仮想ユーザ・スクリプトの開発には，次の手順が含まれます。このトピックでは，5 番目の手順（仮想ユーザ・スクリプトのデバッグ）の概要について説明します。
仮想ユーザ・スクリプトを作成した後，スクリプトを再生して，エラーなく実行されるか確認します。VuGen のデバッグ機能を使用すると，スクリプト内のエラーを特定し，解決することができます。これらのスクリプト・デバッグ機能のほとんどには，VuGen ツールバーからアクセスできます。
仮想ユーザ・スクリプトの実行
スクリプトの最後または次のブレークポイントまで仮想ユーザ・スクリプトを実行するには，次のいずれかを実行します。
- ［再生］>［実行］を選択します。
- ［仮想ユーザ］ツールバーの［実行］ボタン
をクリックします。 - F5 キーを押します。
注: 仮想ユーザ・スクリプト実行のステータスは VuGen の左下角に表示されます。スクリプト実行のステータスは，［準備完了］，［実行中］または［一時停止］です。
- 実行中のスクリプトを停止するには，VuGen ツールバーの［再生を停止］
ボタンをクリックします。 - 実行中のスクリプトを一時停止するには，VuGen ツールバーの［一時停止］
ボタンをクリックします。 - 一時停止中のスクリプトを継続するには，VuGen ツールバーの［続行］ ボタンをクリックします。
ステップ実行コマンド
［ステップ実行］コマンドは，スクリプトを 1 回に 1 行ずつ実行します。これによりスクリプトの実行を追うことができます。［ステップ実行］コマンドは，スクリプトの再生を開始してから，通常は，vuser_init() アクション内のスクリプトの最初の行で一時停止します。
スクリプトをステップ単位で実行するには，次のいずれかを実行します。
- ［再生］>［ステップ実行］を選択します。
- VuGen ツールバーの［ステップ実行］ボタン
をクリックします。 -
F10 キーを押します。
注: ［ステップ実行］ボタンはスクリプトが再生中の間のみ利用できます。
ブレークポイント
ブレークポイントは，スクリプト内の指定されたポイントでスクリプトの実行を一時停止します。これにより，スクリプトの実行中に，あらかじめ定義しておいたポイントで，スクリプトによるアプリケーションへの影響を調査できます。
- ブレークポイントの概念の詳細については，「ブレークポイントを使った作業」を参照してください。
- タスクの詳細については，「ブレークポイントを使用したスクリプトのデバッグ」を参照してください。
ブックマーク
スクリプト・ビューで作業をしているときに，スクリプト内のさまざまな位置にブックマークを置くことができます。ブックマーク間を移動することで，コードの分析やデバッグに役立ちます。
- タスクの詳細については，「ブックマークの使用」を参照してください。
変数の監視
［監視］ペインでは，スクリプトを実行中に変数および式を監視できます。仮想ユーザ・スクリプトの実行が一時停止状態のときにかぎり，変数および式を監視できます。［監視］ペインを表示するには，［表示］>［デバッグ］>［監視］をクリックします。［監視］ペインの使用方法の詳細については，「式および変数の監視」を参照してください。
移動コマンド
- ブレークポイントを使用してスクリプト内を移動するには，［ソースに移動］コマンドを使用できます。詳細については，「ブレークポイントを使用したスクリプトのデバッグ」 を参照してください。
- ブックマークを使用してスクリプト内を移動するには，［次のブックマーク］コマンドおよび［前のブックマーク］コマンドを使用できます。詳細については，「ブックマークの使用」 を参照してください。
特定のステップまたは関数の再生ログ・メッセージを調べるには，エディタで該当するステップを選択し，［再生ログのステップに移動］を選択します。［出力］ペインの［再生ログ］内の対応するステップの先頭に，カーソルが置かれます。
［出力］ペイン
［出力］ペインには，スクリプトの再生中に生成されたメッセージが表示されます。詳細については，「［出力］ペイン」 を参照してください。
相関
記録された仮想ユーザ・スクリプトを正しく再生できるようにするには，相関の実装が必要になる場合もあります。相関は，記録されたスクリプトに動的な値（セッション ID など）が含まれているため，正常に再生できない場合に使用されます。これを解決するには，動的な値を変数に変換します。これにより，スクリプトで再生を正常に行うことができます。詳細については，「相関の概要」 を参照してください。
