevOps Server ビルドによって生成された不要な設定ファイルを定期的に削除することをお勧めします。これらのファイルが,OpenText UFT One 拡張機能によって削除されることはありません。

これらのファイルは,UFTWorking\props フォルダに格納されています。

ファイルを削除しない場合,システムのセキュリティ・リスクが増大する可能性があります。お客様は,関連するすべてのリスクを引き受け,OpenText を免責することに同意するものとします。

お客様側の規制およびビジネス要件の評価は,常にお客様の責任になります。OpenText は,OpenText の製品がお客様のビジネスを遂行する上でお客様に適用される特定の法的基準または規制基準に準拠していることを表明も保証もしません。

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