VAPI-XP テスト

VAPI-XP テスト・ツールでは、Microsoft VBScript、Microsoft JavaScript(JScript バージョン)、PerlScript、および PythonScript を使用して新規のテスト・スクリプトを作成し、そのスクリプトをアプリケーション管理プロセスに組み込むことができます。

このトピックの内容:

VAPI-XP の概要

VAPI-XP テスト・スクリプトを使用することで、COM/DCOM サーバ、SOAP ベースの Web サービス、Java API(Java クラスや EJB など)およびコンソール・アプリケーションをテストできます。VAPI-XP は、LoadRunner Vuser の作成に使用することもできます。

さらに、VAPI-XP は OpenText Application Quality Management と完全に統合されているため、OpenText Application Quality Management のテストやテスト・セットを呼び出す VAPI-XP テスト・スクリプトを設計し、スクリプトの一部としてそれらのテストやテスト・セットを実行することができます。これによって、より高度なテスト・セット実行フローを構築することができ、各テストのステータスやタイプに基づいて、実行中にテスト・セット内のテストをフィルタ処理することが可能となります。

VAPI-XP は OpenText Application Quality Management のオープン・テスト・アーキテクチャ API とも完全に統合されています。オープン・テスト・アーキテクチャ API のすべてのクラスとメソッドを VAPI-XP ユーザ・インタフェースから参照することができるため、これらをテスト・スクリプトに簡単に組み込むことができます。

注: VAPI-XP テスト・ツールは、ALM Client Registration を実行することでテスティング・ホスト上にインストールされます。クライアント登録の実行手順については、Application Lifecycle Management インストールおよびアップグレード・ガイド を参照してください。

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VAPI-XP テスト・スクリプトの作成

VAPI-XP テスト・スクリプトは、テスト計画モジュールのテスト計画ツリーから作成します。

注: 手動テストを VAPI-XP テストに変換することもできます。[デザイン ステップ]タブで、[スクリプトの生成]ボタンをクリックし、「VAPI-XP-TEST」を選択します。OpenText Application Quality Management によって、定義したステップに対応するコードを含む VAPI-XP スクリプトが作成されます。また、元の手動テストの一部であった呼び出されたテストのコードも含まれます。手動テストの詳細については、テストの設計を参照してください。

VAPI-XP テスト・スクリプトを作成するには、次の手順を実行します。

  1. テストの作成を参照してテストを作成し、[タイプ]フィールドを VAPI-XP-TEST に設定します。

  2. VAPI-XP ウィザード・ダイアログ・ボックスで次の内容を指定し、[Next]をクリックします。

    注: 各ダイアログ・ボックスで[Finish]をクリックするとウィザードが終了し、[テスト スクリプト]タブでテスト・スクリプトの作成を続けることができます。

    フィールド 説明
    Script Language

    スクリプト言語を選択します。

    注:

    • ActiveState の ActivePython スクリプトまたは ActivePerl スクリプトを使用して VAPI-XP テスト・スクリプトを作成するには、コンピュータにそのスクリプト言語がインストールされている必要があります。[テスト スクリプト]タブの[ヘルプ]メニューから[ActivePython ホーム ページ]または[ActivePerl ホーム ページ]を選択し、指示に従ってインストールします。

    • Microsoft の VBScript および JScript は通常、Internet Explorer と一緒にインストールされています。VBScript および JScript がインストールされていない場合は、[テスト スクリプト]タブの[ヘルプ]メニューから[VBScript ホーム ページ]または[JScript ホーム ページ]を選択し、画面の指示に従ってインストールします。

    Script Name VAPI-XP テスト・スクリプトの名前を入力します。
    Create a LoadRunner Vuser

    テスト・スクリプト言語として VBScript または JavaScript を選択すると有効になります。

    LoadRunner Controller で実行できる LoadRunner Vuser スクリプトを作成します。

    作成した Vuser スクリプトを LoadRunner Controller で実行するには、LoadRunner のクライアント・マシンに ALM Connectivity Add-in の最新バージョンがインストールされている必要があります。詳細については、ツールを参照してください。

  3. ウィザードの[Select a test type]ステップで、作成するテストのタイプを選択し、[Next]をクリックします。

  4. COM/DCOM Server Test]テスト・タイプを選択した場合は、テスト対象マシンのレジストリに登録されている、COM/DCOM オブジェクトのプログラム ID を選択し、[+]ボタンをクリックします。選択した COM/DCOM オブジェクトとその説明が表示されます。

  5. Java Class Test]テスト・タイプを選択した場合は、次の内容を指定します。

    フィールド 説明
    Java Class Name

    テストする Java クラスの正式名を入力し、[+]ボタンをクリックします。入力した Java クラス名がテキスト・ボックスに表示されます。

    使用できるのは、引数のない public コンストラクタを含む Java クラスのみです。

    Java 仮想マシンを使用する場合は、次の内容を指定します。
    JVM Runtime Java 仮想マシン実行時実行可能ファイル(通常 java.exe)を指定します。
    Java Compiler

    実行プラットフォームでバイトコードを再コンパイルする実行可能ファイル(通常javac.exe)を指定します。

    Classpath 指定した Java アプリケーションの実行に必要な、追加の(非標準の)Java ライブラリのリストを、セミコロン(;)で区切って指定します。Java クラスパスを指定しない場合、OpenText Application Quality Management は環境変数 CLASSPATH を使用します。
    JVM Parameters Java 仮想マシン実行時実行可能ファイルのパラメータを指定します。

    注: ほかの Java 仮想マシンを使用する場合は、次のようにシステム・パスに BSF DLL の場所を追加します。

    1. コントロール・パネルで[システム]>[システムの詳細設定]を選択してから、[詳細設定]タブをクリックします。

    2. 環境変数]ボタンをクリックし、[システム環境変数]領域で DLL(msvcp60.dllbsfactivescriptengine.dllbsfactivescriptengine_g.dll)のパスを追加して、Path パラメータを編集します。

    3. OK]をクリックします。

  6. Web Service (SOAP) Test]テスト・タイプを選択した場合は、次の内容を指定します。

    フィールド 説明
    SOAP Client Library

    SOAP クライアント・ライブラリを選択します。

    Microsoft SOAP SDK と PocketSOAP の 2 つの SOAP クライアント・ライブラリをサポートしています。PocketSOAP を使用する場合であっても、Web サービスを解析するために Microsoft SOAP SDK をインストールする必要があります。Microsoft SOAP SDK がコンピュータにインストールされていない場合は、OpenText Application Quality Management インストール DVD の Redist ディレクトリにある SoapToolkit30.exe ファイルを実行します。

    Web Service Definition テストする URL を入力または選択し、[+]ボタンをクリックします。
  7. Console Application Test]テスト・タイプを選択した場合は、次の内容を指定して、[+]ボタンをクリックします。

    フィールド 説明
    Application Executable File テストするアプリケーション・ファイルの名前を入力します。
    Command Line Parameters テストするアプリケーション・ファイルのパラメータを入力します。
    Use VAPI-XP Output instead of Standard Output 標準出力を VAPI-XP 出力ウィンドウに置き換えるかどうかを指定します。
    Application Timeout

    OpenText Application Quality Management がアプリケーションの実行が完了するまで待つ時間(ミリ秒単位)を入力します。この値を「-1」に設定した場合、OpenText Application Quality Management はアプリケーションの実行が完了するまで、時間の制限なく待機します。

  8. Service]リストで、テスト・スクリプトに追加する関数を選択します。関数をダブルクリックするか、またはドラッグ・アンド・ドロップすると、関数がスクリプト・コードに追加されます。関数は、[Service]リストの下のボックスに追加されます。

  9. 必要に応じて、下部の表示枠で、追加パラメータを入力したり、スクリプトにコードを追加することができます。

  10. Finish]をクリックします。新しいテストが、テスト計画ツリーで選択したサブジェクト・フォルダの下に表示されます。

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VAPI-XP テスト・スクリプトの編集

VAPI-XP ウィザードを使用して VAPI-XP テスト・スクリプトを作成した後は、[テスト スクリプト]タブでスクリプトを編集できます。

ヒント: [テスト スクリプト]タブを独立したウィンドウに表示するには、[表示]>[ウィンドウ]を選択するか、[ウィンドウ]ボタンをクリックします。

VAPI-XP テスト・スクリプトを編集するには、次の手順で行います。

  1. テスト計画ツリーで VAPI-XP テストを選択し、[テスト スクリプト]タブをクリックします。テスト・スクリプトが表示されます。

  2. 注: 作成したテスト・スクリプトのプロパティを表示するには、[Test]>[Properties]を選択します。

  3. スクリプトに追加できるオブジェクト定義、メソッド、およびプロパティのリストを表示するには、次の 3 つのオプションのいずれかを選択します。

    • [Test]>[References]>[COM Library References]:表示する COM オブジェクト定義、メソッド、プロパティを選択できる[References]ダイアログ・ボックスが表示されます。

    • [Test]>[References]>[SOAP Web Service References]:[Add Web Service Reference]ダイアログ・ボックスが表示されます。このダイアログ・ボックスでは、表示する Web サービス・オブジェクトの定義またはメソッドを入力できます。

    • [Test]>[References]>[Java Class References]:[Add Java Class Reference]ダイアログ・ボックスが表示されます。このダイアログ・ボックスでは、表示する Java クラス・オブジェクトの定義またはメソッドを入力できます。

  4. [View]>[Browsers]を選択するか、または[Show/Hide Browsers]ボタンをクリックします。次のタブが表示されます。

    タブ 説明
    Library

    スクリプトに追加できる VAPI-XP(SRunner)、OpenText Application Quality Management(TDAPIOLELib)、および COM/DCOM のオブジェクト定義、メソッド、およびプロパティのリストが表示されます。

    VAPI-XP オブジェクトの定義、メソッド、およびプロパティの詳細については、VAPI-XPAPI の使用を参照してください。

    OpenText Application Quality Management オブジェクトの定義、メソッド、およびプロパティの詳細については、Open Test Architecture API Referenceを参照してください。

    Soap

    スクリプトに追加できる Web サービスのオブジェクト定義とメソッドのリストが表示されます。

    Java

    スクリプトに追加できる Java クラスのオブジェクト定義とメソッドのリストが表示されます。

    Function スクリプトに含まれている関数のリストが表示されます。
    Object

    スクリプトに追加でき、定義名をもつオブジェクトのリストが表示されます。

    注: 各オブジェクトの定義、メソッド、プロパティの説明については、[View]>[Output]を選択し、[Help]タブをクリックします。

  5. スクリプト内の現在の関数に、オブジェクト定義、メソッド、またはプロパティを追加するには、コード内の該当箇所にカーソルを置き、[Library]タブ、[SOAP]タブ、または[Java]タブに表示されているオブジェクト定義、メソッド、またはプロパティをダブルクリックします。

  6. 定義名をもつオブジェクトを追加するには、[Library]タブ、[SOAP]タブ、または[Java]タブで、オブジェクト定義、メソッド、またはプロパティを選択し、[Test]>[Add Object]を選択します。[Add Object]ダイアログ・ボックスで、オブジェクトに付ける名前を入力し、[OK]をクリックします。

  7. スクリプトにオブジェクトを追加するには、オブジェクトをダブルクリックするか、オブジェクトを右クリックし[スクリプトに挿入]を選択します。

  8. コードの構文をチェックするには、[Test]>[Check Syntax]を選択するか、[Syntax Check]ボタンをクリックします。[View]>[Output]を選択すると、検査の結果が[Output]タブに表示されます。

  9. [テスト スクリプト]タブでその他の編集機能を実行します。

    • 直前の操作を元に戻すには、[元に戻す]ボタンをクリックします。元に戻した操作をやり直すには、[やり直し]ボタンをクリックします。

    • スクリプトの一部からある部分のコードを削除しスクリプト内の別の場所に挿入するには、コードの該当箇所を選択し、[切り取り]ボタンをクリックし、[貼り付けボタンを使用して別の場所に挿入します。

    • スクリプトの一部からある部分のコードをコピーしスクリプト内の別の場所に挿入するには、コードの該当箇所を選択し、[コピー]ボタンをクリックし、[貼り付けボタンを使用して別の場所に挿入します。

    • ある部分のコードを削除するには、該当箇所のコードを選択し、[削除]ボタンをクリックします。

    • スクリプトに含まれる特定のテキストを検索するには、[スクリプト内で検索]ボタンをクリックします。[テキスト検索]ダイアログ・ボックスの[検索テキスト]ボックスに、検索するテキストを入力します。検索のオプション、検索方向、検索範囲、検索開始位置を選択し、[OK]をクリックします。

      スクリプト内で同じテキストがさらに含まれているかを調べるには、[検索]>[次を検索]を選択します。

    • スクリプト内の特定のテキストを検索し、該当箇所を別のテキストで置き換えるには、[置換]ボタンをクリックします。[テキストの置換]ダイアログ・ボックスの[検索テキスト]ボックスに、検索するテキストを入力します。[置換後の値]ボックスに、見つかったテキストを置き換える新しいテキストを入力します。検索のオプション、検索方向、検索範囲、検索開始位置を選択し、[OK]をクリックします。スクリプト内に含まれる、検索対象のテキストをすべて一括置換するには、[すべて置換]ボタンをクリックします。

    • スクリプト内の特定の行番号に移動するには、[検索]>[次の行番号に移動]を選択します。[次の行番号に移動]ダイアログ・ボックスに、移動する行番号を入力し、[OK]をクリックします。

    • マージンやフォント、画面やテキストの色など、エディタのオプションを変更するには、[エディタ]ボタンをクリックします。[エディタ]、[表示]、[色]の各タブで必要に応じてプロパティを設定し、[OK]をクリックします。

  10. スクリプトの編集が終わったら、[上書き保存]ボタンをクリックして編集結果を保存します。

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VAPI-XP での AUT 環境の使用

編集: AUT 環境と機能テスト・セットは、ALM エディションでのみ利用できます。エディションとその機能の詳細については、エディションとライフサイクルを参照してください。使用しているエディションを調べるには、サイト管理者に問い合わせてください。

VAPI-XP テストは、機能テスト・セットの一部である場合にサーバ側の実行を使用して実行することができます。サーバ側の実行を使用すると、AUT 環境を活用できます。AUT 環境では、テストに使用する環境データをパラメータ化することで、テスト実行をより動的にできます。同じロジックを使用するが、異なる環境パラメータが必要になる複数のさまざまな VAPI-XP テストを定義し、実行しなくても、VAPI-XP テストのプログラムを作成するだけで、実行時に ALM によってテストに挿入される定義済みの AUT 環境設定を使用できます。

AUT 環境設定および環境パラメータの設定については、ラボ・リソースを参照してください。

VAPI-XP スクリプトで AUT 環境設定を使用するには、次の関数を使用します。

Post

AUT パラメータにアクセスする関数を呼び出す前にこの関数を呼び出します。

currentRun.post()

getRunTimeParameterByName

パラメータ名に基づいて環境パラメータ値を返します。

currentRun.getRunTimeParameterByName(Name)

Name:環境パラメータ名。

getRunTimeParameterByGuid

パラメータ GUID に基づいて環境パラメータ値を返します。

currentRun.getRunTimeParameterByGuid(Guid)

Guid:環境パラメータ GUID。

isSSE

機能テスト・セットでサーバ側の実行としてテストが実行されている場合、TRUE を返します。

currentRun.isSSE

ReservationId

機能テスト・セットでサーバ側の実行としてテストが実行されている場合、タイムスロット ID を返します。それ以外の場合は、NULL を返します。

currentRun.ReservationID

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VAPI-XPAPI の使用

VAPI-XP ツールには、テスト・スクリプトの作成時に参照可能な、VAPI-XP オブジェクト定義の組み込みライブラリが用意されています。

TDHelper オブジェクト

TDHelper オブジェクトは、OpenText Application Quality Management 関連の作業を実行する次の関数を提供します。

関数 説明
RunTestSet

選択したテスト・セットを実行し、テスト・セット実行の最終的なステータスを返します。

RunTestSet([Name = "default"], [Filter = ""], [Locally = FALSE], [Host = ""], [HostGroup = ""])

Name:テスト・セットの名前。任意指定。標準設定は "default"

Filter:テストのフィルタ。実行するテストを指定。何も指定しない場合は、指定したテスト・セット内のすべてのテストが OpenText Application Quality Management によって実行されるようにします。任意指定。標準設定は ""

Locally:TRUE にセットした場合は、OpenText Application Quality Management がテスト・セットをローカルで実行するようにします。任意指定。標準設定は FALSE

Host:テスト・セットが実行されるホスト。任意指定。標準設定は ""

HostGroup:テスト・セットが実行されるホスト・グループ。任意指定。標準設定は ""

RunTest

選択したテストを実行し、テストの実行結果を返します。

RunTest(Name, Instance, TestSet, [Locally = FALSE], [Host = ""], [HostGroup = ""])

Name:テストの名前。

Instance:テストのインスタンス。

TestSet:テスト・セットの名前。

Locally:TRUE にセットした場合は、OpenText Application Quality Management がテスト・セットをローカルで実行するようにします。任意指定。標準設定は FALSE

Host:テスト・セットが実行されるホスト。任意指定。標準設定は ""

HostGroup:テスト・セットが実行されるホスト・グループ。任意指定。標準設定は ""

AddDefect

テストがデバッグ・モードで実行されている場合、現在のテストに新しい不具合を追加します。テストがテスト・モードで実行されている場合、現在のテスト・セットにおけるテスト・インスタンスの現在の実行に新しい不具合が追加されます。作成された不具合オブジェクトを返します。

AddDefect([Fields], [stepKey])

Fields:2 次元配列。次元の 1 つはフィールド名、もう 1 つはフィールド値。任意指定。

stepKey:新しい不具合に関連するステップのステップ ID。任意指定。

AddDefectUI

OpenText Application Quality Management の[新規不具合]ダイアログ・ボックスを使用して、現在のテスト・セット(デバッグ・モードの場合)または現在の実行(テスト・モードの場合)に新しい不具合を追加します。

AddDefectUI([stepKey])

stepKey:新しい不具合に関連するステップのステップ ID。任意指定。

AddStepToRun

現在の実行に新しいステップを追加します。作成されたステップ・オブジェクトを返します。

AddStepToRun(Name, [Desc], [Expected], [Actual], [Status])

Name:ステップの名前。

Desc:ステップの説明。任意指定。

Expected:ステップの期待される結果。任意指定。

Actual:ステップの実際の結果。任意指定。

Status:ステップのステータス。任意指定。

DownLoadAttachment

テスト・オブジェクトと関連付けられている添付をダウンロードします。ダウンロードが実行されたローカル・パスを返します。

DownLoadAttachment(Name, item)

Name添付ファイルの名前。

item:添付付きのオブジェクトのリファレンス。

UpLoadAttachment

添付をアップロードし、テスト・オブジェクトと関連付けます。

UpLoadAttachment(path, item)

pathアップロードする項目のローカル・パス(完全なファイル名を指定)。

item:添付を関連付けるオブジェクトへのリファレンス。

TDInput オブジェクト

TDInput オブジェクトは、次の関数を提供します。エンド・ユーザからの入力値を取得するために使用できます。

関数 説明
GetInput

入力ダイアログ・ボックスを表示します。このダイアログ・ボックスでは、エンド・ユーザからの入力を取得できます。

GetInput([Caption],[Name])

Caption:ダイアログ・ボックスの見出し。任意指定。

Name:入力値の名前。任意指定。

TDOutput オブジェクト

TDOutput オブジェクトは、次の関数を提供します。VAPI-XP の[Output]タブの制御に使用できます。

関数 説明
Clear メソッド

[Output]タブをクリアします。

Clear

Print メソッド

[Output]タブの新しい行にテキスト・メッセージを出力します。

Print(Msg)

HookDebug プロパティ

[OutputDebugString]タブの API 関数用のフックを設定または削除します。

HookDebug

Text プロパティ

[Output]タブのテキストを取得または設定します。

String Text

XTools オブジェクト

XTools オブジェクトは、一般的な作業を実行する次の関数を提供します。

関数 説明
run

渡された属性を使って、コマンド・ラインを実行します。

run(Command, [Args = ""], [Timeout = -1], [UseOutput = TRUE])

Command:アプリケーションの実行可能ファイル。

Args:アプリケーションの引数。任意指定。標準設定は ""

Timeout:タイムアウト時間。単位はミリ秒。-1 の場合、OpenText Application Quality Management はアプリケーションの実行が完了するまで、時間の制限なく待機。

UseOutput:TRUE の場合は、OpenText Application Quality Management は標準出力の代わりに VAPI-XP 出力ウィンドウを使用。

WrapArray

オブジェクトの配列からバリアントの配列を作成します。たとえば、呼び出されたオブジェクトがメソッドの結果として文字列の配列を返す場合、サポートされているスクリプト・エンジンでは、配列の読み取りができません。WrapArray 関数を呼び出して、返された配列を関数のパラメータとして渡すことにより、スクリプト・エンジンが解釈できる、バリアントの配列を作成できます。

WrapArray (array)

array:ラップする配列。

Sleep

指定した時間の間、スクリプトの実行を中断します。

Sleep(interval)

interval:スクリプト実行の中断時間(ミリ秒単位)。

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VAPI-XP テストの実行

VAPI-XP テスト・スクリプトの作成、編集が完了したら、スクリプトをデバッグ・モードまたはテスト・モードで実行できます。

概要

VAPI-XP テストを実行する前に、次の点を考慮してください。

デバッグ・モードでの VAPI-XP テストの実行

テスト・セットにテストを含めなくてもテストを実行できます。また、OpenText Application Quality Management プロジェクト内にテスト実行データを作成しなくてもテストを実行できます。

通常、デバッグ・モードはテストの開発中に使用し、テストが完成したらテスト・モードに切り替えることをお勧めします。

テスト・モードでの VAPI-XP テストの実行

テスト・ラボ・モジュールでテスト・セットに VAPI-XP テストを追加したら、VAPI-XP テストをテスト・モードで実行することができます。

VAPI-XP テストをテスト・モードで実行すると、テスト実行データが OpenText Application Quality Management プロジェクトに作成されます。VAPI-XP テストは、テスト計画モジュールおよびテスト・ラボ・モジュールのどちらからでも、テスト・モードで実行できます。

注: VAPI-XP テストをリモートで実行するには、ALM Client Registration Add-in と ALM Connectivity Add-in を、テストを実行するホスト・マシンにインストールする必要があります。アドインの詳細については、ツールを参照してください。

VAPI-XP テストをデバッグ・モードで実行するには、次の手順で行います。

  1. テスト計画モジュールで、テスト計画ツリーから VAPI-XP テストを選択し、[テスト スクリプト]タブをクリックします。

  2. [Test]>[Execute (Debug Mode)]を選択するか、[Execute Script]ボタンをクリックします。OpenText Application Quality Management は選択したテスト・スクリプトの実行を開始します。

  3. [View]>[Output]を選択すると、テスト・スクリプトによって生成された出力が表示されます。

    • [Output]タブをクリアするには、[Clear Output]ボタンをクリックします。

    • 出力のテキストをクリップボードにコピーするには、対象テキストを選択し、[Copy Selected Text to Clipboard]ボタンをクリックします。

    • テスト・スクリプトの出力を Web ブラウザで閲覧するには、[Open Output Text in Web Browser]ボタンをクリックします。

    • テスト・スクリプト出力を印刷するには、[Print Output]ボタンをクリックします。

  4. 実行中の VAPI-XP テストを完了前に停止するには、[Test]>[Stop]を選択するか、[Stop]ボタンをクリックします。

VAPI-XP テストをテスト計画モジュールからテスト・モードで実行するには、次の手順で行います。

  1. テスト計画ツリーから VAPI-XP テストを選択し、[テスト スクリプト]タブをクリックします。

  2. [Test]>[Execute (Test Mode)]を選択します。[Select Test Set]ダイアログ・ボックスが開きます。

  3. Test Set]で、現在の VAPI-XP テストを含むテスト・セットを選択します。

  4. Instance]ボックスで、実行するテスト・インスタンスを選択します。

  5. Run Name]ボックスで、テスト実行に付ける名前を入力します。

  6. OK]をクリックします。OpenText Application Quality Management により、選択したテストの実行が開始されます。

  7. テスト・スクリプトによって生成された出力を表示するには、[View]>[Output]を選択します。

  8. 実行中の VAPI-XP テストを完了前に停止するには、[Test]>[Stop]を選択するか、[Stop]ボタンをクリックします。

VAPI-XP テストをテスト・ラボ・モジュールからテスト・モードで実行するには、次の手順で行います。

  1. テスト セット]タブから、実行する VAPI-XP テストを含むテスト・セットを選択します。

  2. 実行グリッド]で実行するテストを選択し、[実行]ボタンをクリックします。[Automatic Runner]ダイアログ・ボックスが開き、選択したテストが表示されます。

  3. ホスト上で実行]カラムで、VAPI-XP テストを実行するホスト・マシンを選択するか、[すべてのテストをローカルで実行]を選択してローカル・マシンでテストを実行します。

  4. 実行]ボタンをクリックします。選択した VAPI-XP テストの実行が開始されると[VAPI-XP テスト スクリプト]ウィンドウが開きます。テストの実行が完了すると、[オートマティック ランナー]ダイアログ・ボックスにテスト実行のステータスが表示されます。

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VAPI-XP テスト・スクリプトのデバッグ

テスト実行が成功せずに完了したら、VAPI-XP の統合デバッガを使用して VAPI-XP テスト・スクリプトのデバッグ作業を行うことができます。

注: 統合デバッガは PerlScript または PythonScript のテスト・スクリプトのデバッグには使用できません。

VAPI-XP テスト・スクリプトをデバッグするには、次の手順で行います。

  1. テスト計画ツリーから VAPI-XP テストを選択し、[テスト スクリプト]タブをクリックします。

  2. [Debug]>[Integrated Debugger]を選択します。デバッグ・プロセスに関するボタンがツールバーに表示されます。

  3. スクリプト内にブレークポイントを設定するには、ブレークポイントを設定する対象となるスクリプト行を選択し、[Debug]>[Toggle Breakpoint]を選択するか、[Toggle Breakpoint]ボタンをクリックします。

    あるいは、スクリプトの行の横のグレーのマージンをクリックします。選択した行が赤色で強調表示されます。

  4. Execute Script]ボタンをクリックします。OpenText Application Quality Management でスクリプトの実行が開始し、指定したブレークポイントで停止します。[Output]タブに次のメッセージが表示されます。

  5. ブレークポイントの後のスクリプトに進むには、[Debug]>[Step Into]を選択するか、[Step Into]ボタンをクリックします。ブレークポイントの次のスクリプト行が青色で強調表示されます。

  6. スクリプト内の行をスキップするには、[Step Over]ボタンをクリックするか、[Debug]>[Step Over]を選択します。

  7. OpenText Application Quality Management に対してスクリプトを実行するよう指示するには、[Debug]>[Step Out]を選択するか、[step Out]ボタンをクリックします。出力が[Output]タブに表示されます。

  8. スクリプト内の各変数の値を表示または編集するには、[Debug]>[Variables]を選択するか、または[Show Variables]ボタンをクリックします。

    [Variables]ダイアログ・ボックスが開き、現在のスクリプトで利用できる変数が表示されます。変数を選択すると、その変数のプロパティが表示されます。

    変数の値を変更するには、[]ボックスで、変数に割り当てる新しい値を入力し、[更新]をクリックします。[OK]をクリックすると変更が保存され、[変数]ダイアログ・ボックスを閉じます。

  9. デバッグ中に特定の変数に関する情報を表示するには、[Debug]>[Watch]を選択するか、[Show Watch Window]ボタンをクリックして、[Watch]タブを表示します。

    [監視]タブに変数を追加するには、[+]をクリックし、[Prompt]ボックスに変数名を入力して、[OK]をクリックします。変数とその値が[監視]タブに表示されます。

  10. スクリプトの実行を再開するには、[Debug]>[Resume Execution]を選択するか、[Resume Execution]ボタンをクリックします。

  11. [Debug]>[Stop Debugging]を選択するか、[Stop Debugging]ボタンをクリックし、統合デバッガによるスクリプトのデバッグを終了します。

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