ビジネス・プロセス・テストおよびフローの作成

この項では、ビジネス・プロセス・テストとフローを作成、変更、使用する方法について説明します。

注:  

上位タスク:このタスクは、上位レベルのタスクの一環です。詳細については、ビジネス・プロセス・テストおよびフローの計画を参照してください。

ビジネス・プロセスのテスト、フロー、およびブランチの概要

ビジネス・プロセス・テストとフローの操作は、ほかの OpenText Application Quality Management テスト・タイプの操作とよく似ています。以下に相違点を示します。

テスト計画モジュールを他の OpenText Application Quality Management テスト・タイプで使用する際の概念の詳細については、テスト計画を参照してください。

ビジネス・プロセス・テスト ビジネス・プロセス・テストは、アプリケーションの特定のシナリオをテストするように設計された、連続するビジネス・コンポーネントまたはフローから構成されるシナリオです。
ビジネス・プロセス・フロー

フローとはテストの一種で、順序が固定されたビジネス・コンポーネントの論理セットで構成され、特定のタスクを実行します。フローには、ビジネス・プロセス・テストと同じ機能(反復、パラメータ、結果など)があります。フローを設計する場合、フローを「複合コンポーネント」とみなすことをお勧めします。

フローに他のフローを含めることはできません。

フローは複数のビジネス・プロセス・テストで使用することができます。フローまたはそのコンポーネントを変更すると、そのフローを含むすべてのビジネス・プロセス・テストに変更が反映されます。

ブランチ ブランチは、制御タイプの要素としてビジネス・プロセス・テストまたはフローに追加され、特定の条件が満たされたときの続行方法をテスト・スクリプトに指示できるようにします。

各ブランチ内には、テスト・スクリプトが実行時のアプリケーション・ステータスに応じて実行するさまざまなアクションを指定します。スクリプトが実行する各アクションは、ブランチ・オプションの内側で定義されます。

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ビジネス・プロセス・テストおよびフローの作成

ビジネス・プロセス・テストとフローを作成、変更、使用するには、次の手順を実行します。

  1. テスト・サブジェクトを作成します。

  2. テスト計画ツリーでのビジネス・プロセス・テストとフローの作成

    1. テスト計画ツリーでフォルダを右クリックし、[新規テスト]を選択します。

    2. [新規テスト]ダイアログ・ボックスの[タイプ]フィールドの入力で、必ず次のテスト・タイプのいずれかを選択します。

      • BUSINESS-PROCESS:ビジネス・プロセス・テストを作成する場合
      • FLOW:フローを作成する場合
    3. [新規テスト]ダイアログ・ボックスの残りのフィールドに入力します。詳細については、テストの作成を参照してください。

    4. テストまたはフローを保存します。

  3. ビジネス・プロセス・テストとフローの更新

    各ビジネス・プロセス・テストまたはフローについて、その詳細、添付ファイル、パラメータなどを更新できます。ビジネス・プロセス・テストまたはフローを右クリックして[テストの詳細]を選択します。[テストの詳細]ダイアログ・ボックスが開きます。ユーザ・インタフェースの詳細については、Business Process Testing の[テストの詳細]ダイアログ・ボックスを参照してください。

  4. (オプション)ビジネス・プロセス・テストまたはフローにブランチを追加します。

    タスクの詳細については、ブランチの追加を参照してください。

  5. ビジネス・プロセス・テストまたはフローにコンテンツを追加します。

    次の方法でビジネス・プロセス・テストのコンテンツを作成します。

    • [コンポーネントの選択]/[フローの選択]表示枠からビジネス・コンポーネントやフローをドラッグし、[テスト スクリプト]タブのテストにドロップします。

    • [コンポーネントの選択]/[フローの選択]表示枠からビジネス・コンポーネントやフローをドラッグし、[テスト スクリプト]タブのフローにドロップします。

    コンテンツの作成は、[テスト スクリプト]タブのグリッドとキャンバスの両方から実行できます。

    ユーザ・インタフェースの詳細については、Business Process Testing の[テスト スクリプト]タブを参照してください。

    ヒント: [テスト スクリプト]タブのグリッドとキャンバスの両方で、次の操作を実行して、ビジネス・コンポーネントとフローをテストの論理順に並べることができます。 

    • ツールバーの上向き矢印ボタンと下向き矢印ボタンを使用して、ビジネス・コンポーネントとフローを選択します。
    • ビジネス・コンポーネントとフローをドラッグ・アンド・ドロップします。

    例:

    融資要求ビジネス・プロセス(RequestAndProcessLoans)のテストには、ログインおよびログアウトのためのコンポーネントと、融資要求を処理するためのコンポーネント(CreateLoanSearchLoanApproveLoan)を格納したフロー(ProcessLoans)を含めることができます。

  6. (オプション)ビジネス・プロセス・テストおよびフローのコンポーネントを記録します。

    アプリケーションをナビゲートすることで、ビジネス・プロセス・テストとフローを自動的に作成できます。ナビゲート中に行われたアクションは、ビジネス・コンポーネントとして記録されます。

    タスクの詳細については、フローおよびビジネス・プロセス・テストへのコンポーネントの記録を参照してください。

  7. (オプション)ビジネス・プロセス・テストとフローの学習 - オプション

    BPT パッケージ・アプリ・キットを使用すると、パッケージ化されたアプリケーションをナビゲートすることで、ビジネス・プロセス・テストとフローを自動的に作成できます。

    タスクの詳細については、ビジネス・プロセス・テストおよびフローの学習を参照してください。

  8. (オプション)コンポーネントを要求します。

    テストやフローの設計時に、コンポーネントの作成をリクエストして、コンポーネントの作成の詳細を指定できます。コンポーネント要求は、通常のコンポーネントと同じ方法でテストまたはフローに含めることができます。

    1. テスト計画ツリーで、コンポーネントをリクエストするビジネス・プロセス・テストまたはフローを選択し、[テスト スクリプト]タブをクリックします。
    2. ボタンをクリックして[コンポーネントの詳細]ダイアログ・ボックスを開きます。
    3. 新規コンポーネント要求]でコンポーネント要求の名前を変更し、[責任者]などの関連フィールドに情報を入力します。
    4. OK]をクリックします。新しいコンポーネント要求が、選択したビジネス・プロセス・テストまたはフローの[テスト スクリプト]タブと、コンポーネント・ツリー表示枠の[コンポーネント要求]フォルダの下に[Not Implemented]ステータスで表示されます。コンポーネント要求からコンポーネントを作成するタスクの詳細については、手順OpenText Application Quality Management でのビジネス・コンポーネントの作成を参照してください。

    ヒント: ほかのコンポーネントとは異なり、リクエストしたコンポーネントはテスト計画モジュールから直接変更できます。ただし、コンポーネント要求がビジネス・プロセス・テストのフロー内に含まれる場合を除きます(この場合は、ビジネス・プロセス・テストからコンポーネント要求を表示することしかできません)。

    注: コンポーネント要求を自動化することはできません。オートメーションは対応するコンポーネントを作成した後で追加できます。

  9. フローまたはビジネス・プロセス・テストの実行条件を設定します。

    詳細については、フローとビジネス・プロセス・テストの実行条件の設定を参照してください。

  10. コンポーネントとフローの失敗条件を設定します。

    テストの特定のビジネス・コンポーネントまたはフローが失敗したときに、ビジネス・プロセス・テストの実行を続行するか終了するかどうかを定義できます。

    [テスト スクリプト]タブで、ビジネス・コンポーネントの[失敗時]カラムをクリックします。[終了]または[続行]を選択します。

    ユーザ・インタフェースの詳細については、Business Process Testing の[テスト スクリプト]タブを参照してください。

    失敗時]の標準設定値の設定方法については、失敗時の動作の標準設定を参照してください。

  11. コンポーネントとフローをグループ化します。

    場合によっては、複数のビジネス・コンポーネントまたはフローをまとめて、グループとして反復すると便利なことがあります。

    テスト計画ツリーで、[テスト スクリプト]タブをクリックします。グループ化するコンポーネントまたはフローを選択して右クリックし、[グループ]>[グループ]を選択します。

    グループを反復する場合:

    • 同じグループに入れる項目は、すべて反復回数が同じで、反復範囲が同じであることが必要です。そうでない場合は、警告メッセージが表示されます。

    • 反復回数は、そのグループに定義されている値セットの合計数を示します。

    • 反復範囲は、テストの実行時に使用するように現在設定されている反復のサブセットを示します。

    グループ作成のユーザ・インタフェースの詳細については、Business Process Testing の[テスト スクリプト]タブを参照してください。

    グループ反復のユーザ・インタフェースの詳細については、[反復]ページを参照してください。

    グループの反復に関するタスクの詳細については、コンポーネント、フロー、およびグループの反復の定義を参照してください。

  12. テストを検証します。

    ビジネス・プロセス・テストとフローをチェックして、テストやフローが正しく実行されるのを中断する可能性があるコンポーネント・エラーを見つけることができます。テスト計画モジュールでビジネス・プロセス・テストやフローを検証すると、すべてのテスト・セット内のテストまたはフローのすべてのインスタンスがチェックされます。

    テスト計画ツリーで、[テスト スクリプト]タブをクリックします。検証するビジネス・プロセス・テストまたはフローを選択します。をクリックします。

    エラーが検出された場合、必要に応じてテストを変更します。検証チェックを繰り返します。エラーが解決された場合、検証が正しく完了したことを示すメッセージが表示されます。

    ユーザ・インタフェースの詳細については、[テスト検証結果]ダイアログ・ボックスを参照してください。

  13. (オプション)テスト計画モジュールから手動テストを実行します。

    ビジネス・プロセス・テストは、プリントアウトから手動で実行できます。プリントアウトには、ビジネス・プロセス・テストの各フロー、グループ、反復、コンポーネント、ステップの関連パラメータの値が詳細に示されます。プリントアウトを生成するには、ビジネス・プロセス・テストを選択し、テスト計画モジュールのアナリシス・メニューから次のいずれかのプロジェクト・レポートを実行します。 

    • ビジネス・プロセス・テストとコンポーネント・ステップ

    • ビジネス・プロセス・テストとコンポーネント・ステップおよびコンポーネントの詳細

    ヒント: これらのレポートは、監査目的でも実行できます。

  14. テスト計画モジュールで自動テストとフローをデバッグします。

    テスト計画モジュールでテストまたはフローをデバッグすることで、自動コンポーネントがテストまたはフローで全体として正常に実行されるかどうかをチェックできます。たとえば、テスト内のコンポーネントおよびフローの順序が論理的かどうか、テスト内の先行するコンポーネントが終了したところでコンポーネントが開始されているかどうかなどをチェックできます。

    タスクの詳細については、自動化されたテストとフローのデバッグを参照してください。

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ビジネス・プロセス・テストとフローのステータスを OpenText Application Quality Management で計算する方法

テストまたはフローのステータスは、ビジネス・コンポーネントのステータスで決まります。テストまたはフローのステータスは、最も深刻なステータスのコンポーネントに基づいて決まります。

Example: 次のコンポーネントを含むビジネス・プロセス・テストがあるとします。

  • 2 個の[Ready]コンポーネント
  • 1 個の[Maintenance]コンポーネント
  • 1 個の[Under Development]コンポーネント
  • 1 個の[Error]コンポーネント
  • 1 個の[Not Implemented](要求された)コンポーネント

テスト内のビジネス・コンポーネントの最も深刻なステータスが[Error]であるため、テストのステータスは[Error]になります。

次のコンポーネントを含むビジネス・プロセス・テストがあるとします。

  • 2 個の[Ready]コンポーネント(そのうち 1 つのコンポーネントは古くなってコンポーネント・ツリーの[Obsolete]フォルダに移動)
  • 1 個の[Maintenance]コンポーネント
  • 1 個の[Under Development]コンポーネント
  • 1 個の[Error]コンポーネント
  • 1 個の[Not Implemented](要求された)コンポーネント

古いコンポーネントは[Error]ステータスよりも深刻であるため、テストのステータスは[Outdated]になります。

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