パラメータ、反復、設定の操作

この項では、パラメータ、反復、テスト設定を Business Process Testing で扱う方法に関する一般的な情報を提供します。

概要

次の表では、ビジネス・プロセスのテストとフローを操作する際のパラメータ、反復、およびテスト設定に関する一般的な情報について説明します。

パラメータ

コンポーネントやフローが受け取ったり返したりする値をパラメータを使用して定義することで、ビジネス・プロセス・テストの動作と結果を変えることができます。このプロセスは、パラメータ化と呼ばれます。

パラメータ化を使用すると、テストするアプリケーションに対して複数のデータ・セットを使用して操作を実行できます。ビジネス・プロセス・テストを実行するごとに、テスト(またはそのコンポーネントやフロー)のパラメータの値を変更できます。

パラメータのリンク ビジネス・プロセス・テストまたはフロー内のコンポーネント・パラメータにほかのコンポーネントからアクセスできるように、パラメータをリンクできます。あるコンポーネントの出力パラメータと別のコンポーネントの入力パラメータをリンクします。
パラメータの昇格

パラメータが昇格すると、他のフロー内のコンポーネント(および他のテスト内のコンポーネントとフロー)からパラメータ値にアクセスできるようになります。昇格によって、パラメータの適用範囲が広がり、ビジネス・プロセス・テストの実行時にそのパラメータ値を使用できるエンティティが増えます。

コンポーネント・パラメータは、コンポーネントをフローまたはテストに追加するのと同時にフロー・レベルまたはテスト・レベルに昇格させることができます。同様に、フロー入力パラメータは、フローをテストに追加するのと同時にテスト・レベルに昇格させることができます。

反復とテスト設定

パラメータ化によって、ビジネス・プロセス・テスト内の特定のコンポーネント、フロー内の特定のコンポーネント、ビジネス・プロセス・テスト全体、またはビジネス・プロセス・テストのテスト設定を反復することが可能になり、データ駆動型のテストを作成できます。

  • 反復を定義すると、毎回異なるパラメータ値を使用して、ビジネス・コンポーネント、フロー、テストを複数回自動的に実行できます。

  • ビジネス・プロセス・テストは、テスト対象のアプリケーションのさまざまなユースケースに対して実行できます。テストのユースケースは、それぞれテスト設定で表現されます。各テスト設定とその反復について、さまざまなデータ・セットを関連付けることができます。

    ユースケースの例としては、異なるオペレーティング・システムに対する同じテストの実行、異なるブラウザ・バージョンに対する同じテストの実行、または異なる言語の文字セットを使用した同じテストの実行が挙げられます。テストのユースケースは、それぞれテスト設定で表現されます。各テスト設定とその反復について、さまざまなデータ・セットを関連付けることができます。

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データの処理

以下は、パラメータ、反復、およびテスト設定を操作するための一般的なワークフローです。

パラメータ、反復、およびテスト設定を操作するには、次の手順を実行します。

  1. データを設計します。パラメータを使用して作業する前に、次の点を考慮してください。

    パラメータのリンク

    リンクできるように、ほかのパラメータに依存するパラメータを決定します。

    詳細については、パラメータのリンクを参照してください。

    パラメータの昇格

    コンポーネント、フロー、テスト・レベルでどのパラメータを利用可能にするかを決定します。

    詳細については、パラメータの昇格を参照してください。

    反復とテスト設定

    ビジネス・プロセス・テストは、反復とテスト設定を異なる値でセットアップすることで、さまざまなユースケース・シナリオで反復することができます。それぞれのコンポーネント、フロー、ビジネス・プロセス・テスト設定を実行する回数と、そのときに使用する値を設計します。

    詳細については、コンポーネント、フロー、およびグループの反復の定義およびビジネス・プロセス・テスト用のテスト設定の生成を参照してください。

  2. パラメータを作成し、標準設定値を設定します。

    詳細については、パラメータの作成を参照してください。

    標準設定値は、実行に対して値が指定されない場合に使用する標準設定値を提示するために使用したり、提示可能な値のタイプの例として使用できます(電話番号の例を ###-###-#### とするなど)。

  3. パラメータをリンクします。

    コンポーネント間で出力パラメータと入力パラメータをリンクします。タスクの詳細については、パラメータのリンクを参照してください。

  4. パラメータを昇格させます。

    パラメータを昇格させることで、コンポーネントまたはフロー・レベルで定義したパラメータに基づいて新規パラメータを作成できます。新規パラメータは、テスト内のすべてのコンポーネントとフローからアクセスできます。

    パラメータを昇格させると、同じ名前の新規パラメータが上位レベルで作成されます。

    次のレベルへのパラメータの昇格は、コンポーネントまたはフローをテストに追加するとき、またはコンポーネントをフローに追加するときに行います。

    タスクの詳細については、パラメータの昇格を参照してください。

  5. 各反復のデータ値の設定

    ビジネス・プロセス・テストの実行時に各ビジネス・コンポーネントまたはフローを反復する回数を定義します。

    動的な設定を使用している場合は、同じビジネス・プロセス・テストまたはフロー内のビジネス・コンポーネントを、異なる回数だけ反復できます。これを行うには、Microsoft Excel 内からデータ・テーブル内の複数のシートを使用して、コンポーネントの反復を設定します。

    コンポーネントの反復に関するタスクの詳細については、コンポーネント、フロー、およびグループの反復の定義を参照してください。

  6. 各テスト設定のデータ値を設定します。

    ユースケースごとに各ビジネス・コンポーネント、フロー、またはテストを反復する回数を決定する設定を定義します。各テスト設定のパラメータ値を設定します。詳細については、テスト設定を参照してください。

  7. テスト・インスタンスのデータ値を設定します。

    テスト・インスタンスで各ビジネス・コンポーネントまたはフローを反復する回数を定義し、パラメータ値を設定します。タスクの詳細については、コンポーネント、フロー、およびグループの反復の定義を参照してください。

  8. (オプション)パラメータをインポートし、保存します。

    コンポーネント・パラメータやフロー・パラメータの値のリストを反復用に定義する作業は、外部ファイルから値をインポートすることで簡単になります。また、定義された一連のパラメータ値をファイルとして保存し、たとえば、ほかのビジネス・コンポーネントやフローで使用することもできます。

    タスクの詳細については、コンポーネント、フロー、およびグループの反復の定義を参照してください。

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