トレーサビリティ・マトリクス
トレーサビリティ・マトリクスによって、ある要件とほかの要件や、要件とテストの関係の範囲を決定できます。
トレーサビリティ・マトリクスの概要
トレーサビリティ・マトリクスは、すべての要件が満たされていることを確認し、要件のスコープに変更が生じた場合にそれを特定するのに役立ちます。
トレーサビリティ・マトリクスには、ソース要件、および、それに関連する要件やテストがリスト表示されます。各ソース要件に対する関係の合計数がリスト表示されます。値が低い場合には、ソース要件が十分な要件やテストと関係していないことを意味しています。値が高い場合には、ソース要件が非常に複雑で、簡略化が可能なことを意味しています。値が 0 の場合は、関係が存在しないことを示します。
トレーサビリティ・マトリクスの前提条件
要件トレーサビリティ・マトリクスを設定し、表示する前に、次の作業を完了させてください。
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要件トレーサビリティのリンクを追加します。詳細については、要件のトレースを参照してください。
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テスト・カバレッジを作成します。詳細については、テスト・カバレッジの作成を参照してください。
トレーサビリティ・マトリクスの設定
トレーサビリティ・マトリクスに含めるソース要件、関連する要件、およびテストを定義します。
トレーサビリティ・マトリクスを設定するには、次の手順を実行します。
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要件モジュールで、[表示]>[トレーサビリティ マトリクス]を選択します。
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[トレーサビリティ マトリクスの設定]ボタンをクリックして、トレーサビリティ・マトリクスの設定ウィザードを開きます。
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[ソース要件の定義]ステップで、要件モジュール内のソース要件をフィルタリングして並べ替えます。フィルタ処理の詳細については、[フィルタ]ダイアログ・ボックスを参照してください。
注: フィルタ設定は、子要件には適用されません。
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[リンクされた要件でフィルタ]ステップで、ソース要件にリンクされる要件、またはソース要件からリンクされる要件を定義します。
UI 要素
説明
定義した設定をクリアします。
フィルタ/ソートの設定:リンクされた要件のフィルタとソートが行えます。フィルタ処理の詳細については、[フィルタ]ダイアログ・ボックスを参照してください。
フィルタのクリア:定義済みフィルタをクリアします。
リンクされた要件でフィルタ リンクされた要件で、ソース要件をフィルタ処理します。
[次のソース要件を含める]-[下記から影響を受ける]-[トレース元要件] 選択した要件に影響されるソース要件を表示します。
[次のソース要件を含める]-[影響を受けない]-[トレース元要件] 選択した要件に影響されないソース要件を表示します。
[次のソース要件を含める]-[下記に影響を与える]-[直接の子とトレース先要件] 子要件とトレース先要件に影響するソース要件を表示します。
[次のソース要件を含める]-[下記に影響を与える]-[直接の子] 子要件に影響するソース要件を表示します。
[次のソース要件を含める]-[下記に影響を与える]-[トレース先要件] トレース先要件に影響するソース要件を表示します。
[次のソース要件を含める]-[影響を与えない]-[直接の子とトレース先要件] 子要件とトレース先要件に影響しないソース要件を表示します。
[次のソース要件を含める]-[影響を与えない]-[直接の子] 子要件に影響しないソース要件を表示します。
[次のソース要件を含める]-[影響を与えない]-[トレース先要件] トレース先要件に影響しないソース要件を表示します。
[表示するソース要件のリンク数]-[右記を超過 <数>]-[(上記で指定した要件内でカウント)] 指定した数より多くの要件にリンクしているソース要件を表示します。
このオプションは、次のいずれかのオプションを選択する場合に使用できます。[次のソース要件を含める]-[下記から影響を受ける]または[次のソース要件を含める]-[下記に影響を与える]
[表示するソース要件のリンク数]-[右記未満 <数>]-[(上記で指定した要件内でカウント)] 指定した数より少ない要件にリンクしているソース要件を表示します。
このオプションは、次のいずれかのオプションを選択する場合に使用できます。[次のソース要件を含める]-[下記から影響を受ける]または[次のソース要件を含める]-[下記に影響を与える]
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[リンクされたテストでフィルタ]ステップで、テストにリンクされる要件を定義します。
UI 要素
説明
定義した設定をクリアします。
フィルタ/ソートの設定:リンクされたテストのフィルタとソートが行えます。フィルタ処理の詳細については、[フィルタ]ダイアログ・ボックスを参照してください。
フィルタのクリア:定義済みフィルタをクリアします。
リンクされたテストでフィルタ リンクされたテストで、ソース要件をフィルタ処理します。
[次のソース要件を含める]-[リンクしている]-[次のテスト] 選択したテストにリンクしているソース要件を表示します。
[次のソース要件を含める]-[リンクしていない]-[次のテスト] 選択したテストにリンクしていないソース要件を表示します。
[表示するソース要件のリンク数]-[右記未満 <数>]-[(上記で指定したテスト内でカウント)] 指定した数より少ないテストにリンクしているソース要件を表示します。
このオプションは、[次のソース要件を含める]-[リンクしている]-[次のテスト]を選択した場合に利用可能になります。
[表示するソース要件のリンク数]-[右記を超過 <数>]-[(上記で指定したテスト内でカウント)] 指定した数より多くのテストにリンクしているソース要件を表示します。
このオプションは、[次のソース要件を含める]-[リンクしている]-[次のテスト]を選択した場合に利用可能になります。
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[リンクされたテスト設定でフィルタ]ステップで、テスト設定にリンクされた要件を定義します。
UI 要素
説明
定義した設定をクリアします。
フィルタ/ソートの設定:リンクされたテスト設定のフィルタとソートが行えます。フィルタ処理の詳細については、[フィルタ]ダイアログ・ボックスを参照してください。
フィルタのクリア:定義済みフィルタをクリアします。
[リンクされたテスト設定でフィルタ]ページ リンクされたテスト設定で、ソース要件をフィルタ処理します。
[次のソース要件を含める]-[リンクしている]-[次のテスト設定] 選択したテスト設定にリンクしているソース要件を表示します。
[次のソース要件を含める]-[リンクしていない]-[次のテスト設定] 選択したテスト設定にリンクしていないソース要件を表示します。
[表示するソース要件のリンク数]-[右記未満 <数>]-[(上記で指定したテスト設定内でカウント)] 指定した数より少ないテスト設定にリンクしているソース要件を表示します。
注: このオプションは、[次のソース要件を含める]-[リンクしている]-[次のテスト設定]を選択した場合に利用可能になります。
[表示するソース要件のリンク数]-[右記を超過 <数>]-[(上記で指定したテスト設定内でカウント)] 指定した数より多くのテスト設定にリンクしているソース要件を表示します。
注: このオプションは、[次のソース要件を含める]-[リンクしている]-[次のテスト設定]を選択した場合に利用可能になります。
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[OK]をクリックします。
トレーサビリティ・マトリクスの表示
トレーサビリティ・マトリクス・ビューで、要件間のトレーサビリティ・リンクおよび要件とテストの間のリンクを分析し、確認します。
トレーサビリティ・マトリクス・グリッド
トレーサビリティ・マトリクス・グリッドには、選択した要件のリンクされた要件とテストの数が表示されます。
UI 要素 | 説明 |
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名前 | 要件の名前 |
リンクされたテストの個数 | 選択した要件に関連付けられているテストの数です。 |
トレース元要件の個数 | 選択した要件に影響する要件の数です。 |
トレース先要件の個数 | 選択した要件に影響される要件の数です。 |
完全パスの表示 | 要件ツリーの要件のパスが表示されます。 |
[トレース元要件]タブ
このタブで、選択した要件に影響する要件が表示されます。
このタブは、トレーサビリティ・マトリクスの設定ウィザードの[リンクされた要件でフィルタ]ステップで[次のソース要件を含める]-[下記から影響を受ける]オプションまたは[次のソース要件を含める]-[影響を受けない]オプションが設定されている場合に使用できます。詳細については、トレーサビリティ・マトリクスの設定を参照してください。
[トレース先要件]タブ
このタブでは、選択した要件に影響される要件を表示します。
このタブは、トレーサビリティ・マトリクスの設定ウィザードの[リンクされた要件でフィルタ]ステップで [次のソース要件を含める]-[下記に影響を与える]オプションまたは[次のソース要件を含める]-[影響を与えない]オプションが設定されている場合に使用できます。詳細については、トレーサビリティ・マトリクスの設定を参照してください。
[リンクされたテスト]タブ
このタブでは、選択した要件にリンクしているテストが表示されます。
このタブは、トレーサビリティ・マトリクスの設定ウィザードの[リンクされたテストでフィルタ]ステップで[次のソース要件を含める]-[リンクしている]オプションまたは[次のソース要件を含める]-[リンクしていない]オプションが設定されている場合に使用できます。詳細については、トレーサビリティ・マトリクスの設定を参照してください。