OpenText Application Quality Management でのビジネス・コンポーネントの作成

この項では、OpenText Application Quality Management でビジネス・コンポーネント、ビジネス・コンポーネントのシェル、ビジネス・コンポーネントのコンテンツ(手動実装またはオートメーション)を作成する方法について説明します。

注: このタスクは、上位レベルのタスクの一環です。詳細については、Business Process Testing の使用を参照してください。

ビジネス・コンポーネントを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 前提条件:

    • ビジネス・プロセス仕様、マーケティングやビジネスの要件ドキュメント、関係者の目標などの情報を収集することで、コンポーネントのスコープを決定します。

      例:  

      いくつか疑問になりそうなものを、次に示します。

      • ビジネスの視点から捉えたアプリケーションの主な用途と方向性。

      • ビジネスおよびテストの優先度。これらの優先度をビジネス・コンポーネントして表現する方法。

      • 必要な再利用の量。これは、アプリケーション・テストをテスト、フロー、グループ、コンポーネントに分割する場合の判断に役立ちます。

      • 自動テスト、手動テスト、またはその両方の選択。

    • コンポーネントの作成時に、標準設定で、Business Process Testing で手動ステップの作成用のコンポーネントを用意するかどうかを決定します。詳細については、Business Process Testing の設定を参照してください。

  2. コンポーネント・ツリーを作成します。

    OpenText Application Quality Management のほかのツリーと同様に、コンポーネント・ツリーを作成することによってビジネス・コンポーネントの階層的枠組みを定義します。ユーザ・インタフェースの詳細については、ビジネス・コンポーネント・モジュール・ウィンドウを参照してください。

  3. コンポーネント・シェルを作成します。

    ビジネス・コンポーネントのシェルを定義します。ユーザ・インタフェースの詳細については、[新規コンポーネント]/[コンポーネント詳細]ダイアログ・ボックスを参照してください。

    ヒント: 次の方法によってもコンポーネントを作成できます。

    コンポーネントは、コンポーネント・ツリーに手動コンポーネントアイコンとして追加されます。コンポーネントには、[Under Development]のステータスが割り当てられます。

    ヒント: 標準設定では、手動ステップを追加するために手動実装が必要であると仮定してコンポーネントが作成されます。手動実装を用意せずにコンポーネントを作成する場合は、この標準設定を変更できます。この場合は、空のコンポーネントが作成されます。詳細については、ヘルプBusiness Process Testing の設定を参照してください。

  4. コンポーネント・シェルを更新します。

    各コンポーネントごとに、それぞれのコンテンツと実装要件を更新できます(詳細、手動ステップ、オートメーション、添付ファイル、パラメータ、依存関係、履歴)。

    コンポーネントを右クリックして[コンポーネントの詳細]を選択します。[コンポーネントの詳細]ダイアログ・ボックスが開きます。ユーザ・インタフェースの詳細については、[新規コンポーネント]/[コンポーネント詳細]ダイアログ・ボックスを参照してください。

  5. コンポーネント・コンテンツを作成します。

    コンテンツを手動、自動、またはその両方のいずれにするかを決定します。

    自動コンポーネントでは、オートメーション・テスト・ツール(OpenText Functional Testing や UFT Developer など)とメソッド(スクリプト GUI、キーワード GUI、API)を決定します。

    ヒント: 設計アプローチの選択のガイドラインを確認してください。

  6. (オプション)コンポーネントのコンテンツを同期化します。

    ビジネス・コンポーネントに手動実装とオートメーションの両方が含まれる場合には、ビジネス・コンポーネントの手動実装ステップと自動化されたステップを同期化することができます。これにより、両方の実装の整合性を確保することができます。同期化する場合、手動実装ステップを編集することはできません。

    ユーザ・インタフェースの詳細については、[手動実装]タブの[オートメーションと同期]ボタンを参照してください。

  7. (オプション)コンポーネント要求を処理します。

    コンポーネントを作成する別の方法として、テスト計画モジュールで送信されたコンポーネント・リクエストを処理できます。

    リクエストされたコンポーネントとそのパラメータがビジネス・プロセス・テストの実行に必要なことを確認したら、コンポーネント・ツリーで、リクエストされたコンポーネントを[コンポーネント要求]フォルダから適切なフォルダにドラッグします。コンポーネント要求がコンポーネントになると、ステータスが[Not Implemented]から[Under Development]に変更されます。

    注:  

    • ほかの OpenText Application Quality Management エンティティと同様に、リクエストされたコンポーネントの名前変更や編集を行うことができます。

    • コンポーネント要求は、ビジネス・コンポーネント・モジュールでのみ削除できます。

    • コンポーネント要求を自動化することはできません。コンポーネント要求がコンポーネントになった後に、オートメーションを追加できます。

    • 標準設定で手動実装のみのコンポーネント要求を自動ビジネス・プロセス・テストに追加しても、そのビジネス・プロセス・テストは自動実行可能です。自動実行中、コンポーネント要求は無視されます。

    コンポーネント要求に関するタスクの詳細については、ビジネス・プロセス・テストおよびフローの作成を参照してください。

  8. (オプション)手動テストを変換します。

    手動ビジネス・コンポーネントを定義するための基礎として、既存の OpenText Application Quality Management 手動テストを使用できます。

    テスト計画モジュールの[変換先フォルダの選択]ダイアログ・ボックスを使用して既存の OpenText Application Quality Management 手動テストを変換します。ユーザ・インタフェースの詳細については、[変換先フォルダの選択]ダイアログ・ボックスを参照してください。

  9. (オプション)記録によるコンポーネントを作成します。

    任意のアプリケーションのアクションを記録できます。そのアクションは、新規に作成するビジネス・コンポーネント内のステップとして使用できます。詳細については、フローおよびビジネス・プロセス・テストへのコンポーネントの記録を参照してください。

  10. (オプション)SAP などのパッケージ化されたアプリケーションの学習によるコンポーネントを作成します。

    SAP などのパッケージ化されたアプリケーション内のアクションを学習できます。次に、そのアクションは、新規に作成するビジネス・プロセス・テストまたはフローのコンポーネントとして作成されます。詳細については、ビジネス・プロセス・テストおよびフローの学習を参照してください。

  11. (オプション)OpenText Sprinter を使用してコンポーネントを作成します。

    Sprinter を使用して、手動ビジネス・コンポーネントを定義できます。詳細については、Sprinter のドキュメントを参照してください。

  12. コンポーネントを分析します。

    • ビジネス・コンポーネントをレビューし、定義したスコープに合致していることを確認します。コンポーネントが承認された後、コンポーネントのステータスを[Under Development]から[Ready]に変更します。

    • コンポーネントのレビューに役立つレポートやグラフが作成できます。たとえば、コンポーネントの開発ステータスを確認する場合は、コンポーネント進行状況グラフを表示できます。

      タスクの詳細については、アナリシスを参照してください。