値の相関
デザイン・スタジオの[相関]タブでは,Web ベースの仮想ユーザ・スクリプトの動的な値を相関させたり,管理したりできます。相関の概念の詳細については,「相関の概要」を参照してください。
このトピックの内容:
概要
[相関]タブでは,次のことを実行できます。
- ルール,記録ベースおよび再生ベースのエンジンを使用する相関のスキャン
- 未処理データおよびフォーマットされたデータの相関
- ルールの追加および編集
- 相関を元に戻す
- スナップショット内の特定の動的な値に関連する詳細の確認
Web ベースのプロトコルを使用してスクリプトを記録すると,値の多くが,要求がサーバに送信されるたびに動的に変わります。動的な値の例は,sessionID
です。これには,セッションが開かれた日時のタイム・スタンプが含まれている場合があります。詳細については,「デザイン・スタジオ - [相関]タブ」を参照してください。
次のフロー・チャートに,[相関]タブを使用してスクリプトの値を相関させるためのプロセスについて説明します。
フロー・チャートからわかるように,[相関]タブでは異なるプロセスを使用して動的な値をスキャンします。
相関のタイプ
デザイン・スタジオでは,3 つのプロセスを使用して,相関させる必要がある可能性のある動的な値を自動的に検索します。
ルール
![]() |
ルール・スキャンが有効になっている場合,デザイン・スタジオが,まず,ルールで定義されている動的な値をスキャンします。詳細については,「相関ルール」を参照してください。![]() |
記録 | デザイン・スタジオがコード生成後に動的な値をスキャンします。この方法で,スクリプトの大部分の動的な値を検出できます。 |
再生 | デザイン・スタジオが再生後に動的な値をスキャンします。この方法は,数回繰り返す必要がある場合があります。 |
[記録オプション]>[相関]>[設定]を設定することで,[相関]タブで使用する必要のあるスキャン・タイプを選択できます。通常,すべてのスキャン・タイプを有効にすることをお勧めします。
次の表では,さまざまなスクリプトの状態で予測される動作について説明します。
[相関]タブを開くときのスクリプトの状態 ![]() |
[相関]タブの動作 (すべてのスキャン・タイプが有効) ![]() |
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スクリプトに,記録されたデータが含まれている。 |
デザイン・スタジオが開いている場合は,ルールおよび記録ベースの相関をスキャンします。 次に,再生し,再生ベースの相関をスキャンします。デザイン・スタジオにより新しい相関が検出されなくなるまで,このプロセスを繰り返します。 |
スクリプトに,記録されたデータが含まれていて,再生が完了した。 |
[相関]タブが開いている場合は,すべての相関タイプをスキャンします。 次に,再生して,追加の再生ベースの相関をスキャンします。デザイン・スタジオにより新しい相関が検出されなくなるまで,このプロセスを繰り返します。 |
相関ルール
記録する前に相関させる必要がある動的な値を把握している場合は,記録中にそれらの値を自動的に特定する相関ルールを作成できます。[記録オプション]>[相関]>[設定]ノードで[検出された値を自動的に相関]が選択されている場合,ルールに基づいて見つかった値は自動的に相関されます。また,VuGen にはサポートされているアプリケーション・サーバ用にあらかじめ定義された相関ルールがいくつか用意されています。ルールは「[相関]>[ルール]記録オプション」で有効または無効にできます。
スナップショットの詳細と出現箇所
デザイン・スタジオでは,動的な値を含む各スナップショット・ステップの詳細を提供します。これらの詳細は,スクリプト内で相関させる値を決定するうえで役立ちます。スナップショットの詳細のほか,[相関]タブでは,スクリプト内で動的な値が出現する箇所をすべて表示します。特定の出現箇所を相関させるか,すべてを相関させるかを選択できます。詳細については,「デザイン・スタジオ - [相関]タブ」を参照してください。