Virtual Table Server(VTS)
VTS(Virtual Table Server)は,仮想ユーザ・スクリプトと連携する Web ベースのアプリケーションです。VTS は,標準の VuGen パラメータ化に対する代替手段を提供します。
標準のパラメータ化を使用すると,各仮想ユーザに専用の値セットからのパラメータ値が割り当てられます。パラメータ値は仮想ユーザ間で共有されません。それに対して,VTS では,単一のパラメータ値のセットから複数の仮想ユーザにパラメータ値を割り当てることができます。そのため,現実のユーザ環境をより正確にエミュレートできる場合があります。
VTS は,VTS-Client と VTS-Server の 2 つのコンポーネントで構成されています。VTS-Client は,VTS-Server のデータにアクセスするために使用される一連の API 関数です。VTS API 関数は VuGen に統合されているため,VTS-Client をインストールする必要はありません。VTS-Server には,仮想ユーザ・スクリプトで使用できるパラメータ値を含むテーブルがあります。VTS テーブルは,列と行で構成されます。各列は,仮想ユーザ・スクリプトの特定のパラメータに割り当てが可能な値のセットを表します。列内のセルには,パラメータに割り当てられる実際の値が含まれます。
VTS をインストールするには,「VTS のインストール」を参照してください。
注: LoadRunner バージョン 11.52 では,VTS が大幅に変更されました。これより新しいバージョンにアップグレードする場合,これらの変更により互換性に関するさまざまな問題が発生する可能性があります。互換性に関するこうした問題を解決するために必要なスクリプト変更の詳細については,「VTS パラメータ化のための仮想ユーザ・スクリプトの準備」を参照してください。
関連項目:
- 「パラメータ化の概要」
- TruClient 仮想ユーザ・スクリプトで VTS 機能を使用する方法の詳細については,TruClient ヘルプセンター(該当するバージョンを選択)を参照してください。