テスト設定

テスト設定を定義して、テストの実行時に使用するデータ・セットを決定できます。

このトピックの内容:

テスト設定の概要

テストを作成すると、テストと同じ名前のテスト設定が自動的に作成されます。テスト計画モジュールの[テスト設定]タブで、このテスト設定を表示し、追加のテスト設定を追加できます。テスト計画モジュールの[パラメータ]タブで、テスト設定をデータに関連付けることができます。

テスト設定により、テストの再利用が容易になり、要件カバレッジが向上します。

テストの再利用を容易にする

テスト設定は実質的にデータをテストから開放し、テストを汎用的にし、テストの再利用を容易にします。テスト設定を使用すると、次のことが可能になります。

  • さまざまなテストで共通データ・ソースを共有します。

  • データ・セットをその都度変えてさまざまなユースケースをテストします。

例:

Windows 環境でチェックしたテストを UNIX 環境でもテストする必要がある場合には、2 つのテスト設定を含む 1 つのテストを定義できます。Windows 用の設定のパラメータ値には Windows 固有の値(たとえば、パス名のバックスラッシュ)が含まれ、UNIX 用の設定のパラメータ値には UNIX 固有の値(たとえば、パス名のスラッシュ)が含まれます。

要件カバレッジを強化する

テスト設定では、要件カバレッジをより細かく調整できるようになりました。テストのレベルでのみ各要件をカバーするのではなく、特定のテスト設定に要件をリンクできます。

例:

同じテストの中で各要件に異なるテスト設定を関連付けることで、1 つのテストで複数の要件をカバーできます。

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テスト・セットの作成

テスト用のテスト設定を作成します。各テスト設定について、テスト用のデータのサブセットまたは実行時の環境を指定できます。

前提条件:

  • 設定を定義するテストが作成されている。詳細については、テストの作成を参照してください。

  • テスト用のテスト・パラメータが作成されている。詳細については、テスト・パラメータを参照してください。

  • テスト・カバレッジをよりきめ細かく調整するためにテスト設定を使用する場合は、要件モジュールで要件を定義します。詳細については、要件の作成を参照してください。

テスト設定を定義するには、次の手順で行います。

  1. テスト計画ツリーで、テストを選択します。

  2. テスト設定]タブで、[新規テスト設定をクリックし、テスト設定の詳細を入力して、[OK]をクリックします。

    フィールド 説明
    名前 テスト設定に一意の名前を付けます。
    標準設定値の設定 フィールドの標準設定値の設定
    標準設定値の使用 標準設定値が設定されている場合は、フィールドに標準設定値を入力します。

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テストのタイプとテスト設定データの関連付け

テスト・タイプによって、静的データ、動的データ、または静的データと動的データの両方をテスト設定に関連付けることができます。

次の表に、各テスト・タイプでサポートされているテスト設定データの関連付け方法を示します。

テストのタイプ

静的 動的

BUSINESS-PROCESS

FLOW

LR-SCENARIO

MANUAL

PERFORMANCE-TEST

QAINSPECT_TEST*

QUICKTEST_TEST

SERVICE-TEST

SYSTEM-TEST*

VAPI-XP-TEST*

VuGenScript

* このテストのタイプのテスト設定データを関連付けることができます。ただし、関連付けられた設定データを使用してテストのこのタイプを実行するには、OTA API などの他のツールでテストを実行してください。

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静的データとテスト設定の関連付け

静的データを使用すると、テストのパラメータ値のセットを指定できます。関連付けるデータ量が少ない場合は、静的データを使用します。

静的データを関連付けるには、次の手順を実行します。

  1. テスト計画ツリーで、テストを選択します。

  2. テスト設定]タブで静的設定を選択し、[データ]タブをクリックします。

    テスト・タイプが静的データと動的データの両方をサポートしている場合は、[静的]オプションを選択します。

    UI 要素

    説明

    静的

    OpenText Application Quality Management 内で定義された静的データにアクセスするようにテスト設定を変更します。

    利用可能:静的データと動的データの両方をサポートするテスト・タイプ。詳細については、テストのタイプとテスト設定データの関連付けを参照してください。

    動的

    外部の Microsoft Excel データ・リソース・ファイルにアクセスするようにテスト設定を変更します。

    利用可能:静的データと動的データの両方をサポートするテスト・タイプ。詳細については、テストのタイプとテスト設定データの関連付けを参照してください。

    カラムの選択:[カラムの選択]ダイアログ・ボックスが開き、表示するフィールドとその順序を指定できます。

    標準設定値のコピー:実際の値を、現在選択されているパラメータの標準設定値で置き換えます。

    選択したパラメータの更新:テスト・ラボ・モジュールの選択したテスト設定に関連付けられている、すべてのテスト・インスタンスにまたがる、すべてのまたは選択したパラメータの実際の値を更新できます。

    使用中

    パラメータがデザイン・ステップに含まれているかどうかを示します。

    パラメータ名

    パラメータの名前。

    標準設定値

    テスト・レベルで定義された、パラメータの標準設定値。

    実際の値

    テスト実行中にパラメータに使用される実際の値。

    ソース・テスト

    パラメータを作成したテスト。

    利用可能: 

    • MANUAL

    • QAINSPECT-TEST

    • SYSTEM-TEST

    • VAPI-XP-TEST

  3. Business Process Testing の場合)反復を作成します。

    既存の反復とテスト・パラメータの標準設定値がグリッド内に表示されます。必要に応じて反復を追加または削除します。反復のユーザ・インタフェースの詳細については、[反復]ページを参照してください。

  4. パラメータ値を変更します。

    既存の反復とテスト・パラメータの標準設定値がグリッド内に表示されます。必要に応じてパラメータ値を変更します。

    静的なパラメータ値を変更するには、パラメータを選択し、[実際の値]フィールドをクリックし、目的のパラメータ値を入力します。

    ヒント: Business Process TestingBusiness Process Testing を使用しているときに、[テストの組み合わせジェネレータボタンをクリックして、データ値の一意の組み合わせでテスト設定を生成することができます。タスクの詳細については、テスト設定の組み合わせを生成する方法を参照してください。ユーザ・インタフェースの詳細については、テストの組み合わせジェネレータを参照してください。

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動的データとテスト設定の関連付け

動的データを使用すると、Microsoft Excel の外部ファイルをテスト・リソースとして OpenText Application Quality Management にアップロードし、テスト設定に関連付けることで、テストのパラメータ値を指定できます。指定するデータが大量にあり、外部ファイル内で管理した方が容易な場合は、動的データを使用します。

テスト・レベルおよび構成レベルの動的データ・リソース

次のレベルで動的データ・リソースを提供できます。

レベル 説明
テスト・レベル すべてのパラメータ値を含む Microsoft Excel ファイルをテスト・レベルで使用できます。Microsoft Excel ファイルは、テスト・リソース・モジュールでデータ・テーブルとしてアップロードされ、テスト計画モジュールの[パラメータ]タブでテスト設定と関連付けられます。
設定レベル 代わりの Microsoft Excel ファイルを指定して、テストに関連付けられた標準設定のテスト・レベルのデータ・リソース・ファイルをオーバーライドすることができます。Microsoft Excel ファイルは、テスト・リソース・モジュールでデータ・テーブルとしてアップロードされ、テスト計画モジュールの[テスト設定]タブでテストの特定の設定と関連付けられます。

前提条件:

UFT One 自動テストで動的データを使用する場合は、UFT One Add-in for Business Process Testing がクライアント・コンピュータにインストールされていることを確認してください。UFT One Add-in for Business Process Testing は、Application Lifecycle Management の[アドイン]ページ([ヘルプ]>[アドイン])から入手できます。

動的データを関連付けるには、次の手順を実行します。

  1. Microsoft Excel でデータ・テーブルを作成します。

    このデータ・テーブルには、テスト設定の反復ごとにパラメータ値になる値の行が含まれます。

    1. スプレッドシートを作成します。

      • Microsoft Excel を開きます。

      • ビジネス・プロセス・テストの場合、OpenText Functional Testingから Microsoft Excel ファイルに設定値をエクスポートし、データ・テーブル用に使用することが可能です。テスト反復の値を Excel ドキュメントにエクスポートする方法の詳細については、UFT One ヘルプを参照してください。

    2. 最初のシートに、テスト・レベルのパラメータを入力します。最初のシートの行ごとに、テスト全体が 1 回ずつ実行されます。

      例:

    3. Business Process Testing ユーザは、Excel ファイルの他のシートを使用して、テストやフローで定義されているビジネス・コンポーネントの反復をオーバーライドできます。次にガイドラインを示します。

      • 次のシート(最初のシート以外のシート)では、コンポーネントとそのパラメータを指定します。

        注: コンポーネントにパラメータがない場合、そのコンポーネントに相当するシートを Excel で作成する必要はありません。

      • 各シートのカラム見出し(先頭行)には、次のいずれかの形式でパラメータ名を指定します。

        • <コンポーネント名>.<コンポーネントのパラメータ名>

          これは一般的な形式であり、標準設定です。

        • <コンポーネント・インスタンス名>.<コンポーネントのパラメータ名>

          これは、シート名を簡潔にしたい場合に便利な形式です。

        • <コンポーネントのパラメータ名>

          これは、コンポーネント名をシート名として使用したい場合や、シート名を簡潔にしたい場合に便利な形式です。

        メモ

        • 1 つのテストに同じコンポーネントを複数追加する場合、テストに含まれるコンポーネントの数値インスタンスは、コンポーネント名とパラメータ名の間に表示されます。コンポーネント・インスタンスは、テスト・スクリプトの順序で表示されます。この順序は、コンポーネントの挿入時に指定した元の数値インスタンスの順序と異なる場合があります。

        • シート名は 32 文字以内にする必要があります。また、特殊文字は使用できません(これは、Microsoft Excel の制限事項です)。

          ヒント: この制限に対応したカラム見出しを指定するには、上記の 2 番目または 3 番目の形式でパラメータ名を指定してください。

      • 各パラメータの値を、パラメータ名の下の別々の行に 1 つずつ指定します。各行は、反復を表します。必要に応じて反復を追加します。

      例:

      最初のシートには、OrderingBooks ビジネス・プロセス・テストの情報が含まれています。店舗は BooksOnline だけなので、テストは 1 回のみ実行されます。

      2 番目のシートには、Login ビジネス・コンポーネントの情報が含まれています。ログインするユーザが 1 人だけ指定されているので、このビジネス・コンポーネントは 1 回だけ反復実行されます。

      3 番目のシートには、OrderBooks ビジネス・コンポーネントの情報が含まれています。書籍が 1 冊だけ指定されているので、このビジネス・コンポーネントは 1 回だけ反復実行されます。

      コンポーネントの反復回数を複数にしたい場合は、3 番目のシート(OrderBooks ビジネス・コンポーネント)を変更し、行を増やします。ビジネス・コンポーネントは指定された本の数だけ反復実行されます。この例では、6 回反復します。

    4. ファイルを保存します。

        注意:
      • Excel のスプレッドシートを編集する際、コンポーネント、テスト、フローで定義されているパラメータの値や反復を指定しないと、実行時に例外が発生します。

      • コンポーネント、グループ、フローの入力パラメータが別のビジネス・コンポーネントまたはフローの出力パラメータを参照している場合、反復回数が異なるとエラーが発生する可能性があります。[反復]ダイアログ・ボックスでパラメータ名が赤で表示された場合、反復範囲が一致していません。

  2. Microsoft Excel データ・テーブルをテスト・リソースとしてアップロードします。

    1. テスト・リソース・モジュールを選択します。テスト・リソース・フォルダを作成するか選択します。

    2. 新規リソース をクリックして、新しいテスト・リソースを作成します。

    3. リソース・タイプとして[Data Table]と入力し、[OK]をクリックします。

    4. リソース ビューア]タブで[ファイルのアップロード]ボタンをクリックします。作成した Microsoft Excel ファイルを探して選択し、[開く]をクリックします。

    5. 正しくアップロードされたことが表示されたら、[OK]をクリックします。[リソース ビューア]に標準設定の Microsoft Excel シートが表示されます。

    スプレッドシートをダブルクリックすると、作成したデータが表示されます。

    注: Microsoft Excel ファイルのデータは、第 2 行から始まります。Microsoft Excel ファイルの最初の行には、データ・カラムの名前が含まれているとみなされ、この名前が OpenText Application Quality Management のパラメータ名にマップされます。

  3. テスト・リソースをテストまたはその構成に関連付けます。

    テスト・リソースとテストを関連付けるには

    テスト・リソースとテストを関連付けることができます。テストのテスト設定には、このテスト・リソース内のデータが使用されます(ただし、[テスト設定]>[データ]でオーバーライドした場合を除く)。

    テスト・リソースとテスト全体を関連付けるには、次の手順を実行します。 

    1. テストの[パラメータ]タブで、ツールバーの[データ リソース]フィールドの隣の下向き矢印をクリックします。

    2. データ・リソースを探して選択し、[OK]をクリックします。これで、その Microsoft Excel ファイルが、テスト用の標準設定の外部データ・ファイルになります。

      リソースをプレビューするには、[リソース プレビューをクリックします。

    テスト・リソースと設定を関連付けるには

    データ・テーブルとテスト設定を関連付けることができます。テスト内のテスト設定は、設定ごとに指定されたデータ・テーブルを使用して実行され、[パラメータ]タブで指定したデータ・テーブルはオーバーライドされます。

    テスト・リソースとテスト全体を関連付けるには、次の手順を実行します。

    1. 設定を開きます。[データ]タブで[動的]を選択します。
    2. テスト データ リソースのオーバーライド]を選択し、[データ リソース]フィールドで代替データ・リソースを指定します。
  4. テスト・パラメータをリソース・パラメータにマップします。

    Excel データ・テーブルのテスト・パラメータ名は、テストで定義されているパラメータ名と一致しなくても問題ありません。パラメータ名はマッピングが可能です。リソース・パラメータをテスト・パラメータにマップすることで、同じリソース・ファイルを別のテストで容易に再利用できます。

    パラメータをマップするには、テストの[パラメータ]タブで、[パラメータのマップ をクリックします。

    UI 要素 説明

    Business Process Testingマップされていない各テスト・パラメータを、外部データのテーブル・リソース内の 1 つのパラメータ(同じ名前のカラム見出し)に自動的にマップします。

    自動的にマップするには、外部データのテーブル・リソースのカラムの見出しがテスト・パラメータ名と一致する必要があります。

    マッピングでは大文字と小文字は区別されません。

    外部データのテーブル・リソースのパラメータの順序がテストのパラメータの順序と一致する必要はありません。

    注: パラメータがすでにマップ済みの場合、このオートマップ操作によってマッピングがリセットされることはありません。

    テスト・パラメータ名 テストで定義されているテスト・パラメータの名前。
    リソース・パラメータ名

    外部データのテーブル・リソースに定義されているカラムの見出しの名前。

    :API テストの場合は、パラメータ名を次の形式で入力します。<シート名>.<カラム名>

    ヒント: ビジネス・プロセス・テストでは、ドロップダウン・リストからカラムの見出しを選択できます。リソース・パラメータ名をクリアするには、ドロップダウン・リストで空白行を選択します。

    マッピング・ステータス

    Business Process Testingテスト・パラメータが外部データ・テーブル・リソースのパラメータ(カラム)にマップされているかどうかを示すステータス。

    • 割り当てなし:テスト・パラメータは外部データ・テーブル・リソースのパラメータに関連付けられていません。
    • 割り当て済み:テスト・パラメータは外部データ・テーブル・リソースのパラメータに関連付けられています。
  5. (オプション)反復範囲の選択によるデータのフィルタリング

    パラメータ値のサブセットのみでテストを実行するように、行または値でデータをフィルタリングするには、[データ リソース設定]をクリックします。

    注: データ ・リソース設定を使用してパラメータをマップすることもできます。パラメータ・マッピング関連の UI 要素は、次の表には入っていません。これらの UI 要素の説明については、テスト・パラメータをリソース・パラメータにマップします。を参照してください。

    UI 要素 説明

    Business Process Testing: 

    フィルタ済みリソース・プレビュー:テスト・リソースのデータ・ビューアが開きます。これにより、フィルタ条件と一致する外部データ・リソースの動的データ(テスト設定の実行時に使用されるデータ)を見ることができます。

    フィルタ:フィルタの名前。

    行フィルタ:すべての行または選択されている行。

    マップされたカラムのみを表示:選択すると、テスト・パラメータにマップされたデータのみが表示されます。

    <見出し>:グリッドのカラムの見出し。パラメータ・マッピングも表示されます。

    <グリッド>:フィルタ条件と一致するデータの行。

    フィルタ条件

    データ・リソースのデータ行を除外する条件。テストは、除外されたデータ行に対しては実行されません。

    次のガイドラインに従ってフィルタを指定します。

    • 指定できるのは、文字列のみです。

    • 引用符や演算子は指定しないでください。

    • 指定できる値は 1 つのみです。

    • フィルタでは大文字と小文字を区別します。
    すべての行 指定するフィルタ条件を満足する行がデータ・リソース・ファイル内にある場合に、そのすべての行を処理するには、[すべての行]を選択します。
    行のサブセットを指定するには、[]を選択し、行番号をカンマで区切って入力します。行の範囲は、ハイフンを使って指定できます(たとえば、3-5 であれば、行 3、4、5 が処理されます)。

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参照情報: