テスト・カバレッジの作成
要件モジュールで要件にリンクするテストを選択すると、テストのカバレッジを作成できます。要件は複数のテストでカバーすることができます。
このトピックの内容:
テスト・カバレッジの概要
要件モジュールで、要件にリンクするテストを選択して、その要件のテスト・カバレッジを作成します。テスト・カバレッジは、要件またはテストの変更による影響を評価するのに役立ちます。
テストのレベルでのみ各要件をカバーする代わりに、テスト設定で要件をカバーすることができます。
テスト・カバレッジは、要件からテストを生成した場合には、自動的に作成されます。したがってテスト・カバレッジを追加しなくても、すでに存在していることがあります。詳細については、要件の作成を参照してください。
標準設定では、テスト・カバレッジは、機能、テスト、および未定義の要件タイプでのみ使用できます。ビジネス、フォルダ、およびグループの要件タイプにテスト・カバレッジを追加することはできません。テスト・カバレッジを追加できるようにするには、これらの要件タイプのテスト・カバレッジを有効にする必要があります。詳細については、
注: 別の方法として、テスト計画モジュールで要件をテストにリンクして、要件カバレッジを作成します。詳細については、要件カバレッジの作成を参照してください。
テスト・カバレッジの作成
要件にテストをリンクすることで、テスト・カバレッジを作成します。
要件にテストをリンクするには、次の手順を実行します。
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要件モジュールで、要件の詳細ビューを選択します。
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要件を選択して[テスト カバレッジ]タブをクリックします。[選択]ボタンをクリックすると、右側の表示枠にテスト計画ツリーが表示されます。
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対象のテストを選択し、[カバレッジに追加]
をクリックします。
テストのテスト設定を選択するには、テスト計画ツリーの下部でテストを選択し、[テスト設定]表示枠を展開して、対象のテスト設定を選択します。
同じフォルダにグループ化された複数のテストを選択する場合は、フォルダを選択して[カバレッジに追加]をクリックします。
テストが同じフォルダにグループ化されていない状態で複数のテストを要件に関連付ける場合は、テスト・ケースをフィルタします(テスト名別など)。フィルタのルート・フォルダを選択して一致するテストを追加し、[カバレッジに追加]をクリックします。
Business Process Testing:条件とテスト設定を含むビジネス・プロセス・テストを追加すると、[詳細カバレッジの追加]ダイアログ・ボックスが開き、テスト・カバレッジの条件とテスト設定を選択できます。
テスト・カバレッジを表示または編集するには、次の手順を実行します。
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要件のすべての子のテスト・カバレッジを表示するには、[完全カバレッジ]オプションを選択します。
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要件がカバーするテストの実行ステータスを表示するには、カバレッジ・グリッドからテストを選択します。グリッドの下部の表示枠を表示し、[カバレッジ グラフ]タブをクリックします。
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要件がカバーするテストの設定のステータスを表示するには、カバレッジ・グリッドからテストを選択します。グリッドの下部の表示枠を表示し、[テスト設定ステータス]タブをクリックします。
このタブでは、テスト・カバレッジのテスト設定を追加または削除することもできます。
テスト・カバレッジのテスト設定を追加または削除するには、次の手順を実行します。
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テスト・カバレッジ・グリッドからテストを選択します。
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グリッドの[カバレッジ モード]カラムで、[選択した設定]を選択します。
カラムが表示されない場合は、[カラムの選択]
をクリックしてカラムを表示します。
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設定を削除するには、設定を選択し、[設定の削除]
をクリックします。
設定を追加するには、[設定の追加]
をクリックし、追加する設定を選択します。
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テスト・カバレッジの分析
要件と子要件のテスト・カバレッジ・ステータスを分析できます。
カバレッジ・アナリシス設定の定義
カバレッジ・アナリシスは、[直接カバレッジ ステータス]フィールドの値、または選択したサイクルで実行した、要件をカバーするテストの実行に基づいて実行できます。
カバレッジ・アナリシス設定を定義するには、次の手順を実行します。
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要件モジュールで、[表示]>[カバレッジ アナリシス]を選択します。
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ページの右上隅で、[カバレッジ アナリシス]の横にある[設定]をクリックします。
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[アナリシス設定]ダイアログ・ボックスで、次のいずれかのオプションを選択します。
オプション 説明 カバレッジ・アナリシス [直接カバレッジ ステータス]フィールドの値に基づいて、要件のテスト・カバレッジ・ステータスを計算します。
直接カバレッジ・ステータス:要件の現在のステータスです。要件に関連付けられているテストのステータスに基づいて判断されます。要件ステータスは、次のいずれかになります。標準設定で、ステータスは[Not Covered]です。
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Blocked:要件がカバーする 1 つ以上のテストの実行ステータスがブロック済みになっています。
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Not Covered:要件がテストにリンクされていません。
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Failed:要件がカバーする 1 つ以上のテストの実行ステータスが失敗であり、ブロック済みになっているものはありません。
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Not Completed:要件がカバーする 1 つ以上のテストの実行ステータスが未完了であり、ブロック済みあるいは失敗になっているものはありません。一方、要件がカバーするテストの実行ステータスは、成功および実行なし、成功および N/Aになっています。
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Passed:要件がカバーするすべてのテストの実行ステータスが成功になっています。
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No Run:要件がカバーするすべてのテストの実行ステータスが実行なしになっています。
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N/A:要件の現在のステータスは不明です。
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-----:カバレッジをサポートしない要件タイプに属しているため、この要件には直接カバレッジ・ステータスがありません。
実行アナリシス 要件をカバーするテストを選択したサイクルで実行し、その実行に基づいて、要件のテスト・カバレッジ・ステータスを計算します。
[実行アナリシス]ボックスで矢印ボタンをクリックして、カバレッジを分析するサイクルを選択します。
選択したサイクルで実行に割り当てられなかったテストには、[No Run]ステータスが割り当てられます。テストでカバーされていない要件は分析に含まれません。
[実行アナリシス]オプションを選択すると、[直接カバレッジ ステータス]フィールドは、カバレッジ・アナリシス・ビューでは利用できません。
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テスト・カバレッジ・アナリシスの表示
要件モジュールで、[表示]>[カバレッジ アナリシス]を選択します。
カバレッジ・アナリシスの設定に応じて、[カバレッジ アナリシス]ビューに、次の情報のいずれかが視覚的に表示されます。
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[直接カバレッジ ステータス]フィールドの値に基づいて分析が実行される場合、ビューには要件とその子の直接カバレッジ・ステータスが表示されます。現在のフィルタに一致しない要件、つまり直接カバレッジ・ステータスが「N/A」の要件は、分析に含まれません。
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要件をカバーするテストを選択したサイクルで実行し、その実行に基づいて分析が行われる場合、OpenText Application Quality Management は計算に[直接カバレッジ ステータス]フィールド値を使用しません。その代わり、フィルタに含まれるサイクルに割り当てられたテスト・セット・フォルダに属するインスタンスを持つテストに基づいて算出された直接カバレッジ・ステータスの値を使用します。この場合、フィルタに含まれるサイクル向けのテスト・カバレッジを持たない要件は分析に含まれません。
特定の要件のカバレッジ・ステータスの表示
[カバレッジ アナリシス]ビューで、要件の[カバレッジ アナリシス]カラムの棒グラフをクリックします。[カバレッジ アナリシス]ダイアログ・ボックスのグラフ内の各部分をクリックすると、選択したステータスの子要件のリストを表示できます。
クリップボードへコピー:[カバレッジ アナリシス]ボックスのスナップショットをクリップボードにコピーします。
テスト・カバレッジに追加:[テスト カバレッジ]ダイアログ・ボックスを開き、要件の完全なテスト・カバレッジをテスト・ステータスに従ってグループ化して表示し、要件にテスト・カバレッジを追加できるようにします。[ステータス フィルタ]を使用すると、要件と子要件をカバーするテストのうち、選択したステータスのテストの一覧が表示されます。
注: 親要件に複数の子があり、すべての子が同じテストをカバーする場合、そのテストは親要件のテスト・カバレッジ・グラフに一度だけ含まれます。
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