基本的なモバイル・テストのセットアップ

このトピックでは,基本的なモバイル・テストのために,OpenText Functional Testing とモバイル・デバイスを一度に 1 台ずつセットアップする方法について説明します。

完全なモバイル・テスト機能のためには,OpenText Functional Testing Lab for Local Devices と統合するように OpenText Functional Testing をセットアップします。高度なモバイル・テストのセットアップを参照してください。

概要

モバイル・デバイス上でアプリケーションをテストするには,いくつかのタスクを実行する必要があります。

タスク 関連トピック
モバイル・テストのためのセットアップ

基本的なモバイル・テストのセットアップ(現在のトピック)または高度なモバイル・テストのセットアップ

モバイル・テストの記録 モバイル・テストの記録
モバイル・テストの編集 モバイル・テストの編集
モバイル・テストの実行 モバイル・テストの実行

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ローカル・デバイスでの基本的なモバイル・テスト

OpenText Functional Testing コンピュータに物理的に接続されているローカル・モバイル・デバイスでアプリケーションをテストできます。

ヒント: iOS デバイスでのテストでは,Android デバイスでのテストよりも多くのセットアップ操作が必要となります。以下のセクションで説明する準備手順に注意してください。

ローカル・モバイル・デバイスでアプリケーションをテストするには,ローカル・デバイス・コネクタとして機能するプログラム(Functional Testing Lab Lite)をインストールする必要があります。

これらのプログラムには OpenText Functional Testing Lab のテクノロジが使用されており,同じようにモバイル・テストをサポートします。OpenText Functional Testing Lab との連携により,さまざまなモバイル・テスト機能がサポートされます。ローカル・デバイスでのモバイル・テストでは,これらの機能の一部のみがサポートされます。

ローカル・デバイスでのモバイル・テストには,次の機能があります。

  • 一度に 1 つのデバイスと 1 つのアプリケーションで,モバイルおよび Web アプリケーション・オブジェクトをスパイして学習します。

  • モバイルおよび Web アプリケーションで,一度に 1 つのデバイスと 1 つのアプリケーションでテストを作成,記録,および実行します。

  • パッケージ・アプリケーションでは,指紋認証や Face ID のシミュレーションなどの認証方法がサポートされます。

OpenText Functional Testing コンピュータに物理的に接続されたローカル・モバイル・デバイスでテストする場合,次の機能はサポートされません

  • シミュレーション・メソッド(QR コードやバーコードのシミュレーション,写真やビデオなどのシミュレーションなど)
  • ネットワーク仮想化
  • サービス仮想化
  • 並列テスト

注: リモート・アクセス・ウィンドウで OpenText Functional Testing からモバイル・アプリケーションを開く場合,サポートされる機能とサポートされない機能があります。

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Functional Testing Lab Lite のインストール

一度に 1 つのデバイスで行う基本的なモバイル・テストでは,モバイル・デバイスを OpenText Functional Testing コンピュータに直接接続できます。OpenText Functional Testing マシンに,ローカル・デバイス・コネクタとして機能する Functional Testing Lab Lite をインストールします。

前提条件 説明
システム要件

インストール要件は次のとおりです。

64 ビット Windows マシン

RAM の空き容量:1 GB(2 GB を推奨)

ハード・ディスクの空き容量:10 GB

  • 一般的なインストール:2 GB(5 GB を推奨)

    • インストール・ディレクトリ:2 GB

      注:実行するアプリまたはアプリのアップロードの数によっては,より多くの容量が必要になる場合があります。たとえば,アプリのサイズが 20MB で,同じアプリを 100 回アップロードした場合,必要なサイズは 2GB です。

    • 一時ディレクトリ(\Temp):5 GB

さらに,システム・ディスク(オペレーティング・システムがインストールされているディスク)に 1GB の空きディスク容量が必要になります。

Functional Testing Lab Lite のダウンロード

DevOps Cloud Marketplace からプログラムをダウンロードします。

OpenText Functional Testing のバージョンと互換性のあるバージョンをダウンロードしてください。バージョンの互換性を確認するには,OpenText Functional Testing Lab サポート・マトリクス」を参照してください。

注:OpenText Functional Testing と互換性のある Functional Testing Lab Lite のバージョンは,指定された OpenText Functional Testing Lab のバージョンと同じです。

Functional Testing Lab Lite のインストール

ダウンロードした Functional Testing Lab Lite をインストールします。このプログラムはローカル・デバイス・コネクタとして機能します。

インストール時に,次の手順を実行します。 

  1. Service portおよびInternal port:標準設定の番号(8080,8081)が他のアプリケーションで必要な場合は,ポート番号を変更します。内部ポートには,外部からアクセスできないようにしてください。

    後で OpenText Functional Testing の設定で使用するために,Service portの番号を覚えておいてください。

    注:インストール後にポート番号を変更するには,プログラムをアンインストールして再インストールします。

  2. Android SDK:インストールには,Android デバイスとの通信に使用される Android SDK が含まれています。別の Android SDK インストールを使用するように指定できます。

  3. サービスを実行します。ローカル・デバイスに接続するには,Functional Testing Lab Lite サービスが実行されている必要があります。

    インストール・ウィザードで[Turn on the service]オプションを選択して,インストール後にサービスを実行します。

    インストール後にこのサービスを開始,停止,または再起動するには,スタートメニュー>[Functional Testing Lab Lite]で利用可能なオプションを使用します。

    または,タスク・マネージャの[サービス]タブで Functional Testing Lab Lite サービスに直接アクセスすることもできます。

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デバイスとアプリケーションの準備

次の表に,モバイル・デバイスを OpenText Functional Testing コンピュータに接続し,テスト用にアプリケーションを準備する方法を示します。

接続方法 説明

デバイスの接続

モバイル・テスト用のデバイスを準備し,USB ケーブルを使用して OpenText Functional Testing コンピュータに接続します。複数のデバイスを接続できますが,一度にテストできるのは 1 つのデバイスのみです。

ローカル・デバイスを OpenText Functional Testing に接続する Functional Testing Lab Lite は,OpenText Functional Testing Lab のテクノロジを使用します。したがって,同様の要件で OpenText Functional Testing Lab と同じデバイス・タイプをサポートします。

詳細については,OpenText Functional Testing Lab ヘルプの下記のトピックを参照してください。

  • デバイスの接続

    Functional Testing Lab Lite は,iOS デバイスとの通信にエージェント・アプリを使用します。iOS デバイスを接続するときは,Apple Developer アカウントの開発証明書と,同アカウントに属する開発プロビジョニング・プロファイルで,エージェント・アプリに再署名する必要があります。アプリの再署名には,Mac マシンを使用します。

    注: 

    OpenText Functional Testing Lab ヘルプの手順では,OpenText Functional Testing Lab ラボ・コンソールからエージェント・アプリをダウンロードするように記載されています。

    ローカル・デバイスのテストでは,代わりに次のフォルダからエージェント・アプリ(.ipa)ファイルをコピーします。<Functional Testing Lab Lite_installdir>\server\Agent

    エージェントに署名した後,元のエージェント・アプリ・ファイルを署名済みファイルに置き換え,元のファイル名を維持します。

  • デバイスを接続し,接続を確認する

  • トラブルシューティングとヒント

アプリの準備

Android または iOS アプリに署名やパッケージングなどのテストの準備が必要な場合は,テストを開始する前にこれらの作業を行う必要があります。

OpenText Functional Testing Lab ヘルプに記載されている手順に従います。その際は次の点に注意してください。 

  • パッケージ化されたアプリをローカル・デバイスでテストするには,自分でパッケージングを行う必要があります。これを行うには,マーケットプレイスの「Functional Testing Lab for Mobile and Web」ページで入手可能なパッケージング・ツールを使用します。

    ツールをダウンロードするには,Functional Testing Lab Lite と同じバージョンの OpenText Functional Testing Lab のページを選択します。下にスクロールして,必要なパッケージング・ツールを見つけます。

  • iOS アプリをパッケージングして署名するには,Apple Developer アカウントの開発証明書,同アカウントに属する開発プロビジョニング・プロファイル,Mac マシンが必要であることに注意してください。

Functional Testing Lab Lite のアップグレード後のアプリの処理

Functional Testing Lab Lite をアップグレードした場合は,テストするアプリが使用中のバージョンと互換性があることを確認します。

アップグレード後にアプリを再インストールするには,次の手順を実行します。

  1. 以前のバージョンを使用してデバイスにインストールされたすべてのアプリを削除します。

  2. パッケージングされたアプリを,新しいバージョンのパッケージング・ツールを使用してパッケージングされたアプリに置き換えます。

  3. 既存のテストを実行する前に,[記録と実行環境設定]の[インストール]チェックボックスを選択して,アプリケーションをインストールしてから実行するように指定します。

    詳細については,モバイルの[記録と実行環境設定]の定義を参照してください。

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モバイル・テスト用のアドインの選択

モバイル・デバイスを操作する前に,OpenText Functional Testing コンピュータのブラウザ・キャッシュをクリアし,Mobile Add-in をロードします。

さらに,次のいずれかのテストを作成する場合は,Web Add-in をロードします。

  • ハイブリッド・アプリ

  • Chrome エミュレータを使用する Web アプリ

  • OpenText Functional Testing Lab 経由で Functional Testing Lab for Mobile and Web Browserを使用する Web アプリ

新しいテストを作成する場合は,OpenText Functional Testing を起動したときにアドイン・マネージャからアドインをロードします。詳細については,アドインの管理を参照してください。

既存のテストを変更または実行する場合,テストを開くと必要なアドインがロードされます。

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モバイル・デバイスへの接続

USB ケーブルを使用してコンピュータに接続したモバイル・デバイスに OpenText Functional Testing を接続するには,Functional Testing Lab またはモバイル・デバイスへの接続セクションの手順を実行します。

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デバイスでテストの記録と実行を行うためのセットアップ

デバイスを接続してアプリケーションをセットアップしたら,[記録と実行環境設定]ダイアログ・ボックスを開くことができます。ここで,テストに使用するデバイスとアプリケーションを選択できます。

詳細については,モバイルの[記録と実行環境設定]の定義を参照してください。

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