リモート・コンピュータにインストールされた UFT One を使用したテストの実行

関連：GUI テスト，コンポーネント，および API テスト

このタスクでは，リモート・コンピュータにインストールされた UFT One を使用して UFT One テストを実行する方法について説明します。

注: この機能は Microsoft Windows® XP 環境または Hyper-V 仮想サーバではサポートされていません。

リモート・セッションでの UFT One および UFT One テストの実行

リモートの Windows マシンにインストールされた UFT One を使用したテストの実行は，次の方法で行います。

リモート・マシンに手動でログイン

リモート・コンピュータから UFT One および UFT One テストを実行して，自分のローカル・コンピュータは別のタスクに使用できるようにします。

その後，リモート・セッションを閉じるか，リモート・コンピュータの画面がロックされるようにすることができます。テストは引き続き実行されます。

マシンへの手動ログインなし

手動操作なしで，外部ツールで UFT One コンピュータにリモート接続し，UFT One を起動してテストを実行します。

これは，UFT One オートメーション・オブジェクト・モデル（AOM）を使用して，ALM，Jenkins，またはスケジュールされたプログラムなどのツールを経由してテストを実行する場合に便利です。

先頭に戻る

リモート接続用の UFT One の設定

ロック，ログオフ，または切断されたリモート・コンピュータにインストールされた UFT One を使用して，テストを実行，またはテストの実行を継続できるようにするには，次の手順を実行します。

  1. リモート・コンピュータで，UFT One を起動します。これは，インストールされたコンピュータ上で直接行うこともできますが，Windows リモート・デスクトップ接続などのリモート・デスクトップ・クライアントを使用してそのコンピュータに接続して行うこともできます。

  2. ［オプション］ダイアログ・ボックスで，［実行セッション］表示枠を開きます（［ツール］＞［オプション］＞［一般］タブ＞［実行セッション］ノード）。

  3. ［ロック、ログオフ、または切断されたリモート コンピュータに対するテストを可能にします］を選択し，変更を保存します。

    注意: このオプションを使用すると，ALM Lab Service がこの UFT One コンピュータでテストを実行できるようになります。ただし，ALM Lab Service のインストールに自動ログイン・モジュールが含まれていないことを確認してください。詳細については，「既知の問題 - ALM からのテストの実行」を参照してください。

  4. リモート・セッションに使用する資格情報を入力します。これらは，リモート・コンピュータへのアクセスに使用するのと同じ資格情報である場合があります。

    下にスクロールし，［接続のチェック］をクリックして動作を確認します。

    注: 入力する資格情報が UFT One コンピュータへのログインに使用したものとは異なる場合は，「既知の問題」を参照してください。

  5. セッションが切断された後にリモート・コンピュータで使用する解像度を選択します。

  6. 切断されたセッションでテストの実行に失敗した場合は，［切断されたセッションをポーリングを使用して検出］を選択します。

    このオプションは UFT One に対して，切断イベント通知を待たずにリモート・セッションを定期的にポーリングするように指示します。

    ポーリング頻度を設定します（標準設定 = 10 秒）。値の範囲は 10 ～ 60 秒です。

    ヒント: このオプションは，Citrix または仮想デスクトップ・インフラストラクチャ（VDI）を使用してリモート接続で作業する場合に役立つことがあります。

UFT One は，ユーザによって入力された資格情報を次の状況で使用します。 

  • 接続してテストを実行しているときに，画面がロックされたかセッションを閉じた場合。
  • UFT One マシンを切断，ログオフ，または再起動した場合。Windows セッションが自動的に開始され，これらの資格情報を使用してログインが行われます。これにより，マシンに手動でログインしなくても，他のプログラムがリモートで UFT One を実行することができます。

先頭に戻る

手動で開いたリモート・セッションでの UFT One および UFT One テストの実行

手動で開いたリモート接続経由で UFT One のテストを実行するには，次の手順を実行します。

  1. Windows リモート・デスクトップ接続などのリモート・デスクトップ・クライアントを使用して，リモート・コンピュータ上でセッションを開きます。

  2. リモート・コンピュータで UFT One を開き，UFT One の設定が［ロック、ログオフ、または切断されたリモート コンピュータに対するテストを可能にします］になっていることを確認します（［ツール］＞［オプション］＞［一般］タブ＞［実行セッション］ノード）。

  3. テストを実行します。

手動で開いたリモート接続上でテストを実行している間は，画面のロックを許可したり，リモート・セッションを閉じたりすることができます。ただし，リモート・コンピュータからログアウトしたり，UFT One を閉じたりしないでください。

先頭に戻る

Windows タスク・スケジューラを使用したオートメーション

リモート接続を介して実行するように UFT One を設定したら，Windows タスク・スケジューラを使用して，リモート・コンピュータでのテスト実行を自動化できます。Windows タスク・スケジューラのタスクは，誰もリモート・マシンに手動でログインせずに実行できます。このタスクでは，UFT One の設定で定義された資格情報を使って開始された Windows セッションが使用されます。また，UFT One が起動され，テストが実行されます。

先頭に戻る

UFT One コンピュータの解像度の設定

テストでコンピュータに特定の解像度を設定する必要がある場合は，リモート・デスクトップ接続時に解像度を設定した後に切断することは避けてください。これを行うと，その解像度設定は後続のセッションで使用されません。

代わりに次のいずれかを実行します。

UFT One をリモート接続用に設定する際，リモート・セッションが切断された後に使用する解像度を選択します。リモート接続用の UFT One の設定を参照してください。

先頭に戻る

RDP 6.0 以降の前提条件

RDP クライアント・バージョン 6.0 以降を使用している場合，最小化した RDP セッションで UFT One を実行するには，最初にローカル・コンピュータ（リモート・デスクトップ・クライアントを実行しているマシン）上のレジストリ値を更新する必要があります。

レジストリ・キーの値の更新

  1. レジストリ・エディタを開き，次のどちらかの場所にある RemoteDesktop_SuppressWhenMinimized レジストリ・キーにアクセスします。

    32 ビット・オペレーティング・システム <HKEY_CURRENT_USER or HKEY_LOCAL_MACHINE>\Software\Microsoft\Terminal Server Client
    64 ビット・オペレーティング・システム <HKEY_CURRENT_USER>\Software\Microsoft\Terminal Server Client

    キーがまだ存在しない場合は，キーを作成し，DWORD 値タイプを追加します。

  2. 値を 2 に設定します。

  3. すでにリモート・セッションを実行している場合は，この設定を有効にするためにセッションを再起動します。

先頭に戻る

その他の参照項目：